【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績 当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に緩和されつつあるものの、不安定な国際情勢を背景に物価上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動等の影響が懸念され、先行き不透明な状況が続いております。フラットパネルディスプレイ(FPD)の分野におきましては、FPDメーカーの設備投資は慎重な動きが出ており、厳しい受注環境が続きました。 このような環境の中、当社グループは、品質や採算を重視した製品戦略で受注の確保に注力してまいりました。この結果、当第2四半期連結累計期間の連結業績は、売上高574百万円(前年同四半期比13.7%増)、営業損失107百万円(前年同四半期は営業損失84百万円)、経常損失86百万円(前年同四半期は経常損失86百万円)となり、連結子会社1社の解散及び清算に伴う損失見込額を関係会社整理損3百万円として特別損失に計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純損失は92百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失29百万円)となりました。 セグメント別の業績を示すと、次のとおりであります。 日本セグメントでは、主力製品である画像処理外観検査装置の売上が増加しましたが、売上原価の増加により損失が増加しました。この結果、売上高は311百万円(前年同四半期比11.9%増)、セグメント損失は124百万円(前年同四半期はセグメント損失62百万円)となりました。 米国セグメントでは、CAD/CAMソフト等の売上が現地通貨ベースでは減少しましたが、円安の影響で円貨ベースでは増加しました。この結果、売上高は255百万円(前年同四半期比20.8%増)、セグメント損失は28百万円(前年同四半期はセグメント損失7百万円)となりました。 韓国セグメントでは、画像処理外観検査装置の売上が減少しました。この結果、売上高は8百万円(前年同四半期比48.5%減)、セグメント損失は14百万円(前年同四半期はセグメント損失15百万円)となりました。
なお、新型コロナウイルス感染症の収束時期の見通しは依然不透明であり、その影響について定量的に予想することは困難な状況でありますが、現時点で把握できる最新の情報等に基づき、全てのセグメントにおいて、2023年3月期の一定期間にわたり当該影響が継続するものと見込んでおります。
(2) 財政状態 当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ222百万円減少しました。流動資産は現金及び預金の減少255百万円、売上債権の減少21百万円、棚卸資産の増加27百万円などにより、248百万円減少しました。固定資産はソフトウエアの増加24百万円などにより、25百万円増加しました。 負債は、前連結会計年度末に比べ89百万円減少しました。流動負債は仕入債務の減少20百万円、契約負債の増加35百万円などにより、11百万円増加しました。固定負債は長期借入金の減少110百万円などにより、101百万円減少しました。 純資産は、親会社株主に帰属する四半期純損失92百万円の計上、為替換算調整勘定の減少40百万円により、純資産合計が132百万円減少しました。 (3) キャッシュ・フロー 当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べて255百万円減少し、1,126百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果使用した資金は、76百万円(前年同四半期は資金の取得154百万円)となりました。 これは主に減価償却費の計上79百万円、売上債権の減少29百万円による資金増加、税金等調整前四半期純損失の計上89百万円、為替差益の計上22百万円、棚卸資産の増加27百万円、仕入債務の減少21百万円による資金減少によるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、104百万円(前年同四半期比21.1%増)となりました。 これは主にソフトウエアの取得による支出102百万円による資金減少によるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、105百万円(前年同四半期比26.7%減)となりました。 これは主に長期借入金の返済による支出105百万円による資金減少によるものです。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。 (5) 研究開発活動 当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は5百万円であります。