【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類への移行に伴う行動制限の緩和等を背景に、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあり、景気は緩やかな回復傾向で推移しました。一方で、世界的な金融引締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念等、海外景気の下振れが国内景気を下押しするリスクとなっております。また、物価上昇、金融資本市場の変動等による影響に十分注意する必要があります。
このような環境の下、当社グループでは、「第4次中期経営計画」(2023年3月期~2025年3月期)の重点施策である「価値創造のフレームづくり」「経営資源の集中と深化」「経営基盤の強化」に引き続き取り組みました。具体的には、マーケティングの高度化に向けたWebマネジメント体制の再構築や葬祭事業のコンタクトセンター構築等を推し進めるとともに、生産性向上の取組みの一環としてインボイス制度に対応するための基幹システム改修等を実施しました。また、戦略的アセットマネジメントとして葬祭会館1施設を開設するとともに、仏壇・仏具及び墓石等を販売する葬祭事業と石材事業のコラボレーション店舗の開設準備を進めました。加えて、事業開発による業容拡大として喜月堂ホールディングス株式会社(山梨県韮崎市)の全株式を取得し、同社及び葬祭事業子会社3社を連結子会社といたしました。更に、コーポレートガバナンスの充実を図るため、取締役会の実効性評価の実施及び結果の概要の開示や、株主総会の議決権行使に係る環境整備、BCM活動の実践によるリスク管理体制の強化等に取り組みました。
当第2四半期連結累計期間における当社グループの経営成績は、主に葬祭・石材事業における増収により、売上高は4,799百万円(前年同期比0.5%増)となりました。一方で、売上原価は低減したものの、広告宣伝の強化や葬祭事業におけるM&Aに伴い販売費及び一般管理費が増加したこと等により、営業利益は262百万円(同21.0%減)となりました。また、営業外収益の増加及び営業外費用の減少等により、経常利益は377百万円(同8.2%増)となりました。加えて、婚礼会場の閉館に係る固定資産の譲渡決定に伴い減損損失を特別損失に計上した一方で、法人税等が減少したこと等により、親会社株主に帰属する四半期純利益は235百万円(同39.3%増)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであり、売上高についてはセグメント間の内部売上高または振替高を除き記載しております。
① 葬祭事業
営業エリアの死亡者数はほぼ横ばいで推移した一方で、他社との競争は激しい状況が続きました。また、社会全体でアフターコロナへの移行が進んでいるものの、葬儀の小規模化は依然として継続しました。
このような状況の下、葬祭会館の新規出店として2023年9月に「家族葬のこころ斎苑 牛久南」(茨城県牛久市)を開設するとともに、石材事業とのコラボレーション店舗である「ぶつだんプラザ会津・石のカンノ 会津支店」(福島県会津若松市)の開設準備を進めました。また、2023年9月に山梨県韮崎市を本拠地とする喜月堂グループ(喜月堂ホールディングス株式会社、株式会社セレオ、株式会社四季、有限会社喜月堂)とのM&Aを実施し、営業エリアの拡大を図りました。更に、広告宣伝、イベント開催及び会員募集等の顧客囲い込みに注力するとともに、葬儀施行の単価向上施策やアフターフォロー営業等を強化し、葬儀施行単価及び法事施行件数等が前年同期よりも増加しました。
その結果、売上高は2,621百万円(前年同期比1.6%増)、営業利益は228百万円(同10.0%減)となりました。
② 石材事業
国際情勢の影響等により、海外における原石の在庫不足及び石材商品の入荷遅延等が継続しました。
このような状況の下、石材卸売において新規取引先の開拓と既存取引先への販売促進及び販売価格の見直し等に注力し、石材卸売単価等が前年同期よりも増加しました。また、石材小売において葬祭事業とのコラボレーション店舗である「ぶつだんプラザ会津・石のカンノ 会津支店」の開設準備を進めました。更に、広告宣伝の強化による来店客誘致と成約率の向上、墓石のリフォーム・メンテナンスの提案及び単価向上施策等に取り組み、石材小売数量及び石材小売単価等が前年同期よりも増加しました。
その結果、売上高は1,374百万円(前年同期比5.4%増)、営業利益は118百万円(同33.4%増)となりました。
③ 婚礼事業
社会全体でアフターコロナへの移行が進んでいるものの、婚礼の需要減少及び小規模化は依然として継続しました。
このような状況の下、広告宣伝による新規来館への誘致に注力しましたが、ゲストハウス「アニエス郡山」(福島県郡山市)を閉館したこともあり、婚礼施行件数が前年同期よりも減少しました。また、婚礼施行の単価向上施策や宴会の受注促進等を強化し、宴会施行件数及び宴会施行単価等は増加したものの、婚礼施行単価が前年同期よりも微減となりました。
その結果、売上高は430百万円(前年同期比11.6%減)、営業損失は67百万円(前年同期は営業損失75百万円)となりました。
④ 生花事業
社会全体でアフターコロナへの移行が進んでいるものの、葬儀の小規模化の継続等に伴い、生花及び生花商品の需要は減少傾向で推移しました。
このような状況の下、葬儀社への生花商品の提案、生花店や葬儀社へのオンラインショップの訴求及び架電・SNSによる情報発信の強化等、新規取引先の開拓と既存取引先への深耕に注力しました。しかしながら、卸売先における業況の影響もあり、生花の卸売数量等が前年同期よりも減少しました。
その結果、売上高は281百万円(前年同期比9.9%減)、営業利益は53百万円(同27.9%減)となりました。
⑤ 互助会事業
互助会の新規会員募集や葬儀施行後の再加入促進等に注力するとともに、販売費及び一般管理費の圧縮等に努めました。しかしながら、葬祭事業からの手数料収入等が前年同期よりも減少しました。
その結果、売上高は3百万円(前年同期比5.7%減)、営業損失は10百万円(前年同期は営業損失9百万円)となりました。
⑥ その他
卸売先における業況の影響もあり、棺の卸売数量が減少した一方で、オリジナル紙棺「悠舟」や高級棺の販売促進等に注力し、棺の卸売単価が前年同期よりも増加しました。
その結果、売上高は82百万円(前年同期比0.2%減)、営業利益は0百万円(前年同期は営業損失1百万円)となりました。
財政状態の状況は次のとおりであります。
(資産合計)
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は19,218百万円(前連結会計年度末比3.1%増)となりました。
流動資産は4,668百万円(同16.3%減)となりました。これは主に現金及び預金が773百万円減少、有価証券が147百万円減少したことによるものです。
固定資産は14,550百万円(同11.3%増)となりました。これは主に喜月堂ホールディングス株式会社及び葬祭事業子会社3社の連結子会社化等により建物及び構築物が371百万円増加、土地が115百万円増加、のれんが637百万円増加、葬祭事業等における新規建築工事等に伴うその他(建設仮勘定)が119百万円増加及び供託金が197百万円増加したことによるものです。
(負債合計)
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は10,940百万円(前連結会計年度末比3.5%増)となりました。
流動負債は1,692百万円(同22.0%増)となりました。これは主に短期借入金が300百万円増加したことによるものです。
固定負債は9,247百万円(同0.7%増)となりました。これは主に喜月堂ホールディングス株式会社及び葬祭事業子会社3社の連結子会社化等により資産除去債務が56百万円増加したことによるものです。
(純資産合計)
当第2四半期連結会計期間末の純資産合計は8,278百万円(前連結会計年度末比2.6%増)となりました。これは主に利益剰余金が179百万円増加したことによるものです。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ773百万円減少し3,232百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローで得られた資金は369百万円となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益の計上349百万円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローで使用した資金は878百万円となりました。これは主に連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出858百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローで使用した資金は274百万円となりました。これは主に短期借入金の増加300百万円、長期借入金の返済による支出517百万円及び配当金の支払額56百万円によるものです。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)主要な設備
当第2四半期連結累計期間において、新たに確定した主要な設備の新設は次のとおりです。
会社名
所在地
セグメントの名称
設備の内容
投資予定金額
資金調達方法
着手及び
完了予定年月日
投資の
目的等
総額
(千円)
既支払額
(千円)
着手
完了
こころネット㈱
福島県
会津若松市
葬祭事業
石材事業
店舗
63,630
41,587
自己資金
2023年
7月
2023年
10月
販売力の
強化
こころネット㈱
福島県
本宮市
葬祭事業
葬祭会館
62,500
31,250
自己資金
2023年
8月
2023年
12月
葬儀施行
件数の増加
こころネット㈱
福島県
福島市
婚礼事業
調理加工
工場
146,850
36,363
自己資金
2023年
8月
2024年
3月
生産能力
の維持
(8)資本の財源及び資金の流動性についての分析
資本の財源及び資金の流動性に係る情報について、前連結会計年度の有価証券報告書「資本の財源及び資金の流動性に係る情報」に記載した内容から重要な変更はありません。
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