【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。なお、当第1四半期連結会計期間より、棚卸資産の評価方法の変更を行っており、遡及処理の内容を反映させた数値で前年同四半期連結累計期間及び前連結会計年度との比較・分析を行っております。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①財政状態当第1四半期連結会計期間末の資産は、仕掛品が1億62百万円、投資有価証券が1億86百万円それぞれ増加しましたが、受取手形、売掛金及び契約資産が6億57百万円減少した結果、前連結会計年度末と比較して4億46百万円(3.7%)減少し、116億39百万円となりました。 負債は、未払費用が2億7百万円増加しましたが、支払手形及び買掛金が1億9百万円、電子記録債務が4億円、未払法人税等が1億13百万円それぞれ減少した結果、負債合計は4億46百万円(6.3%)減少し、66億86百万円となりました。 純資産は、利益剰余金が1億18百万円減少しましたが、その他有価証券評価差額金が1億20百万円増加した結果、純資産合計は前連結会計年度とほぼ同水準の49億53百万円となりました。
②経営成績当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症が2023年5月より5類に引き下げられ、国内における行動制限や海外からの入国制限の緩和等により社会環境の正常化が進み、経済活動は新型コロナウイルス感染拡大前の状況に向けて再開しつつあります。一方で、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、不安定な世界情勢やエネルギー・資源コストの高騰などにより国内物価が上昇し、先行き不透明な状況が続いております。当社グループを取り巻くガス事業分野のエネルギー関連においては、電力や都市ガスの小売り自由化やエネルギー供給源の多様化の環境下にあって、競争激化が続いております。また、鋼材を中心とした諸資材の高止まりや電力料金他のエネルギー費用の上昇等、収益への影響が懸念されております。 このような経済情勢のなか、当社グループは引続き受注の拡大に努め、鉄構機器事業及び運送事業は増収となりましたものの、高圧機器事業、施設機器事業は減収となりました。 この結果、高圧機器事業が下期偏重の製品構成であるため、当第1四半期連結累計期間の売上高は25億92百万円(前年同期比5億57百万円の減収)となり、営業損失は1億15百万円(同67百万円の赤字拡大)、経常損失は80百万円(同64百万円の赤字拡大)、親会社株主に帰属する四半期純損失は69百万円(前年同期の黒字から赤字)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。なお、売上高は外部顧客への売上高を記載しております。 高圧機器事業主力製品であるLPガス容器の販売数量及びLPガスプラント工事関連の受注が減少したことにより、売上高は15億37百万円となり、前年同期を4億77百万円(23.7%)下回りました。また、セグメント損益(営業損益)は、売上高の減少により前年同期の黒字から82百万円下回る11百万円の赤字となりました。
鉄構機器事業売上高は1億26百万円となり、前年同期を11百万円(10.0%)上回りました。また、セグメント利益(営業利益)は、売上高の増加により前年同期を4百万円上回る6百万円となりました。
施設機器事業畜産分野の主力製品である飼料タンクの販売数量が減少し、売上高は3億70百万円となり、前年同期を1億16百万円(23.8%)下回りました。また、セグメント利益(営業利益)は、売上高の減少により前年同期を9百万円下回る15百万円となりました。
運送事業荷物取扱量が増加し、売上高は5億57百万円となり、前年同期を25百万円(4.8%)上回りました。また、セグメント損失(営業損失)は、売上高の増加により前年同期比20百万円赤字幅を縮小し、13百万円の赤字となりました。
(2) 経営方針、経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標について重要な変更はありません。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の見積りの記載について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間の研究開発費の発生はありません。なお、当四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発の状況に重要な変更はありません。