【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社および連結子会社)が判断したものである。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当社グループを取り巻く事業環境は、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い航空関連を中心とした石油製品の需要が回復に向かったものの、物価高による消費者マインドの冷え込みが懸念され、先行きは不透明な状況で推移している。
こうしたなかで、当第1四半期連結累計期間における財政状態及び経営成績の状況は以下のとおりとなった。
① 財政状態
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ75億76百万円減少し、1,936億68百万円となった。これは主に、現金及び預金の減少によるものである。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ82億14百万円減少し、756億5百万円となった。これは主に、支払手形及び買掛金の減少によるものである。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ6億38百万円増加し、1,180億62百万円となった。これは主に、その他有価証券評価差額金が増加したことによるものである。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末の55.5%から58.0%となった。
② 経営成績
当第1四半期連結累計期間における売上高は前年同期比2.5%減の1,510億20百万円となった。営業利益は、航空関連事業の業績が好調に推移したことにより前年同期比58.0%増の38億4百万円、経常利益は前年同期比51.3%増の40億92百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比50.7%増の25億76百万円となった。
セグメントごとの経営成績は次のとおりである。
石油関連事業における売上高は前年同期比2.7%減の1,290億64百万円となった。セグメント利益は、小売部門の業績が減速したものの、卸売部門において利幅が改善したことなどにより前年同期比10.7%増の20億20百万円となった。
化学品関連事業における売上高は、石油系溶剤の販売価格の上昇により前年同期比3.5%増の30億34百万円となった。セグメント利益は、石油系溶剤の利幅が回復したものの、販売費及び一般管理費が増加したことなどから前年同期比8.7%減の2億8百万円となった。
ガス関連事業における売上高は、販売価格の下落により前年同期比14.0%減の131億47百万円となった。セグメント利益は、在庫評価による利益が減少したことなどにより前年同期比49.7%減の3億36百万円となった。
航空関連事業における売上高は、羽田空港における国際線の燃料取扱数量が増加したことから前年同期比68.4%増の44億96百万円となり、セグメント利益は19億90百万円(前年同期は3億37百万円のセグメント利益)となった。
その他事業における売上高は、金属製品等の洗浄・表面処理業が低調に推移したことにより前年同期比10.0%減の12億77百万円となり、セグメント利益は前年同期比50.2%減の1億28百万円となった。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はない。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はない。
(4)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第1四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はない。
(5)研究開発活動
該当事項なし。