【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものです。なお、当社グループは単一セグメントのため、セグメント情報に関連付けた記載を行っていません。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第1四半期連結累計期間のNintendo Switchビジネスは、5月に発売した『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が1,851万本の販売を記録し、好調な滑り出しとなりました。また、『マリオカート8 デラックス』が167万本(累計販売本数5,546万本)の販売を記録するなど、4月に公開された『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の効果もあり「マリオ」関連タイトルが好調に推移したことに加え、その他のタイトルも安定した販売状況となりました。これらの結果、ハードウェアの販売台数は前年同期比13.9%増の391万台、ソフトウェアの販売本数は前年同期比26.1%増の5,221万本となりました。ゲーム専用機におけるデジタルビジネスでは、円安による為替の影響に加え、Nintendo Switchのパッケージ併売ダウンロードソフトが好調に推移したことやNintendo Switch Onlineによる売上が増加したことなどにより、デジタル売上高は1,196億円(前年同期比35.9%増)となりました。モバイル・IP関連収入等については、ロイヤリティ収入が増加したことに加え、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を多くのお客様にご鑑賞いただいた結果、売上高は318億円(前年同期比190.1%増)となりました。これらの状況により、売上高は4,613億円(前年同期比50.0%増)となり、このうち、海外売上高は3,690億円(前年同期比50.3%増、海外売上高比率80.0%)となりました。営業利益は1,854億円(前年同期比82.4%増)、為替相場が円安に推移したことにより為替差益が472億円発生し、経常利益は2,537億円(前年同期比52.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,810億円(前年同期比52.1%増)となりました。また、総資産は主に現金及び預金や受取手形及び売掛金が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ1,436億円増加し、2兆9,979億円となりました。負債は主に流動負債のその他が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ483億円増加し、6,361億円となりました。純資産は主に利益剰余金や為替換算調整勘定が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ953億円増加し、2兆3,617億円となりました。
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第1四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」についての経過及び追加すべき事項は、次のとおりです。ハードウェアでは、Nintendo Switchの魅力をお伝えし続けることで、「一家に一台」から「一家に複数台」、さらには「一人に一台」の普及を目指します。また、より多くのお客様に、より長くNintendo Switchを遊んでいただけるように、継続してユニークな提案を行い、販売の最大化を目指します。ソフトウェアでは、7月に発売した『Pikmin 4』に加えて、『Super Mario Bros. Wonder』(10月)、『スーパーマリオRPG』(11月)等の発売を予定しています。また、ソフトメーカー様からもバラエティに富んだタイトルの発売が予定されており、発売済みのタイトルに加えて新規タイトルや追加コンテンツを継続的に投入することで、プラットフォームの活性化に努めます。
(3) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は293億85百万円です。
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