【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、新型コロナウイルスのパンデミックが影響を及ぼしたものの徐々に回復の兆しを見せております。また日本経済は内需の回復や観光業の再活性化が進んでおりますが、半導体不足、エネルギー問題および諸物価の高騰といった課題が未だ解決されておらず、不確実性が依然として続いております。
一方、自動車業界は電動車市場が拡大し続け環境への配慮が一層高まっており、持続可能なエネルギーソリューションに力を注いでいます。
このような状況の中、当社グループでは、主力製品であるトランスミッション部品やプーリの収益向上を目指す改善活動を展開するとともに、昨年設立した合弁会社キーネクストでのxEV部品(モーターコア)の生産を開始いたしました。
海外拠点では中国市場での急速なEV化シフトに伴うプーリ需要の減少により、一部収益を圧迫いたしました。
その結果、当社グループ(当社及び連結子会社)の売上高は5,316百万円(対前年同四半期706百万円増加[15.3%])となりました。利益面では、営業利益229百万円(対前年同四半期135百万円増加[142.8%])、経常利益260百万円(対前年同四半期120百万円増加[86.2%])、親会社株主に帰属する四半期純利益229百万円(対前年同四半期50百万円増加[28.5%])となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
日本は売上高3,875百万円(対前年同四半期605百万円増加[18.5%])、営業利益191百万円(対前年同四半期146百万円増加[331.6%])となりました。東南アジアは売上高1,211百万円(対前年同四半期122百万円増加[11.2%])、営業利益55百万円(対前年同四半期33百万円増加[153.9%])、中国は売上高396百万円(対前年同四半期14百万円減少[△3.5%])、営業損失36百万円(対前年同四半期は営業利益19百万円)となりました。
当第2四半期連結会計期間末における総資産は15,750百万円となり、前連結会計年度末に比べ342百万円の増加となりました。流動資産は110百万円減少しましたが、主として現金及び預金の減少217百万円、電子記録債権の増加337百万円等によるものであります。固定資産は453百万円増加しましたが、主として機械装置及び運搬具の減少23百万円、建設仮勘定の増加336百万円、投資有価証券の増加163百万円、その他の増加16百万円等によるものであります。
負債は5,297百万円となり、前連結会計年度末に比べ151百万円の減少となりました。流動負債は76百万円増加しましたが、主として支払手形及び買掛金の減少320百万円、電子記録債務の増加288百万円、リース債務の減少4百万円、その他の増加95百万円等によるものであります。固定負債は227百万円減少しましたが、主として長期借入金の減少192百万円、長期未払金の減少33百万円等によるものであります。
純資産は10,452百万円となり、前連結会計年度末に比べ494百万円の増加となりました。主として利益剰余金の増加154百万円、非支配株主持分の増加12百万円、その他有価証券評価差額金の増加111百万円、為替換算調整勘定の増加215百万円等によるものであります。
この結果、自己資本比率は65.2%となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、3,114百万円と、前連結会計年度末と比べ、244百万円の減少となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は555百万円(対前年同四半期101百万円増加[22.4%])となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益262百万円(対前年同四半期10百万円増加[4.1%])、減価償却費379百万円(対前年同四半期6百万円減少[△1.6%])、補助金収入1百万円(対前年同四半期83百万円減少[△98.8%])、法人税等の支払額81百万円(対前年同四半期10百万円減少[△11.8%])となったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は556百万円(対前年同四半期512百万円増加[1,164.6%])となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出549百万円(対前年同四半期292百万円増加[113.7%])となったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は331百万円(対前年同四半期74百万円減少[△18.4%])となりました。これは主に長期借入れによる収入160百万円(前年同四半期はありません)、長期借入金の返済による支出346百万円(対前年同四半期78百万円増加[29.2%])、配当金の支払額75百万円(対前年同四半期6百万円増加[9.2%])となったことによるものであります。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、112百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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