【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、訪日外国人の増加に伴うインバウンド需要の拡大に加え、乗用車や外食等の個人消費の増加やDX関連等の設備投資の増加もあり、景気は緩やかな回復基調をたどる展開となりました。 当社グループを取り巻く事業環境につきましては、防災・減災、国土強靭化対策など建設需要の高まり等を背景に公共投資は総じて底堅く推移しているものの、統一地方選挙や天候不順等の影響により、事業の進捗がスローとなる地域が散見されました。また、円安傾向が続いていること等により原材料価格が依然として高値圏で推移しており、今後も原油価格や為替相場の動向等に引き続き注視を要する状況が続いております。このような事業環境の中、当社グループは、中期経営計画『しなやか2025』の3年目として、迅速かつ的確な意思決定のもと、組織一丸となって持続可能な企業グループとして成長していくことを目指し、各施策に取り組んでまいりました。当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は13,670百万円(前年同四半期比7.5%減)、営業利益は116百万円(前年同四半期比81.9%減)、経常利益は535百万円(前年同四半期比46.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は288百万円(前年同四半期比82.9%減)となりました。
セグメントごとの経営成績を示すと、次のとおりであります。
(アスファルト応用加工製品事業)アスファルト応用加工製品事業につきましては、高値圏での推移が続く原材料価格への対応に加え、「長寿命化・高性能化」や「環境負荷低減」を図る高付加価値製品の設計・受注活動の更なる強化により販売拡大に努めてまいりました。当第1四半期連結累計期間の売上高は5,538百万円(前年同四半期比4.5%減)、セグメント利益は901百万円(前年同四半期比24.8%減)となりました。
(道路舗装事業)道路舗装事業につきましては、防災・減災、国土強靭化対策に係る工法提案からの受注活動と工事の着実な執行に努めてまいりました。当第1四半期連結累計期間の売上高は8,053百万円(前年同四半期比9.5%減)、セグメント利益は81百万円(前年同四半期比65.8%減)となりました。
(その他)その他につきましては、不動産賃貸収入などにより、売上高は78百万円(前年同四半期比0.9%増)、セグメント利益は58百万円(前年同四半期比0.3%増)となりました。
総資産は、前連結会計年度末に比べて5,904百万円減少し、85,569百万円となりました。これは、未収還付法人税等が560百万円
増加した一方、受取手形、売掛金及び契約資産が7,171百万円減少したことなどによるものです。負債は、前連結会計年度末に比べて4,138百万円減少し、14,864百万円となりました。これは、買掛金が3,230百万円、未払法人税等が1,197百万円減少したことなどによるものです。純資産は、前連結会計年度末に比べて1,765百万円減少し、70,705百万円となりました。これは、利益剰余金が1,224百万円減少したことなどによるものです。
(2) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間における当社グループが支出した研究開発費の総額は222百万円であります。
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