【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①財政状態について
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は736億69百万円となり、前連結会計年度末に比べ120億19百万円増加しました。これは主に売上債権(受取手形及び売掛金、電子記録債権)の増加73億59百万円、商品の増加50億49百万円によるものであります。固定資産は127億19百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億94百万円減少しました。これは主に投資有価証券の時価の下落による減少5億15百万円によるものであります。
この結果、総資産は864億17百万円となり、前連結会計年度末に比べ113億21百万円増加しました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は510億2百万円となり、前連結会計年度末に比べ78億14百万円増加しました。これは主に仕入債務(支払手形及び買掛金、電子記録債務)の増加66億32百万円、短期借入金の増加37億円、1年内償還予定の社債の減少15億円によるものであります。また、固定負債は96億29百万円となり、前連結会計年度末に比べ34億89百万円増加しました。これは主に長期借入金の増加36億12百万円によるものであります。
この結果、負債は606億31百万円となり、前連結会計年度末に比べ113億4百万円増加しました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は257億86百万円となり、前連結会計年度末に比べ16百万円増加しました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上12億36百万円、その他有価証券評価差額金の減少3億59百万円、配当金の支払8億31百万円によるものであります。
この結果、自己資本比率は29.8%(前連結会計年度末は34.3%)となりました。
②経営成績について
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が続くなか、行動制限緩和による社会経済活動正常化の傾向がみられる一方で、ウクライナ情勢の長期化や急速な為替相場の変動影響により資源価格や原材料価格の上昇がみられるなど、景気の先行きについては依然として不透明な状況が続いております。
当社を取り巻く鉄鋼業界においては、原材料価格の高騰などの影響を受け、鋼材価格の上昇が継続している一方で市中在庫は高い水準にあるため、今後の価格動向は不透明な状況にあります。
このような環境下、当社グループは当連結会計年度よりスタートとなった第10次中期経営計画の着実な推進と、顧客のニーズに丁寧に応えることで収益の維持に努めてまいりました。
その結果、当社グループの当第3四半期連結累計期間の売上高は1,082億41百万円(前年同期比28.8%増)となりました。一方で利益面におきましては、運賃諸掛をはじめとした販売費及び一般管理費の増加に伴い、営業利益は16億8百万円(同9.8%減)、経常利益は18億1百万円(同9.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は12億36百万円(同9.3%減)となりました。
当社グループのセグメントの業績については、「第4 経理の状況 1.四半期連結財務諸表 注記事項」のとおり鉄鋼販売事業の単一セグメントであるため、記載を省略しております。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。