【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態および経営成績の状況当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が感染症法上の5類に移行され、経済社会活動の正常化が引き続き進む中、個人消費や企業の設備投資を中心に景気は緩やかに持ち直しつつあります。一方で長期化するエネルギー価格や原材料価格の高騰、記録的な円安、急激な物価上昇などにより、依然として先行きは不透明な状況が続いております。当社グループが属する情報サービス業界におきましては、経済産業省より発表された「特定サービス産業動態統計」によると、2023年5月の情報サービス業の売上高合計は、前年同月比8.3%増と14か月連続の増加となりました。内訳では主力の「受注ソフトウェア」は同10.9%増加、「ソフトウェアプロダクツ」は同7.2%増加、「システム等管理運営受託」は同3.1%の増加となり、事業拡大、競争力強化に向けての製品開発やDX(デジタルトランスフォーメーション)による業務改革など、企業のIT投資意欲が引き続き旺盛であることを示しております。 このような環境のなか、業務区分別の売上高につきましては、次のとおりとなりました。なお、当社グループは、ソフトウエア関連事業の単一セグメントであるため、業務区分別の業績を記載しております。<SIサービス業務>当社の主要顧客である自動車関連や金融業、食品製造業などからのIT投資需要が堅調に推移し、SIサービス業務の売上高は2,051百万円(前年同期比4.8%増)となりました。<ソフトウエア開発業務>基幹業務等のシステム開発やメンテナンス業務などに関して、既存顧客からの継続受注を安定的に確保できたことにより、3,244百万円(前年同期比8.9%増)となりました。<ソフトウエアプロダクト業務>パッケージソフト販売等のソフトウエアプロダクト業務におきましては、通販業向け販売・顧客管理ソフト「Simplex」の売上増などにより売上高は80百万円(前年同期比34.9%増)となりました。<商品販売>パソコン・情報機器、ソフトウエア等の商品仕入れ販売の売上高は103百万円(前年同期比25.3%増)となりました。<その他>WEBサイトの運営ならびにクラウドサービス(SaaS)等での売上高は、広告宣伝活動の効果で新規開設数、流通金額が増えたことなどから76百万円(前年同期比49.5%増)となりました。
利益面におきましては、顧客企業のIT投資は堅調に推移しており、技術者の稼働率も高い水準を維持しております。また、高収益の案件を受注出来たことや、PRM(プロジェクト・リスク・マネジメント)活動による不採算プロジェクトを発生させない取り組みが利益確保に繋がりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における連結業績は、売上高5,555百万円(前年同期比8.3%増)、営業利益472百万円(前年同期比9.7%増)、経常利益485百万円(前年同期比12.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、当期は大きな特別損失が発生していないことから367百万円(前年同期比766.1%増)となりました。
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、現金及び預金、および売掛金及び契約資産が減少したことなどにより、13,317百万円(前期末比864百万円減)となりました。当第1四半期連結会計期間末の負債は、短期借入金が増加したものの、未払法人税等、および賞与引当金が減少したことなどにより、4,397百万円(前期末比648百万円減)となりました。当第1四半期連結会計期間末の純資産は、剰余金の配当を行ったことなどにより、8,919百万円(前期末比215百万円減)となりました。
(2) 優先的に対処すべき事業上および財務上の課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動該当事項はありません。
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