【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 業績の状況 当第2四半期累計期間における世界経済は、高いインフレ率が落ち着きを見せ始める一方で、インフレの高止まりや世界的な金融引き締めの影響もあり、景気減速懸念が継続しております。国内経済においては、コロナ収束後の消費活動の回復等により緩やかに景気が回復しているものの、物価上昇や世界的な金融引き締め政策により、先行き不透明な状況が継続しております。 そのような環境下、当社では継続的な事業成長の実現に向けて、ロボアドバイザー「WealthNavi(ウェルスナビ)」の機能追加、提携パートナーの拡充、テレビコマーシャルなどの広告宣伝活動、事業基盤強化のための人材採用、セキュリティ強化対応等に積極的に取り組みました。 ロボアドバイザー「WealthNavi(ウェルスナビ)」の機能追加については、1月に成年年齢の引き下げに伴い、満18歳以上20歳未満のお客様に向けた「おまかせNISA」のサービス提供を開始いたしました。また、2024年1月より新しいNISA制度が開始する予定であることをふまえ、2月には当社に直接お申し込みされたお客様を対象に、最低投資額をこれまでの10万円から1万円に引き下げました。4月には積立から運用を開始できるよう機能改善を行い、同時に一部の提携サービスにおいて、最低投資額を1万円へ引き下げました。また、4月に株式会社大光銀行との提携サービス「たいこうNavi」において、NISA(少額投資非課税制度)に対応した新機能「おまかせNISA」の提供を開始し、6月には株式会社イオン銀行との提携サービス「WealthNavi for イオン銀行」で、クレジットカード「イオンカード」決済による積立機能の提供を開始いたしました。 提携パートナーの拡充も推進しており、2月にオリックス銀行株式会社との業務提携により「WealthNavi for オリックス銀行」、4月に株式会社東邦銀行との業務提携により「WealthNavi for 東邦銀行」の提供をそれぞれ開始いたしました。 広告宣伝活動については、6月から俳優の藤間爽子さんが出演する新テレビCMの放映を開始いたしました。デジタル広告と併せて、資産運用を検討されている潜在的なお客様へのアプローチ、認知度向上を目指しております。また、定期的なオンラインセミナーの開催に加えて、対面で開催するセミナーを再開し多くの方に来場していただきました。 この結果、当第2四半期会計期間末時点での運用者数は37.0万人(前第2四半期会計期間末実績34.3万人)、預かり資産額は8,893億円(前第2四半期会計期間末実績6,754億円)となりました。 以上の結果、当第2四半期累計期間の業績は、営業収益が37億10百万円(前年同期比20.0%増)、営業収益より金融費用22百万円を控除した純営業収益は36億87百万円(前年同期比20.2%増)となりました。また、販売費・一般管理費は34億99百万円(前年同期比15.1%増)となり、その結果、広告宣伝費を除く営業利益は14億51百万円(前年同期比38.8%増)、営業利益は1億88百万円(前年同期比523.5%増)、経常利益は1億88百万円(前年同期比439.8%増)、四半期純利益は1億57百万円(前年同期比375.8%増)となりました。 なお、当社はロボアドバイザー事業の単一セグメントであるため、セグメント情報は記載しておりません。
(2) 財政状態の状況(資産)当第2四半期会計期間末における資産合計は、前事業年度末と比較して17億79百万円増加し、277億43百万円となりました。これは主に、お客様からの入金の増加や新株予約権の行使に伴う収入による現金・預金の増加18億8百万円によるものであります。(負債)当第2四半期会計期間末における負債合計は、前事業年度末と比較して11億22百万円増加し、161億6百万円となりました。これは主に、お客様からの入金の増加等による預り金の増加13億5百万円によるものであります。(純資産)当第2四半期会計期間末における純資産合計は、前事業年度末と比較して6億56百万円増加し、116億37百万円となりました。これは、新株予約権の行使や譲渡制限付株式報酬としての新株式発行による資本金の増加2億49百万円及び資本準備金の増加2億49百万円、四半期純利益の計上に伴う利益剰余金の増加1億57百万円によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期累計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、162億78百万円となり、前事業年度末に比べ14億19百万円増加しました。当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動により得られた資金は、10億61百万円(前年同四半期に使用した資金は30億14百万円)となりました。これは主に、お客様からの入金の増加等による預り金の増加13億5百万円によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動により使用した資金は、75百万円(前年同四半期に使用した資金は1億57百万円)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出42百万円によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動により得られた資金は、4億13百万円(前年同四半期に得られた資金は2億70百万円)となりました。これは、新株予約権の行使に伴う新株式発行による収入4億13百万円によるものであります。
(4) 生産、受注及び販売の状況当社が営む事業は、提供するサービスの性格上、生産、受注及び販売の状況の記載になじまないため、当該記載を省略しております。
(5) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当第2四半期累計期間において、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定に重要な変更はありません。
(6) 資本の財源及び資金の流動性についての分析当第2四半期累計期間において、資本の財源及び資金の流動性についての分析に重要な変更はありません。
(7) 経営成績に重要な影響を与える要因当第2四半期累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。
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