【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況 当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、半導体等の供給制約の問題が緩和されたことに加え、インバウンド需要や個人消費の増加、価格転嫁の進展等を背景に企業の業況感が持ち直し、DX関連、人手不足対策等の設備投資も増加する等、景気は引き続き改善基調をたどりました。一方、金融緩和政策の修正を意識した長期金利の上昇、中国等の景気減速懸念など、依然として景気の不確実性を高くする要素も見受けられる状況にあります。 当社グループを取り巻く事業環境につきましては、防災・減災、国土強靭化対策など建設需要の高まり等を背景に公共投資は底堅く推移しているものの、人件費等の上昇による物価高や円安傾向が継続していることによる原材料価格の高止まり等、今後も原油価格や為替相場の動向等に引き続き注視を要する状況が続いております。 このような事業環境の中、当社グループは、迅速かつ的確な意思決定のもと、組織一丸となって持続可能な企業グループとして成長していくことを目指し、3年目となる中期経営計画『しなやか2025』に掲げた各施策に取り組んでまいりました。当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は32,285百万円(前年同四半期比4.1%減)、営業利益は1,918百万円(前年同四半期比11.9%減)、経常利益は2,351百万円(前年同四半期比3.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、1,430百万円(前年同四半期比46.0%減)となりました。 セグメント別の業績は次のとおりであります。
(アスファルト応用加工製品事業)アスファルト応用加工製品事業につきましては、「長寿命化・高性能化」や「環境負荷低減」を図る高付加価値製品の設計・受注活動の推進による販売拡大と、依然として高値圏での推移が続く原材料価格への対応に努めてまいりました。当第2四半期連結累計期間の売上高は12,296百万円(前年同四半期比3.6%減)、セグメント利益は2,387百万円(前年同四半期比14.3%減)となりました。
(道路舗装事業)道路舗装事業につきましては、防災・減災、国土強靭化対策に係る工法提案からの受注活動と工事の着実な執行に努めてまいりました。当第2四半期連結累計期間の売上高は19,834百万円(前年同四半期比4.5%減)、セグメント利益は1,265百万円(前年同四半期比30.2%増)となりました。
(その他)その他につきましては、不動産賃貸収入などにより、売上高は154百万円(前年同四半期比0.3%増)、セグメント利益は116百万円(前年同四半期比0.8%増)となりました。
総資産は、前連結会計年度末に比べて2,830百万円減少し、88,643百万円となりました。これは、投資有価証券が1,735百万円、建物及び構築物が1,112百万円、長期預金が1,000百万円増加した一方、現金及び預金が3,058百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が3,532百万円減少したことなどによるものです。負債は、前連結会計年度末に比べて1,301百万円減少し、17,702百万円となりました。これは、買掛金が1,025百万円、未払法人税等が829百万円減少したことなどによるものです。純資産は、前連結会計年度末に比べて1,529百万円減少し、70,940百万円となりました。これは、自己株式が2,535百万円増加したことなどによるものです。
(2) キャッシュ・フローの状況
区分
前第2四半期連結累計期間(百万円)
当第2四半期連結累計期間(百万円)
増減額(百万円)
営業活動によるキャッシュ・フロー
2,056
2,858
801
投資活動によるキャッシュ・フロー
△2,142
△2,180
△37
財務活動によるキャッシュ・フロー
△1,261
△2,759
△1,497
現金及び現金同等物の増減額
△1,309
△2,058
△748
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前年同四半期連結累計期間末に比べて、3,131百万円減少し、22,651百万円となりました。当四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローで増加した資金は2,858百万円(前年同四半期比39.0%増)となりました。これは売上債権の減少3,810百万円、仕入債務の減少1,169百万円などによるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローで支出した資金は2,180百万円(前年同四半期比1.8%増)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出1,936百万円などによるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローで支出した資金は2,759百万円(前年同四半期比118.8%増)となりました。これは、配当の支払による支出1,501百万円、自己株式の取得による支出2,535百万円などによるものです。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上および財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間における当社グループが支出した研究開発費の総額は452百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
#C5011JP #ニチレキ #石油石炭製品セクター