【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものです。なお、当社グループは単一セグメントのため、セグメント情報に関連付けた記載を行っていません。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間のNintendo Switchビジネスは、5月に発売した『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が1,950万本、7月に発売した『Pikmin 4』が261万本の販売となるなど、当期に発売した新作タイトルがそれぞれ順調に販売を伸ばしました。また、『マリオカート8 デラックス』が322万本(累計販売本数5,701万本)の販売を記録するなど、4月に公開された『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の効果もあり「マリオ」関連タイトルが好調に推移しました。その他のタイトルも安定した販売状況となり、当期のミリオンセラータイトルはソフトメーカー様のタイトルも含めて16タイトルとなりました。これらの結果、ハードウェアの販売台数は前年同期比2.4%増の684万台、ソフトウェアの販売本数は前年同期比1.8%増の9,708万本となりました。ゲーム専用機におけるデジタルビジネスでは、Nintendo Switchのパッケージ併売ダウンロードソフトが好調に推移したことに加え、追加コンテンツやNintendo Switch Onlineによる売上も増加しました。さらに、円安による為替の影響もありデジタル売上高は2,175億円(前年同期比15.8%増)となりました。モバイル・IP関連収入等については、主に『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』関連の売上が当期に発生したことにより、売上高は550億円(前年同期比133.3%増)となりました。これらの状況により、売上高は7,962億円(前年同期比21.2%増)となり、このうち、海外売上高は6,236億円(前年同期比25.1%増、海外売上高比率78.3%)となりました。営業利益は2,799億円(前年同期比27.0%増)、為替差益が577億円発生したことなどにより、経常利益は3,800億円(前年同期比17.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,712億円(前年同期比17.7%増)となりました。また、総資産は主に現金及び預金や棚卸資産が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ3,161億円増加し、3兆1,704億円となりました。負債は主に未払法人税等などが増加したことにより、前連結会計年度末に比べ1,139億円増加し、7,018億円となりました。純資産は主に利益剰余金や為替換算調整勘定などが増加したことにより、前連結会計年度末に比べ2,021億円増加し、2兆4,686億円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末から95億円減少(前年同期は196億円の減少)し、当第2四半期連結会計期間末には1兆1,850億円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの増減状況とその要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動による資金は、税金等調整前四半期純利益を3,799億円計上したものの、為替差益を計上したことや、法人税等の支払いを行ったことなどにより、2,169億円の増加(前年同期は259億円の増加)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動による資金は、有価証券及び投資有価証券の売却及び償還による収入が取得による支出を上回ったものの、定期預金の預入による支出が払戻による収入を上回ったことなどにより、1,384億円の減少(前年同期は1,119億円の増加)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動による資金は、配当金の支払いがあったことなどにより、1,429億円の減少(前年同期は2,167億円の減少)となりました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」についての経過及び追加すべき事項は、次のとおりです。ハードウェアでは、Nintendo Switchの魅力をお伝えし続けることで、「一家に一台」から「一家に複数台」、さらには「一人に一台」の普及を目指します。また、より多くのお客様に、より長くNintendo Switchを遊んでいただけるように、継続してユニークな提案を行い、販売の最大化を目指します。ソフトウェアでは、横スクロールアクションゲーム「スーパーマリオブラザーズ」シリーズとして、約11年ぶりの完全新作タイトル『Super Mario Bros. Wonder』を10月に発売しました。同じく10月に発売した『帰ってきた 名探偵ピカチュウ』に加えて、年末商戦にかけては『超おどる メイド イン ワリオ』、『スーパーマリオRPG』(ともに11月)等の発売を予定しています。また、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の追加コンテンツ『ゼロの秘宝』の後編・「藍の円盤」を12月に配信する予定です。ソフトメーカー様からもバラエティに富んだタイトルの発売が予定されており、発売済みのタイトルに加えて新規タイトルや追加コンテンツを継続的に投入することで、プラットフォームの活性化に努めます。
(4) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は594億33百万円です。
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