【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)
経営成績当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響から持ち直しの動きを見せているものの、不安定な国際情勢が長期化し、物価上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動等の影響の懸念は払拭されず、先行き不透明な状況が続いております。フラットパネルディスプレイ(FPD)の分野におきましては、FPDメーカーの設備投資に慎重な姿勢が見られ、厳しい受注環境が続きました。このような環境の中、当社グループは、品質や採算を重視した製品戦略で受注の確保に注力してまいりました。この結果、当第3四半期連結累計期間の連結業績は、売上高956百万円(前年同四半期比27.9%増)、営業損失161百万円(前年同四半期は営業損失110百万円)、経常損失145百万円(前年同四半期は経常損失111百万円)となり、連結子会社1社の解散及び清算に伴い特別利益に為替換算調整勘定取崩額15百万円、特別損失に関係会社整理損3百万円をそれぞれ計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純損失は138百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失53百万円)となりました。 セグメント別の業績を示すと、次のとおりであります。 日本セグメントでは、主力製品である画像処理外観検査装置の売上が増加しましたが、売上原価の増加により損失が増加しました。この結果、売上高は545百万円(前年同四半期比36.7%増)、セグメント損失は183百万円(前年同四半期はセグメント損失81百万円)となりました。 米国セグメントでは、CAD/CAMソフト等の売上が現地通貨ベースでは減少しましたが、円安の影響で円貨ベースでは増加しました。この結果、売上高は400百万円(前年同四半期比25.9%増)、セグメント損失は54百万円(前年同四半期はセグメント損失10百万円)となりました。
韓国セグメントでは、画像処理外観検査装置の売上が減少しました。この結果、売上高は10百万円(前年同四半期比65.5%減)、セグメント損失は21百万円(前年同四半期はセグメント損失19百万円)となりました。
なお、韓国セグメントであるKUBOTEK KOREA CORPORATIONは、当第3四半期連結会計期間において清算結了したことにより連結の範囲から除外し、連結子会社であった期間の損益計算書のみ連結しております。また、新型コロナウイルス感染症の収束時期の見通しは依然不透明であり、その影響について定量的に予想することは困難な状況でありますが、現時点で把握できる最新の情報等に基づき、全てのセグメントにおいて、2023年3月期中は当該影響が継続するものと見込んでおります。
(2) 財政状態当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ249百万円減少しました。流動資産は現金及び預金の減少375百万円、売上債権の増加106百万円、棚卸資産の減少33百万円などにより、305百万円減少しました。固定資産はソフトウエアの増加により、56百万円増加しました。負債は、前連結会計年度末に比べ37百万円減少しました。流動負債は仕入債務の増加49百万円、契約負債の増加29百万円などにより、89百万円増加しました。固定負債は長期借入金の減少132百万円などにより、126百万円減少しました。純資産は、親会社株主に帰属する四半期純損失138百万円の計上、為替換算調整勘定の減少73百万円により、純資産合計が211百万円減少しました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は11百万円であります。