【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当企業集団が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間の売上高は、戦略的な広告投資により、主力の化粧品関連事業、栄養補助食品関連事業が増収となり、全体では50,639百万円(前年同期比1.5%増)となりました。営業利益は、売上増により売上総利益が増加したものの、お客様基盤拡大のために広告宣伝費を積極的に使用したことなどにより、3,350百万円(前年同期35.2%減)となりました。経常利益は4,176百万円(前年同期比24.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,654百万円(前年同期比34.8%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
① 化粧品関連事業売上高 化粧品関連事業の売上高は、28,694百万円(前年同期比1.6%増)となりました。
2022年3月期前第2四半期連結累計期間
2023年3月期当第2四半期連結累計期間
伸び率(%)
金額(百万円)
構成比(%)
金額(百万円)
構成比(%)
ファンケル化粧品
20,271
71.8
20,905
72.9
3.1
アテニア化粧品
7,004
24.8
6,744
23.5
△3.7
boscia(ボウシャ)
529
1.9
398
1.4
△24.6
その他
439
1.5
645
2.2
46.9
合計
28,244
100.0
28,694
100.0
1.6
2022年3月期前第2四半期連結累計期間
2023年3月期当第2四半期連結累計期間
伸び率(%)
金額(百万円)
構成比(%)
金額(百万円)
構成比(%)
通信販売
14,588
51.6
15,269
53.2
4.7
店舗販売
6,109
21.6
5,762
20.1
△5.7
卸販売他
3,998
14.2
4,980
17.4
24.6
海外
3,547
12.6
2,682
9.3
△24.4
合計
28,244
100.0
28,694
100.0
1.6
ファンケル化粧品は、広告宣伝を強化した「エンリッチプラス」「マイルドクレンジング オイル」などが堅調に推移したことに加え、新発売した「泥ジェル洗顔」の寄与により、20,905百万円(前年同期比3.1%増)となりました。アテニア化粧品は、国内は「スキンクリア クレンズ オイル」や、スペシャルケア製品が好調だったものの、海外が中国ロックダウンの影響で減収だったことなどにより、全体では6,744百万円(前年同期比3.7%減)となりました。boscia(ボウシャ)は、リアル店舗向けの卸販売が振るわず、398百万円(前年同期比24.6%減)となりました。販売チャネル別では、通信販売は15,269百万円(前年同期比4.7%増)、店舗販売は5,762百万円(前年同期比5.7%減)、卸販売他は4,980百万円(前年同期比24.6%増)、海外は2,682百万円(前年同期比24.4%減)となりました。 営業損益
損益面では、売上増により売上総利益が増加したものの、広告宣伝費を積極的に使用したことなどにより、営業利益は2,722百万円(前年同期比22.5%減)となりました。
② 栄養補助食品関連事業売上高 栄養補助食品関連事業の売上高は、18,866百万円(前年同期比2.2%増)となりました。
2022年3月期前第2四半期連結累計期間
2023年3月期当第2四半期連結累計期間
伸び率(%)
金額(百万円)
構成比(%)
金額(百万円)
構成比(%)
通信販売
8,376
45.4
8,794
46.6
5.0
店舗販売
3,264
17.7
2,751
14.6
△15.7
卸販売他
4,677
25.3
5,581
29.6
19.3
海外
2,141
11.6
1,738
9.2
△18.8
合計
18,460
100.0
18,866
100.0
2.2
製品面では、広告宣伝を強化した「内脂サポート」が好調に推移したことに加え、前期下期に発売した「睡眠&疲労感ケア」の寄与などにより、増収となりました。販売チャネル別では、通信販売は8,794百万円(前年同期比5.0%増)、店舗販売は2,751百万円(前年同期比15.7%減)、卸販売他は5,581百万円(前年同期比19.3%増)、海外は1,738百万円(前年同期比18.8%減)となりました。
営業損益 損益面では、相対的に原価率の高い卸販売他の売上構成比が高まったことによる売上総利益率の悪化に加え、広告宣伝費を積極的に使用したことなどにより、営業利益は1,404百万円(前年同期比44.4%減)となりました。
③ その他関連事業売上高 その他関連事業の売上高は、3,078百万円(前年同期比2.9%減)となりました。
2022年3月期前第2四半期連結累計期間
2023年3月期当第2四半期連結累計期間
伸び率(%)
金額(百万円)
金額(百万円)
発芽米
1,010
996
△1.4
青汁
980
964
△1.7
その他
1,180
1,118
△5.3
合計
3,171
3,078
△2.9
営業損益損益面では、減収となったものの、発芽米の売上総利益率の改善などにより売上総利益が増加し、営業利益は65百万円(前年同期は21百万円の営業損失)となりました。
資産は、前連結会計年度末に比べて1,755百万円増加し、101,876百万円となりました。この要因は、流動資産の増加2,464百万円および固定資産の減少708百万円であります。流動資産の増加の主な要因は、現金及び預金の増加4,223百万円および受取手形及び売掛金の減少714百万円、商品及び製品の減少257百万円と、未収入金の減少などによる流動資産「その他」の減少617百万円であります。固定資産の減少の主な要因は、有形固定資産の減少1,420百万円および長期前払費用の増加などによる投資その他の資産「その他」の増加711百万円であります。負債は、前連結会計年度末に比べて280百万円増加し、26,329百万円となりました。この要因は、流動負債の増加23百万円と、固定負債の増加257百万円であります。流動負債の増加の主な要因は、未払法人税等の増加572百万円、契約負債の増加282百万円、賞与引当金の増加84百万円と、未払消費税等の増加などによる流動負債「その他」の増加146百万円および買掛金の減少1,065百万円であります。固定負債の増加の主な要因は、役員株式給付引当金の増加79百万円と、リース債務等の増加などによる固定負債「その他」の増加165百万円であります。純資産は、前連結会計年度末に比べて1,474百万円増加し、75,547百万円となりました。この主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益計上による利益剰余金の増加2,654百万円と、配当金の支払いによる利益剰余金の減少2,055百万円および自己株式処分等による自己株式の減少507百万円と資本剰余金の増加178百万円であります。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末から0.2ポイント上昇し、73.5%となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は34,331百万円となり、前連結会計年度末より4,223百万円増加いたしました。 当第2四半期連結累計期間の各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は6,150百万円(前年同期は6,396百万円の収入)となりました。この内訳の主なものは、税金等調整前四半期純利益4,107百万円、減価償却費2,143百万円およびその他流動資産の増減額823百万円などによる増加と、法人税等の支払額1,136百万円および仕入債務の増減額1,117百万円などによる減少であります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は922百万円(前年同期は3,568百万円の支出)となりました。この内訳の主なものは、有形固定資産の取得による支出610百万円および無形固定資産の取得による支出404百万円などによる減少であります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は2,118百万円(前年同期は2,079百万円の支出)となりました。この内訳の主なものは、配当金の支払額2,052百万円などによる減少であります。
(3) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間における研究開発関連費用の総額は1,594百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当企業集団の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。