【経営者による財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態および経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症対策の緩和による社会、経済活動の平常化が奏功して個人消費や設備投資に持ち直しの動きが見られ、緩やかな回復基調で推移しました。一方で長期化する資源・エネルギーコストの高騰に伴う物価高や世界的なインフレ圧力などが国内景気や企業収益に与える影響については、依然として先行き不透明な状況が続いています。当社グループが属する情報サービス業界におきましては、経済産業省より発表された「特定サービス産業動態統計」によると、2023年8月の情報サービス業の売上高合計は、前年同月比7.7%増と17か月連続の増加となりました。内訳では主力の「受注ソフトウェア」は同10.4%増加、「ソフトウェアプロダクツ」は同2.1%減少、「システム等管理運営受託」は同4.7%の増加となり、企業のシステム刷新や、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連を中心としたIT投資意欲が引き続き旺盛であるものの、業務内容ごとに増減が分かれる結果となりました。
こうした経営環境の中、業務区分別の売上高につきましては、次のとおりとなりました。なお、当社グループは、ソフトウエア関連事業の単一セグメントであるため、業務区分別の業績を記載しております。<SIサービス業務>当社の主要顧客である自動車関連や電気機器製造業、卸売業、小売業などからのIT投資需要が堅調に推移し、4,279百万円(前年同期比5.7%増)となりました。<ソフトウエア開発業務>既存顧客からの継続受注を安定的に確保できたことにより、6,482百万円(前年同期比7.9%増)となりました。<ソフトウエアプロダクト業務>通販業向け販売・顧客管理ソフト「Simplex」の売上増などにより売上高は180百万円(前年同期比16.0%増)となりました。<商品販売>パソコン・情報機器、ソフトウエア等の商品仕入れ販売の売上高は198百万円(前年同期比7.2%増)となりました。<その他>WEBサイトの運営ならびにクラウドサービス(SaaS)等での売上高は、ECモールの新規開設数および流通金額の増加などにより167百万円(前年同期比68.9%増)となりました。
利益面におきましては、顧客企業のIT投資は堅調に推移しており、技術者の稼働率も高い水準を維持しております。また、主要顧客から高収益の案件を受注出来たことや、PRM(プロジェクト・リスク・マネジメント)活動による不採算プロジェクトを発生させない取り組みが利益増加に繋がりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における連結業績は、売上高11,308百万円(前年同期比7.8%増)、営業利益1,186百万円(前年同期比11.0%増)、経常利益1,209百万円(前年同期比13.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益898百万円(前年同期比88.0%増)となりました。
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、有形固定資産のその他が増加したことなどにより、14,335百万円(前期末比153百万円増)となりました。 当第2四半期連結会計期間末の負債は、短期借入金が増加したものの、未払法人税等、および賞与引当金が減少したことなどにより、4,883百万円(前期末比162百万円減)となりました。 当第2四半期連結会計期間末の純資産は、剰余金の配当を行ったものの、利益剰余金が増加したことなどにより、9,451百万円(前期末比315百万円増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ150百万円増加し、7,486百万円(前年同期末は6,348百万円)となりました。また、当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は、次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動により増加した資金は、798百万円(前年同期は437百万円の増加)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益1,209百万円などの増加要因が、賞与引当金の減少額227百万円および法人税等の支払額395百万円などの減少要因を上回ったことによるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動により減少した資金は、207百万円(前年同期は27百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出166百万円などによるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動により減少した資金は、439百万円(前年同期は375百万円の減少)となりました。これは主に、長・短期借入れによる収入840百万円、長・短期借入金の返済による支出694百万円や配当金の支払額585百万円などによるものであります。
(3) 優先的に対処すべき事業上および財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動該当事項はありません。
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