【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、経済活動への制限緩和による持ち直しの兆しが見られましたが、急激な為替変動や国際情勢悪化に伴う原材料やエネルギー価格の高騰により先行き不透明な状況が続きました。フラットパネルディスプレイ(FPD)の分野におきましては、当社取引先の一部に設備投資への動きが見られました。このような環境の中、当社グループは、品質や採算を重視した製品戦略で受注の確保に注力してまいりましたが、足元では売上に寄与するまでに時間を要し、売上は低調に推移しました。この結果、当第1四半期連結累計期間の連結業績は、売上高202百万円(前年同四半期比45.2%減)、営業損失77百万円(前年同四半期は営業損失32百万円)、経常損失77百万円(前年同四半期は経常損失17百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は80百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失19百万円)となりました。セグメント別の業績を示すと、次のとおりであります。日本セグメントでは、主力製品である画像処理外観検査装置の売上が、納入時期の影響から大幅に減少しました。この結果、売上高は77百万円(前年同四半期比69.1%減)、セグメント損失は96百万円(前年同四半期はセグメント損失23百万円)となりました。米国セグメントでは、CAD/CAMソフト等の売上は現地通貨ベースでは伸び悩み、ほぼ横這いとなりました。この結果、売上高は124百万円(前年同四半期比9.0%増)、セグメント損失は2百万円(前年同四半期はセグメント損失15百万円)となりました。なお、韓国セグメントは、前連結会計年度において、同セグメントであったKUBOTEK KOREA CORPORATIONを清算したため、当第1四半期連結累計期間では該当ありません。
また、新型コロナウイルス感染症の収束時期の見通しは依然不透明であり、その影響について定量的に予想することは困難な状況でありますが、現時点で把握できる最新の情報等に基づき、全てのセグメントにおいて、2024年3月期の一定期間にわたり当該影響が継続するものと見込んでおります。
(2) 財政状態当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ281百万円増加しました。流動資産は現金及び預金の増加220百万円、売上債権の減少53百万円、棚卸資産の増加78百万円などにより、257百万円増加しました。固定資産はソフトウェアの増加12百万円などにより23百万円増加しました。負債は、前連結会計年度末に比べ360百万円増加しました。流動負債は仕入債務の増加28百万円、短期借入金の増加202百万円、契約負債の増加131百万円などにより、365百万円増加しました。固定負債はほぼ変動がありませんでした。純資産は、親会社株主に帰属する四半期純損失80百万円の計上などにより、純資産合計が79百万円減少しました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は3百万円であります。