【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2023年1~3月)は、ウィズコロナのもとで経済活動に関する制限が徐々に解消され、景気は一部に弱さがみられるものの緩やかに持ち直しの傾向で推移しました。しかし一方では、不安定な国際情勢が続く中、その影響は国内物価高へも波及しており、先行き不透明な状況が続いています。
こうした状況の中、当第1四半期は、各医療機関への感染対策用マスクの販売が引き続き好調であるのに加え、自衛隊装備品である防護マスクの納入もあり、売上高は29億75百万円(前年同四半期比16.2%増)となりました。
利益については、増収及び稼働率が向上したことを主因に、営業利益4億47百万円(同38.4%増)、経常利益4億49百万円(同34.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益3億19百万円(同40.3%増)となり、前年同四半期実績を上回る結果となりました。
以下にセグメント別の業績の概要を示します。
当社グループは、報告セグメントを「マスク関連事業」と「その他事業(環境関連事業等を含む)」として開示してまいりましたが、前連結会計年度末より「環境関連事業」を独立して開示しております。以下の前年同四半期比較については、前年同四半期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析しております。
(マスク関連事業)
当第1四半期は、オミクロン株による感染が終息に向かったものの、これまで受注残となっていた医療機関向け感染症対策用マスクの出荷が高水準に推移したほか、自衛隊装備品「防護マスク18式」の納入があったことにより、当事業の売上高は26億14百万円(前年同四半期比17.9%増)となりました。
(環境関連事業)
オープンクリーンシステム「KOACH」については、引き合い物件の増加基調は続きましたが、大型物件の一部に納期繰り延べが発生し、売上は前年同四半期実績と同水準に留まり、当事業の売上高は2億47百万円(前年同四半期比2.3%減)となりました。
(その他事業)
空気浄化装置ほか、内視鏡洗浄消毒装置「鏡内侍ⅡG」等も好調な受注に支えられ、当事業の売上高は1億13百万円(前年同四半期比25.5%増)となりました。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は、215億19百万円(前連結会計年度末205億68百万円)となり9億51百万円増加いたしました。これは主に、流動資産が現金及び預金の増加等により11億39百万円増加したこと等によるものです。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末の負債合計は、96億36百万円(前連結会計年度末87億49百万円)となり8億87百万円増加いたしました。これは主に、固定負債が長期借入金の増加等により8億29百万円増加したこと等によるものです。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末の純資産合計は、118億83百万円(前連結会計年度末118億18百万円)となり、自己資本比率55.2%(前連結会計年度末57.5%)となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1億95百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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