【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2022年4月1日~2022年9月30日)におけるわが国経済は、感染防止と経済活動の両立により徐々に回復の動きが見られましたが、新型コロナウィルス感染症の再拡大に加え、不安定な国際情勢に伴う資源価格の上昇や円安の影響等もあり、先行き不透明な状況が続きました。衣料品業界におきましては、新型コロナウィルス感染症再拡大の影響はありましたが、国内においては期間を通して行動制限や外出自粛に繋がる規制が緩和されていたことで、徐々に需要の回復が見られました。このような経営環境のなか、当社グループは「お客様第一」「品質本位」の経営理念を基に、注力事業の効率化と収益力の強化に取り組んでおります。衣料事業においては、製造部門では受注量が回復し、国内小売部門では来店客数の回復が見られ、売上高が前年同四半期比で増加いたしました。不動産賃貸事業においては、商業施設の来館客数の増加や、オフィス賃貸の効率化などにより、売上高が前年同四半期比で増加いたしました。当第2四半期連結累計期間の売上総利益は、売上高の増加等に伴い、前年同四半期に比べ1,012百万円増加いたしました。当第2四半期連結累計期間の営業損失は、手数料や歩合家賃の増加がありましたが、売上総利益の増加により、前年同四半期に比べ927百万円減少いたしました。当第2四半期連結累計期間の経常損失は、営業損失の減少に加え、補助金収入や為替差益の増加等により、前年同四半期に比べ1,078百万円減少いたしました。当第2四半期連結累計期間の親会社株主に帰属する四半期純損失は、固定資産売却益の減少がありましたが、経常損失の減少により、前年同四半期に比べ760百万円減少いたしました。以上の結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は12,895百万円(前年同四半期比18.6%増)、営業損失は850百万円(前年同四半期は営業損失1,777百万円)、経常損失は577百万円(前年同四半期は経常損失1,656百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は696百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失1,457百万円)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
①衣料事業
当第2四半期連結累計期間における売上高は、前年同四半期と比較して1,967百万円増加し、11,509百万円(前年同四半期比20.6%増)、セグメント損失は、前年同四半期と比較して891百万円減少し、650百万円(前年同四半期はセグメント損失1,542百万円)となりました。
②不動産賃貸事業
当第2四半期連結累計期間における売上高は、前年同四半期と比較して55百万円増加し、1,385百万円(前年同四半期比4.2%増)、セグメント利益は、前年同四半期と比較して16百万円減少し、270百万円(前年同四半期比5.8%減)となりました。
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して213百万円増加し、32,011百万円(前連結会計年度末比0.7%増)となりました。この主な内容は、現金及び預金の減少、棚卸資産の増加等であります。当第2四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比較して434百万円減少して7,279百万円(前連結会計年度末比5.6%減)となり、自己資本比率は20.1%となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ590百万円減少し4,878百万円(前年同四半期比376百万円の減少)となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純損失609百万円に、減価償却費557百万円、棚卸資産の増加額680百万円等により、702百万円の支出超過(前年同四半期は963百万円の支出超過)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出284百万円、有形固定資産の売却に係る手付金収入1,135百万円等により、830百万円の収入超過(前年同四半期は14百万円の収入超過)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の純減額252百万円、長期借入金の返済による支出566百万円等により、897百万円の支出超過
(前年同四半期は1,592百万円の支出超過)となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
記載すべき重要な研究開発活動はありません。
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