【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期報告書の提出日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におきましては、中国でのロックダウンや半導体不足による得意先の減産に伴い受注は減少したものの、円安が進行したことに伴う為替換算影響などにより、売上収益は増加しました。利益面におきましては、受注の減少及び世界的な原材料価格の高騰やサプライチェーンの混乱などの影響を受け、営業利益は減少いたしました。
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上収益 2,133億円(前年同期比 12.8%増)、営業利益 87億円(前年同期比 31.3%減)、税引前四半期利益 102億円(前年同期比 22.8%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益 69億円(前年同期比 19.1%減)となりました。
①セグメント情報
報告セグメントの種類別の概況は下記のとおりであります。
〔MT(手動変速装置関連事業)〕
売上収益は 532億円(前年同期比 13.5%増)となりました。セグメント利益は、原材料価格の高騰はあるものの、売価への転嫁を進めたことにより、 63億円(前年同期比 12.3%増)となりました。
〔AT(自動変速装置関連事業)〕
売上収益は 1,358億円(前年同期比 11.5%増)となりました。セグメント利益は、円安が進行したことに伴う為替換算影響により売上の増加はあるものの、中国でのロックダウンや半導体不足による得意先の減産に伴う受注の減少及び原材料価格の高騰などにより、 10億円(前年同期比 81.1%減)となりました。
〔その他〕
売上収益は 243億円(前年同期比 19.5%増)となりました。セグメント利益は、売上の増加などにより 18億円(前年同期比 12.2%増)となりました。
②所在地別の情報
所在地別の概況は下記のとおりであります。
〔日本〕
売上収益は 918億円(前年同期比 4.7%増)となりました。営業利益は、中国でのロックダウンや半導体不足による得意先の減産に伴う受注の減少及び原材料価格の高騰などにより、 48億円(前年同期比 37.2%減)となりました。
〔米州〕
売上収益は 371億円(前年同期比 22.4%増)となりました。円安が進行したことに伴う為替換算影響により売上の増加はあるものの、原材料価格の高騰などにより営業損失は 9億円(前年同期は 6億円の営業損失)となりました。
〔アジア・オセアニア〕
売上収益は 781億円(前年同期比 19.2%増)となりました。営業利益は、円安が進行したことに伴う為替換算影響により売上の増加はあるものの、中国でのロックダウンや半導体不足による得意先の減産に伴う受注の減少及び原材料価格の高騰などにより 53億円(前年同期比 13.2%減)となりました。
〔その他〕
売上収益は 64億円(前年同期比 13.5%増)となりました。営業利益は、円安が進行したことに伴う為替換算影響により売上の増加はあるものの、原材料価格の高騰などにより 3億円(前年同期比 37.9%減)となりました。
(2)財政状態
当第3四半期連結会計期間末の資産につきましては、資産合計は 3,284億円(前連結会計年度末は 3,328億円)となり、前期末比 43億円(1.3%)減少しました。主な内容は、有形固定資産の減少 53億円、現金及び現金同等物の減少 50億円、営業債権及びその他の債権の減少 28億円、その他の金融資産の増加 34億円、棚卸資産の増加 44億円であります。
負債合計は 881億円(前連結会計年度末は 968億円)となり、前期末比 87億円(9.0%)減少しました。主な内容は、借入金の返済に伴う社債及び借入金の減少 44億円、未払法人所得税の減少 34億円、営業債務及びその他の債務の減少 10億円であります。
資本合計につきましては 2,403億円(前連結会計年度は 2,360億円)となり、前期末比 43億円(1.8%)増加しました。内訳としては、為替が円安に推移し在外営業活動体の換算差額が増加したことなどによるその他の資本の構成要素の増加 19億円、利益剰余金の増加 28億円(親会社の所有者に帰属する四半期利益による増加 69億円、剰余金の処分(配当金)による減少 45億円、投資有価証券の売却に伴うその他の資本の構成要素から利益剰余金への振替 3億円)であります。
(3)キャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローで獲得した資金は、前年同期(199億円)から 28億円(13.8%)減少
し、 172億円となりました。これは営業債権及びその他の債権の増減額が 35億円減少となった一方、世界的な原材料の価格の高騰やサプライチェーンの混乱などの影響を受け税引前四半期利益が 30億円減少したほか、法人所得税の支払額が 40億円の増加となったことなどによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローで使用した資金は、前年同期(113億円)から 2億円(2.2%)増加
し、 116億円となりました。これは有形固定資産の取得による支出が 23億円減少し、投資有価証券の売却による収入が 9億円増加した一方、定期預金の預入が43億円増加したことなどによるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローで使用した資金は、前年同期(89億円)から 20億円(22.8%)増加
し、 110億円となりました。これは配当金の支払額が 12億円増加した一方、借入れと返済の収支によって支出が 2億円増加したことなどによるものです。
上記に加え、現金及び現金同等物に係る換算差額による増加 4億円(前年同期は 2億円の増加)があり、当第3四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物の残高は前連結会計年度末(554億円)から 50億円(9.1%)減少し、504億円となりました。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の総額は 48億円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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