【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものです。なお、当社グループは単一セグメントのため、セグメント情報に関連付けた記載を行っていません。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間のNintendo Switchビジネスは、『スプラトゥーン3』が790万本の販売となり好調な滑り出しとなったほか、『Nintendo Switch Sports』が615万本、『マリオストライカーズ バトルリーグ』が217万本、『ゼノブレイド3』が172万本と、当期に発売した新作タイトルがそれぞれ順調に販売を伸ばしました。また、『マリオカート8 デラックス』が307万本(累計販売本数4,841万本)、『星のカービィ ディスカバリー』が261万本(累計販売本数527万本)を記録するなど、前期以前に発売したタイトルも安定した販売となりました。加えてソフトメーカー様のタイトルも同様に販売を伸ばし、当期のミリオンセラータイトルはソフトメーカー様のタイトルも含めて15タイトルとなりました。これらの結果、ソフトウェアの販売本数は前年同期比1.6%増の9,541万本となりました。一方、ハードウェアの販売台数は半導体部品等の供給不足の影響もあり、前年同期比19.2%減の668万台となりました。ゲーム専用機におけるデジタルビジネスでは、Nintendo Switchのパッケージ併売ダウンロードソフトが好調に推移したほか、Nintendo Switch Onlineによる売上も増加しました。さらに、自社タイトルだけではなくソフトメーカー様のタイトルの追加コンテンツやダウンロード専用ソフトが販売を伸ばしたことなどにより、デジタル売上高は1,878億円(前年同期比30.2%増)となりました。モバイル・IP関連収入等については、ロイヤリティ収入は安定的に推移しましたが、スマートデバイス向け課金収入が減少したことで、売上高は235億円(前年同期比7.5%減)となりました。これらの状況により、売上高は6,569億円(前年同期比5.2%増)となり、このうち、海外売上高は4,986億円(前年同期比2.0%増、海外売上高比率75.9%)となりました。営業利益は2,203億円(前年同期比0.2%増)、為替相場が円安に推移したことにより為替差益が764億円発生し、経常利益は3,224億円(前年同期比36.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,304億円(前年同期比34.1%増)となりました。また、総資産は、主に有価証券が減少したものの、棚卸資産や投資有価証券などが増加したことにより、前連結会計年度末に比べ1,188億円増加し、2兆7,812億円となりました。負債は、主に支払手形及び買掛金が減少したものの、未払法人税等などが増加したことにより、前連結会計年度末に比べ101億円増加し、6,032億円となりました。純資産は、主に自己株式の取得による減少がありましたが、利益剰余金や為替換算調整勘定の増加により、前連結会計年度末に比べ1,086億円増加し、2兆1,779億円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末から196億円減少(前年同期は643億円の減少)し、当第2四半期連結会計期間末には1兆31億円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの増減状況とその要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動による資金は、税金等調整前四半期純利益を3,223億円計上したものの、為替差益を計上したことや、法人税等の支払いを行ったことなどにより、259億円の増加(前年同期は31億円の増加)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動による資金は、有価証券及び投資有価証券の売却及び償還や定期預金の払戻による収入が、有価証券及び投資有価証券の取得や定期預金の預入による支出を上回ったことなどにより、1,119億円の増加(前年同期は1,941億円の増加)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動による資金は、自己株式の取得による支出や配当金の支払いがあったことなどにより、2,167億円の減少(前年同期は2,637億円の減少)となりました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」についての経過及び追加すべき事項は、次のとおりです。Nintendo Switchでは、『ベヨネッタ3』(10月)の発売に続き、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(11月)、『ファイアーエムブレム エンゲージ』(2023年1月)、『星のカービィ Wii デラックス』(2月)等の発売を予定しています。また、ソフトメーカー様からもバラエティに富んだ魅力あるタイトルの発売が予定されており、発売済みの人気タイトルに加えて新作タイトルを継続的に投入することで、プラットフォームの活性化に努めます。
(4) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は513億21百万円です。
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