【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中における将来に関する事項は当四半期連結会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染が鎮静化し、経済活動の正常化が進む一方、ロシアのウクライナ侵攻の長期化や円安傾向の継続等により依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社グループの主要販売先である自動車業界は、半導体や部品不足の供給制約が緩和され、生産が持ち直すなど、
総じて緩やかな回復が継続しました。
このような企業環境下、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高157億41百万円(前年同期比1.0%増加)、営業利益2億58百万円(前年同期比2.6%増加)、経常利益1億90百万円(前年同期比52.8%減少)、親会社株主に帰属する四半期純利益1億75百万円(前年同期比39.4%減少)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(エンジン部品事業)
半導体をはじめとした自動車部品サプライチェーンの供給回復による自動車メーカー各社の生産増加に伴い、売上は増加しました。利益面では売上の増加に加え、電力費や材料上昇分の一部価格転嫁等により増益となりました。その結果、売上高124億92百万円(前年同期比14.0%増加)、営業利益4億67百万円(前年同期比99.6%増加)となりました。
(機械装置事業)
顧客の景気動向の見極めによる設備投資の延期や中止の影響等により、機械装置事業は減収減益となりました。その結果、売上高9億58百万円(前年同期比59.0%減少)、営業損失2億45百万円(前年同期は営業損失1億36百万円)となりました。
(環境機器事業)
エアーポンプの売上は増加したものの、ディスポーザシステム販売の売上減少に加え、一部で材料上昇分の価格転嫁時期が遅れたことにより、環境機器事業は減収減益となりました。その結果、売上高21億44百万円(前年同期比0.9%減少)、営業利益21百万円(前年同期比83.5%減少)となりました。
(その他の事業)
当セグメントには、運輸事業及びサービス事業を含んでおります。
売上高1億45百万円(前年同期比9.1%増加)、営業利益3百万円(前年同期比34.6%減少)となりました。
当第2四半期連結会計期間末における総資産の残高は、前連結会計年度末に比べ1億9百万円(前連結会計年度末比0.3%)減少し、335億93百万円となりました。
(流動資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べ6億62百万円(前連結会計年度末比3.3%)減少し、193億53百万円となりました。
この減少の主な要因は、受取手形及び売掛金の減少14億22百万円や原材料及び貯蔵品の増加5億82百万円等によるものであります。
(固定資産)
当第2四半期連結会計期間末における固定資産の残高は、前連結会計年度末に比べ5億53百万円(前連結会計年度末比4.0%)増加し、142億39百万円となりました。
この増加の主な要因は、有形固定資産の増加4億48百万円等によるものであります。
(流動負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債の残高は、前連結会計年度末に比べ5億1百万円(前連結会計年度末比2.9%)減少し、166億74百万円となりました。
この減少の主な要因は、1年内返済予定の長期借入金の減少1億93百万円や支払手形及び買掛金の減少2億24百万円等によるものであります。
(固定負債)
当第2四半期連結会計期間末における固定負債の残高は、前連結会計年度末に比べ11億62百万円(前連結会計年度末比18.3%)減少し、52億円となりました。
この減少の主な要因は、長期借入金の減少12億29百万円等によるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ15億53百万円(前連結会計年度末比15.3%)増加し、117億18百万円となりました。
この増加の主な要因は、為替換算調整勘定の増加12億99百万円等によるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1億25百万円減少し、49億91百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果増加した資金は、17億26百万円(前年同期は2億7百万円の増加)となりました。これは主に、売上債権の減少額13億65百万円、減価償却費8億64百万円等の増加要因によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果減少した資金は、5億9百万円(前年同期は4億99百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出6億27百万円等の減少要因によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果減少した資金は、16億52百万円(前年同期は23百万円の減少)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出15億35百万円等の減少要因によるものであります。
(3) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1億74百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 重要な設備
当第2四半期連結累計期間において新たに確定した重要な設備の新設は、次のとおりであります。
会社名
事業所名(所在地)
セグメントの名称
設備の内容
投資総額(百万円)
着手年月
完了予定年月
提出会社
名張工場
(三重県名張市)
エンジン
部品
生産設備
882
2023年4月
2024年8月
提出会社
ゆめぽりす工場
(三重県伊賀市)
エンジン
部品
生産設備
681
2023年6月
2024年10月
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