【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(2022年4月1日~2022年12月31日)におけるわが国経済は、感染防止と経済活動の両立により徐々に回復の動きが見られましたが、原材料価格の高騰、不安定な国際情勢に伴う資源価格の上昇や円安の影響等もあり、先行き不透明な状況が続きました。衣料品業界におきましては、新型コロナウィルス感染症の影響は依然として続いておりますが、国内においては期間を通して行動制限や外出自粛に繋がる規制が実施されなかったことで、徐々に需要の回復が見られました。このような経営環境のなか、当社グループは「お客様第一」「品質本位」の経営理念を基に、注力事業の効率化と収益力の強化に取り組んでおります。衣料事業においては、製造部門では受注量が回復し、国内小売部門では来店客数の回復が見られ、売上高が前年同四半期比で増加いたしました。不動産賃貸事業においては、商業施設の来館客数の増加や、オフィス賃貸の効率化等により、売上高が前年同四半期比で増加いたしました。当第3四半期連結累計期間の売上総利益は、売上高の増加等に伴い、前年同四半期に比べ1,033百万円増加いたしました。当第3四半期連結累計期間の営業損失は、手数料や歩合賃料の増加がありましたが、社員給与の減少や売上総利益の増加等により、前年同四半期に比べ860百万円減少いたしました。当第3四半期連結累計期間の経常損失は、補助金収入の増加等や、営業損失の減少等により、前年同四半期に比べ947百万円減少いたしました。当第3四半期連結累計期間の親会社株主に帰属する四半期純損失は、固定資産売却益の減少や法人税、住民税及び事業税の増加等がありましたが、事業構造改善費用の減少や経常損失の減少等により、前年同四半期に比べ864百万円減少いたしました。以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は19,864百万円(前年同四半期比14.0%増)、営業損失は926百万円(前年同四半期は営業損失1,787百万円)、経常損失は641百万円(前年同四半期は経常損失1,589百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は774百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失1,638百万円)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
①衣料事業
当第3四半期連結累計期間における売上高は、前年同四半期と比較して2,362百万円増加し、17,746百万円(前年同四半期比15.4%増)、セグメント損失は、前年同四半期と比較して773百万円減少し、653百万円(前年同四半期はセグメント損失1,426百万円)となりました。
②不動産賃貸事業
当第3四半期連結累計期間における売上高は、前年同四半期と比較して74百万円増加し、2,118百万円(前年同四半期比3.7%増)、セグメント利益は、前年同四半期と比較して6百万円減少し、395百万円(前年同四半期比1.5%減)となりました。
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して332百万円減少し、31,465百万円(前連結会計年度末比1.0%減)となりました。この主な内容は、棚卸資産の増加があった一方、現金及び預金の減少等によるものです。当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比較して423百万円減少して7,289百万円(前連結会計年度末比5.5%減)となり、自己資本比率は20.6%となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動
記載すべき重要な研究開発活動はありません。
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