【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況当第2四半期連結累計期間の売上高は185億円(前年同期比8.0%増)、営業利益は5億80百万円(同11.9%減)となりましたが、経常利益については為替差益が発生したことにより、5億86百万円(同28.0%増)となりました。また、2021年9月8日に当社の海外連結子会社である㈱マーメイドテキスタイルインダストリーインドネシアにおいて発生した火災による損害に対する保険金等を特別利益として計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は7億67百万円(同89.7%増)となりました。セグメントの状況は、以下のとおりです。 (繊維セグメント)原糸販売事業は、国内産地向けやベトナム糸の販売は堅調に推移いたしました。輸出衣料事業は、中東市場の回復を受けた追加受注や円安基調も重なり、好調を維持しております。ユニフォーム事業は、ユニフォーム生地販売では、企業制服向け受注が順調に推移したことにより、増収となりました。ニット製品販売ではスポーツ分野の売上は順調に推移いたしました。生活資材事業は、中国の都市封鎖による生産停滞の影響を受け、苦戦いたしました。リネンサプライ分野は好調に推移していた病院リネンの荷動きが鈍化傾向となりました。メディカル分野では、量販店向け「フルテクト®マスク」が堅調に推移いたしました。しかしながら、エネルギーや原材料価格の高騰、急激な円安により利益が圧迫され、製造コストの削減や販売価格への転嫁が追い付いていない状況が継続いたしました。以上の結果、繊維セグメント全体としての売上高は95億22百万円(前年同期比8.8%増)となり、営業損失は3億62百万円(前年同期は2億37百万円の営業損失)となりました。 (産業材セグメント)産業資材部門では、ドライヤーカンバス事業は、主要顧客である国内製紙会社の洋紙生産に回復が見られず、加えて設備改造案件が減少したことによりカンバス需要は低調に推移し、減収となりました。 フィルタークロス事業は、底堅い官公需の受注に加えて、国内製造業各社の生産や設備投資の状況に改善が見られたことにより受注が増加し、増収となりました。空気清浄機器分野についても、海外向け大口機器受注により増収となりました。機能材料部門では、化成品事業は中国向けの化学品需要が増加したと共に、食品用途の増粘多糖類等が堅調に推移した結果、全体では増収となりました。複合材料事業は、電力分野等の複合材料部材は低調となりましたが、航空機用途の需要は昨年度から回復基調が続いており、全体では増収となりました。以上の結果、産業材セグメント全体としての売上高は62億91百万円(前年同期比7.0%増)となり、営業利益は2億95百万円(同4.3%減)となりました。
(不動産・サービスセグメント)不動産賃貸事業は堅調に推移いたしました。ゴルフ場事業は天候不順の影響により、また物流事業は中国の都市封鎖の影響により苦戦いたしましたが、リネンサプライ事業はコロナ禍からの回復に伴って、ホテルの稼働率が向上したことにより、増収となりました。以上の結果、不動産・サービスセグメント全体としての売上高は29億88百万円(前年同期比7.2%増)となり、営業利益は10億円(同11.9%増)となりました。
(2)財政状態の状況当第2四半期連結会計期間末の総資産は823億45百万円となり、前年度末に比べ7億49百万円の増加となりました。これは主に、棚卸資産の増加によるものであります。負債は、498億36百万円となり、前年度末に比べ49百万円の増加となりました。これは主に、未払法人税等、未払消費税等が減少したものの、短期借入金の増加によるものであります。純資産は、325億8百万円となり、前年度末に比べ6億99百万円の増加となりました。これは主に、利益剰余金、為替変動に伴う為替換算調整勘定の増加によるものであります。これらの結果、自己資本比率は前年度末に比べ0.5ポイント増加し、39.5%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動では5億40百万円の増加、投資活動では5億73百万円の減少、財務活動では7百万円の増加となりました。 結果、資金は85百万円の増加(前年同期は2億28百万円の減少)となり、四半期末残高は50億94百万円(前年同期は61億44百万円)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において営業活動による資金は、税金等調整前四半期純利益、減価償却費等内部留保等により、5億40百万円の増加(前年同期は14億78百万円の増加)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において投資活動による資金は、有形固定資産の取得による支出等により、5億73百万円の減少(前年同期は3億66百万円の減少)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において財務活動による資金は、配当金の支払による減少等があったものの、借入金の増加等により、7百万円の増加(前年同期は14億4百万円の減少)となりました。
(4)経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6)研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1億93百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)資本の財源及び資金の流動性当第2四半期連結累計期間において、資本の財源及び資金の流動性の重要な変更はありません。