【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、ファンケルグループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第1四半期連結累計期間の売上高は、主力の化粧品関連事業、栄養補助食品関連事業が増収となり、全体では27,152百万円(前年同期比6.0%増)となりました。営業利益は、増収により売上総利益が増加したことに加え、広告宣伝費等において効果的な経費の使用に努めたことなどにより、3,202百万円(前年同期比84.3%増)となりました。経常利益は3,327百万円(前年同期比70.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,189百万円(前年同期比87.4%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。①化粧品関連事業売上高化粧品関連事業の売上高は、15,391百万円(前年同期比3.4%増)となりました。
2023年3月期前第1四半期連結累計期間
2024年3月期当第1四半期連結累計期間
伸び率(%)
金額(百万円)
構成比(%)
金額(百万円)
構成比(%)
ファンケル化粧品
10,882
73.1
11,149
72.5
2.5
アテニア化粧品
3,469
23.3
3,884
25.2
12.0
boscia(ボウシャ)
233
1.6
150
1.0
△35.4
その他
300
2.0
206
1.3
△31.4
合計
14,885
100.0
15,391
100.0
3.4
2023年3月期前第1四半期連結累計期間
2024年3月期当第1四半期連結累計期間
伸び率(%)
金額(百万円)
構成比(%)
金額(百万円)
構成比(%)
通信販売
7,795
52.4
8,141
52.9
4.4
店舗販売
3,281
22.0
3,345
21.7
1.9
卸販売他
2,364
15.9
2,501
16.3
5.8
海外
1,443
9.7
1,403
9.1
△2.8
合計
14,885
100.0
15,391
100.0
3.4
ファンケル化粧品は、今春発売した基礎スキンケアの「ブライトニング」や「マイルドクレンジングオイル<ブラック&スムース>」などが好調に推移したことにより、11,149百万円(前年同期比2.5%増)となりました。 アテニア化粧品は、外部通販の伸長に加え、中国向け越境ECが好調で、3,884百万円(前年同期比12.0%増)となりました。 boscia(ボウシャ)は、リアル店舗向けの卸販売が振るわず、150百万円(前年同期比35.4%減)となりました。 販売チャネル別では、通信販売は8,141百万円(前年同期比4.4%増)、店舗販売は3,345百万円(前年同期比1.9%増)、卸販売他は2,501百万円(前年同期比5.8%増)、海外は1,403百万円(前年同期比2.8%減)となりました。
営業損益
損益面では、増収により売上総利益が増加したことに加え、広告宣伝費等において効果的な経費の使用に努めたことなどにより、営業利益は2,132百万円(前年同期比40.5%増)となりました。
②栄養補助食品関連事業売上高栄養補助食品関連事業の売上高は、10,331百万円(前年同期比12.5%増)となりました。
2023年3月期前第1四半期連結累計期間
2024年3月期当第1四半期連結累計期間
伸び率(%)
金額(百万円)
構成比(%)
金額(百万円)
構成比(%)
通信販売
4,339
47.2
4,611
44.6
6.3
店舗販売
1,345
14.7
1,839
17.8
36.6
卸販売他
2,723
29.7
3,058
29.6
12.3
海外
773
8.4
822
8.0
6.3
合計
9,182
100.0
10,331
100.0
12.5
製品面では、広告を強化した「大人のカロリミット」や「えんきん」が堅調に推移したことに加え、中国向け越境ECが好調で、増収となりました。 販売チャネル別では、通信販売は4,611百万円(前年同期比6.3%増)、店舗販売は1,839百万円(前年同期比36.6%増)、卸販売他は3,058百万円(前年同期比12.3%増)、海外は822百万円(前年同期比6.3%増)となりました。
営業損益 損益面では、増収により売上総利益が増加したことなどにより、営業利益は1,500百万円(前年同期比150.4%増)となりました。
③その他関連事業売上高
その他関連事業の売上高は、1,430百万円(前年同期比7.2%減)となりました。
2023年3月期前第1四半期連結累計期間
2024年3月期当第1四半期連結累計期間
伸び率(%)
金額(百万円)
金額(百万円)
発芽米
493
463
△6.1
青汁
466
442
△5.2
その他
581
524
△9.8
合計
1,541
1,430
△7.2
営業損益 損益面では、減収による売上総利益の減少などにより、29百万円の営業損失(前年同期は14百万円の営業利益)となりました。
資産は、前連結会計年度末に比べて487百万円増加し、104,432百万円となりました。この要因は、流動資産の増加743百万円および固定資産の減少255百万円であります。流動資産の増加の主な要因は、現金及び預金の増加286百万円と前払費用の増加などによる流動資産「その他」の増加296百万円であります。固定資産の減少の主な要因は、減価償却などによる有形固定資産の減少359百万円であります。負債は、前連結会計年度末に比べて382百万円増加し、28,664百万円となりました。この要因は、流動負債の増加10,457百万円および固定負債の減少10,074百万円であります。流動負債の増加の主な要因は、1年内償還予定の転換社債型新株予約権付社債を固定負債から流動負債へ振り替えたことによる増加10,037百万円と、賞与引当金の増加736百万円および買掛金の減少264百万円であります。固定負債の減少の主な要因は、転換社債型新株予約権付社債を流動負債へ振り替えたことなどによる減少10,050百万円であります。純資産は、前連結会計年度末に比べて104百万円増加し、75,767百万円となりました。この主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益計上による利益剰余金の増加2,189百万円および配当金の支払いによる利益剰余金の減少2,059百万円であります。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末から0.2ポイント下落し、72.0%となりました。
(2) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間における研究開発関連費用の総額は792百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、ファンケルグループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。