【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。(1) 業績の状況当第2四半期連結累計期間(2022年8月21日~2023年2月20日)におけるわが国経済は、ウィズコロナの下で、各種政策の効果もあって、緩やかに持ち直しの動きがみられたものの、世界的な金融引締め等が続く中、物価高騰や供給面での制約による影響が今後も懸念され、先行き不透明な事業環境が続いております。このような環境の中、当社グループはビジョンである「Change the office mirai」の実現と中長期の成長を目指して策定した中期経営計画「Growth Plan」の2024年8月期までの計画を達成すべく、サプライ事業を基盤事業、ITソリューション事業を成長事業と位置づけ、グループ会社を挙げて重点施策を推進してまいりました。当第2四半期連結累計期間においては、仕入原価や原材料費の高騰に対してすみやかな販売価格の改定を実施したこと、及び成長事業と位置付けるITソリューション事業が引き続き堅調に推移したことにより前年同四半期比で増収増益を達成しました。また、2022年8月期にグループ会社になった株式会社イコリスが展開するデジタルマーケティングを活かしたEC事業も売上・利益に大きく貢献しました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症に関連する環境衛生商品の需要が大きく減退したことに加え、ペーパーレス化による製品需要量の減少があり、売上に影響しました。これらの結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は8,639,187千円(前年同四半期比4.1%増)、営業利益は190,518千円(前年同四半期比27.3%増)、経常利益は251,065千円(前年同四半期比24.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は154,082千円(前年同四半期比15.3%増)となりました。
指標
当期実績(千円)
当初予想
(千円)
当初予想比
(%)
前期実績
(千円)
前期比
(%)
売上高
8,639,187
8,500,000
1.6
8,297,794
4.1
営業利益
190,518
180,000
5.8
149,719
27.3
経常利益
251,065
235,000
6.8
201,514
24.6
親会社株主に帰属する四半期純利益
154,082
145,000
6.3
133,637
15.3
なお、当社連結子会社である株式会社青雲クラウンの業績は、多くの顧客の年度末及び年度始めにあたる当社第3四半期連結会計期間以降に売上高が多く計上されるという季節的変動があります。
セグメント別の業績は次の通りであります。 (サプライ事業) 新型コロナウイルス感染症の感染拡大傾向が落ち着き、環境衛生商品の需要が大きく減退したことが影響しました。また、原材料費や仕入原価の高騰が続く中、すみやかな販売価格の改定に努めたことで物価高騰による影響は最小に抑えられたものの、ペーパーレス化の普及によるリサイクル製品市場全体の縮小が大きく影響しました。 これらの結果、売上高は6,912,731千円(前年同四半期比0.9%減)、セグメント利益は400,955千円(前年同四半期比8.4%増)となりました。
(ITソリューション事業)2022年8月期の新設部署であるITソリューション事業部やグループ各社の売上・利益が引き続き伸長していることに加え、株式会社イコリスが展開するデジタルマーケティングを活かしたEC事業のさらなる成長が貢献しました。 これらの結果、売上高は1,726,456千円(前年同四半期比30.7%増)、セグメント利益は79,967千円(前年同四半期比106.0%増)となりました。
(2) 財政状態の分析当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ198,812千円増加し、8,577,075千円となりました。流動資産は、前連結会計年度末に比べ195,916千円増加し、5,620,414千円となりました。これは、主に受取手形及び売掛金が154,740千円、商品及び製品が32,701千円増加したこと等によります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ2,895千円増加し、2,956,660千円となりました。これは、投資その他の資産が44,688千円増加し、有形固定資産が24,797千円、無形固定資産が16,994千円減少したことによります。流動負債は、前連結会計年度末に比べ46,239千円増加し、4,347,858千円となりました。これは、主に支払手形及び買掛金が259,005千円増加し、電子記録債務が202,999千円減少したこと等によります。固定負債は、前連結会計年度末に比べ30,779千円増加し、488,895千円となりました。これは、主に長期借入金が10,020千円増加したこと等によります。純資産は、前連結会計年度末に比べ121,792千円増加し、3,740,321千円となりました。これは、主に利益剰余金が78,535千円、その他有価証券評価差額金が32,193千円増加したこと等によります。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ31,019千円増加し、1,899,445千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果獲得した資金は、102,843千円(前年同四半期は543,012千円の使用)となりました。収入の主な要因は、税金等調整前四半期純利益252,938千円であり、支出の主な要因は、売上債権の増加額154,668千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、41,279千円(前年同四半期は1,444千円の獲得)となりました。支出の主な要因は、投資有価証券の取得による支出28,118千円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は、30,544千円(前年同四半期は126,040千円の獲得)となりました。収入の要因は、短期借入金の純増額50,000千円、長期借入れによる収入50,000千円であり、支出の要因は、長期借入金の返済による支出54,974千円、配当金の支払額75,570千円であります。
(4) 経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6) 研究開発活動当社グループでは、リサイクル新商品に関する研究開発活動を行っており、当第2四半期連結累計期間の研究開発費は8,467千円であります。 なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。