【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染状況が落ち着き、経済活動は正常化に向かいましたが、引き続き原材料の高騰や急激な円安が進行するなど、依然として不透明な状況が続いております。一方で、製造業においては部品供給の遅れによる影響はあるものの、生産活動の再開が進み、底堅く推移しました。
このような状況下におきまして、当社グループは、引き続き第二次中期経営計画で掲げた経営目標の進捗状況を管理しながら各重点課題に取り組んでおり、当第2四半期連結累計期間の連結業績は、売上高は1,347億1千3百万円(前年同期比23.6%増)、営業利益は27億7千7百万円(前年同期比15.8%増)、経常利益は32億2千3百万円(前年同期比22.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は21億3千8百万円(前年同期比23.7%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
① 鉄鋼事業
鉄鋼事業においては、鋼材価格の上昇による影響に加え、主要取引業界である商用車業界や国内の建産機業界向けの販売が堅調に推移したこと等により、売上高は896億2千万円(前年同期比26.9%増)、営業利益は18億2千5百万円(前年同期比33.7%増)となりました。
② 非鉄金属事業
非鉄金属事業においては、地金相場の変動による影響に加え、主要取引業界である商用車業界向けの販売が堅調に推移したこと等により、売上高は199億4千5百万円(前年同期比21.9%増)となりましたが、輸入品等の仕入コストが増加したこと等により、営業利益は1億6千2百万円(前年同期比7.2%減)となりました。
③ 電子事業
電子事業においては、主力のプリント配線基板用積層板の販売は調整局面となったものの、液晶、半導体向け部材の輸出及び部品の販売が堅調に推移したこと等により、売上高は149億7千5百万円(前年同期比18.2%増)、営業利益は6億1千9百万円(前年同期比39.5%増)となりました。
④ ライフ営業事業
ライフ営業事業においては、外出自粛による在宅での消費需要が高まる中、前期に引き続き自社商品販売を推進しましたが、輸入品等の仕入コストが増加したこと等により、売上高は45億3千7百万円(前年同期比13.7%減)、営業利益は1億8千7百万円(前年同期比60.8%減)となりました。
⑤ 機械・工具事業
機械・工具事業においては、国内の拠点網を活用しながら、取引先への販売活動を積極的に推進したこと等により、売上高は33億3千6百万円(前年同期比38.4%増)、営業損失は3千8百万円(前年同期は営業損失5千6百万円)となりました。
⑥ 営業開発事業
営業開発事業においては、主力の商材及び工事案件を適宜受注したこと等により、売上高は22億9千6百万円(前年同期比38.6%増)、営業利益は2千2百万円(前年同期は営業損失6百万円)となりました。
財政状態の分析
(資産)
当第2四半期連結会計期間末の資産につきましては、前連結会計年度末に比べて61億5千3百万円増加し、1,582億4千4百万円となりました。その要因の主なものは、流動資産において、売掛金が増加したこと等により73億7千3百万円増加したことであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末の負債につきましては、前連結会計年度末に比べて49億9千1百万円増加し、1,061億4千8百万円となりました。その要因の主なものは、流動負債において、買掛金が増加したこと等により22億3千6百万円増加したこと、固定負債において、長期借入金が増加したこと等により27億5千4百万円増加したことであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末の純資産につきましては、前連結会計年度末に比べて11億6千2百万円増加し、520億9千5百万円となりました。その要因の主なものは、株主資本において、利益剰余金が14億円増加したことであります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ、4億5千6百万円減少し、24億1千8百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
税金等調整前四半期純利益が32億7千5百万円となりましたが、売上債権の増加額60億9千2百万円、仕入債務の増加額13億3千2百万円、棚卸資産の増加額20億4千2百万円、減価償却費4億7千9百万円、法人税等の支払額14億3千2百万円等により、18億4千7百万円の支出となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産の取得による支出4億5千万円、有形固定資産の売却による収入2億2千万円等により、1億円の支出となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
短期借入金の純減額22億5百万円、長期借入れによる収入58億円、長期借入金の返済による支出15億6千6百万円等により、13億1千2百万円の収入となりました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。