【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績
当第2四半期連結累計期間における事業環境は、国内外の経済活動が回復したことから消費や投資が拡大しており、国内企業の業況感は好調に推移しております。一方で円安やスクラップ等の物価上昇は経営環境に大きな影響を及ぼしております。
このような状況の中、当社の素形材部門では、機械製造業の回復による半導体製造装置向け鋳鋼品、工作機械向け鋳鉄品の受注が堅調に推移しました。
エンジニアリング部門では、高速道路及び鉄道で使用する橋梁部品や建築物向け柱脚の需要が安定し豊富な受注残を確保しました。
これらの結果、売上高は5,969百万円(前年同期比9.3%増)と伸長しました。
しかしながら、素形材部門において円安やスクラップ、合金等の物価上昇により限界利益率が悪化しました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の経常利益は1百万円(前年同期比99.3%減)となり、親会社株主に帰属する四半期純損失は10百万円となりました。
(2)財政状態
総資産は、売上債権の回収が進み減少する一方で現金及び預金と棚卸資産の増加等により21,377百万円となりました。負債は、主に仕入債務と借入金の増加により10,590百万円となりました。また純資産は自己株式の取得及び消却により10,787百万円となり、自己資本比率は50.5%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、棚卸資産など運転資金の増加による支出がありましたが、一方で売上債権の回収が進み、仕入債務も増加し前年同期比では279百万円増加し614百万円の収入となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、老朽更新および合理化を目的とした設備投資による有形固定資産の取得による238百万円の支出と、情報システム投資など無形固定資産の取得の支出等と合わせて255百万円の支出となり、前年同期に比べ32百万円の支出の減少となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、株主への一層の利益還元と資本効率の向上を目的に取締役会決議による自己株式の取得を行い単元未満株式の買取りによる取得も含め300百万円の支出を行いました。借入金は90百万円の短期借入および500百万円の長期借入と220百万円の長期借入金の約定返済を行いました。配当金の支払と合わせた財務活動によるキャッシュ・フローは、83百万円の支出となり、前年同期に比べ114百万円の支出の減少となりました。
以上の結果、当第2四半期末における現金及び現金同等物は、631百万円となりました。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、89百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。