【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、国内需要を中心として回復基調を示しておりますが、円安や物価高騰による影響をはじめ中国経済の変調など、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。フラットパネルディスプレイ(FPD)の分野におきましては、当社取引先の一部企業には、設備投資の先送りや抑制から投資に向かう動きが見られました。このような環境の中、当社グループは、画像処理外観検査装置や3Dソリューションシステム製品の販売拡大に向けた営業活動を展開してまいりました。徐々に受注は増加しておりますが、納期との関係から売上に寄与するまでに時間を要し、依然売上は低水準のまま推移しております。この結果、当第2四半期連結累計期間の連結業績は、売上高451百万円(前年同四半期比21.4%減)、営業損失148百万円(前年同四半期は営業損失107百万円)、経常損失151百万円(前年同四半期は経常損失86百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は156百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失92百万円)となりました。セグメント別の業績を示すと、次のとおりであります。日本セグメントでは、主力製品である画像処理外観検査装置の売上は低調で、前年同期を下回りました。この結果、売上高は192百万円(前年同四半期比38.1%減)、セグメント損失は138百万円(前年同四半期はセグメント損失124百万円)となりました。米国セグメントでは、CAD/CAMソフト等の売上が現地通貨ベースでは減少し、円安の影響で円貨ベースでは横這いとなりました。この結果、売上高は258百万円(前年同四半期比1.5%増)、セグメント損失は23百万円(前年同四半期はセグメント損失28百万円)となりました。韓国セグメントは、前連結会計年度において、同セグメントであったKUBOTEK KOREA CORPORATIONを清算したため、当第2四半期連結累計期間では該当ありません。
なお、新型コロナウイルス感染症の収束時期の見通しは依然不透明であり、その影響について定量的に予想することは困難な状況でありますが、現時点で把握できる最新の情報等に基づき、全てのセグメントにおいて、2024年3月期の一定期間にわたり当該影響が継続するものと見込んでおります。
(2) 財政状態当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ172百万円増加しました。流動資産は現金及び預金の増加12百万円、売上債権の減少64百万円、棚卸資産の増加171百万円などにより、154百万円増加しました。固定資産はソフトウエアの増加20百万円などにより、17百万円増加しました。負債は、前連結会計年度末に比べ344百万円増加しました。流動負債は仕入債務の増加62百万円、短期借入金の増加190百万円、契約負債の増加133百万円などにより374百万円増加しました。固定負債は長期借入金の減少44百万円などにより、30百万円減少しました。純資産は、親会社株主に帰属する四半期純損失156百万円の計上、為替換算調整勘定の減少14百万円により、純資産合計が171百万円減少しました。
(3) キャッシュ・フロー当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べて12百万円増加し、830百万円となりました。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果使用した資金は、24百万円(前年同四半期比68.4%減)となりました。これは主に減価償却費の計上92百万円、売上債権の減少69百万円、仕入債務の増加61百万円、契約負債の増加118百万円などの資金増加、税金等調整前四半期純損失の計上151百万円、棚卸資産の増加169百万円などの資金減少によるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、113百万円(前年同四半期比8.3%増)となりました。これは主にソフトウエアの取得による支出112百万円などの資金減少によるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果取得した資金は、145百万円(前年同四半期は資金の使用105百万円)となりました。これは短期借入れによる収入250百万円の資金増加、長期借入金の返済による支出104百万円の資金減少によるものです。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は6百万円であります。