【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)
経営成績
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、経済活動の正常化、賃上げ上昇に伴う個人消費マインドの改善、インバウンド消費の回復などにより物価高のもとにおいても景気は堅調に推移しました。しかしながら、日米の金利差や貿易赤字等を背景にした円安が更に進み、中国においては不動産バブルの崩壊による景気減速、欧米においては金融引き締め政策の影響による景気後退のリスク等もあり、依然として先行きの不透明な状況が続いております。
当社グループの属する自動車業界につきましては、長く続いた半導体不足による生産調整が回復に向かっており、北米・中国および国内の新車販売は軒並み前年同期よりも高い水準となりました。
このような市場環境のなか、当社グループにおきましては、中国で日系の販売回復に遅れがみられるものの、国内他ではバックオーダー解消への取り組み等、自動車メーカー生産回復の影響や北米向けの受注が増加したことから、前年同期比で国内販売が13.7%の増加、海外販売が同17.2%の減少となり、国内外を合わせると3.7%の販売増となりました。
利益につきましても、引き続き固定費の徹底圧縮による原価改善活動など収支対策効果に加え、上記のとおり売上の増加により前年同期比で利益増加となりました。
以上の結果、売上高は11,566百万円(前年同期比413百万円増)、営業利益は635百万円(前年同期比25百万円増)、経常利益は861百万円(前年同期比35百万円増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は774百万円(前年同期比192百万円増)となりました。
セグメントの業績については、次のとおりであります。当社グループのセグメントはこれまで単一セグメントでありましたが、2023年7月3日付で株式会社マルヨシ製作所の株式を取得したことに伴い、「その他」を新たに報告セグメントとして追加し、「自動車部品製造事業」及び「その他」の2区分に変更しております。また、「その他」については、前年同四半期連結累計期間の実績がないため、比較情報を記載しておりません。
(自動車部品製造事業)
自動車部品製造事業は主にエンジンバルブ、バルブシート、コッタ、ローテータ、リテーナ、機械等の製造、販売を行っております。当第2四半期連結累計期間における自動車部品製造事業の売上高は、前年同期比2.8%増加の11,468,729千円、セグメント利益は前年同期比17,165千円増益の627,154千円となりました。
(その他)その他事業は、主にセパレータフィルム製造用の金属ロール、シャフトの製造、販売を行っております。当第2四半期連結累計期間におけるその他事業の売上高は97,105千円、セグメント利益は8,296千円となりました。
(2)
財政状態
(資産)当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ794百万円増加し35,032百万円となりました。総資産増加の主な内訳は、現金及び預金377百万円、受取手形及び売掛金301百万円であります。現金及び預金は、売上代金の回収により増加しております。受取手形及び売掛金は、主に国内顧客への販売が増加していることにより増加しております。
(負債)当第2四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末に比べ330百万円減少し6,043百万円となりました。負債減少の主な内訳は、短期借入金636百万円であります。短期借入金は、在外連結子会社における返済により減少しております。
(純資産)当第2四半期連結会計期間末の非支配株主持分を含めた純資産は、前連結会計年度末に比べ1,124百万円増加し28,989百万円となりました。純資産増加の主な内訳は、利益剰余金640百万円、為替換算調整勘定465百万円であります。為替換算調整勘定は、円安の影響により増加しております。
(3)
キャッシュ・フローの状況の分析当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ347百万円増加し5,851百万円となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果、得られた資金は1,947百万円(前年同期は1,487百万円の獲得)となりました。収入の主な要因は、非資金損益項目である減価償却費1,178百万円、税金等調整前四半期純利益899百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果、使用した資金は746百万円(前年同期は689百万円の使用)となりました。支出の主な要因は、有形固定資産の取得による支出602百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出119百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動により使用した資金は1,011百万円(前年同期は166百万円の使用)となりました。支出の主な要因は、短期借入金の純増減額760百万円、配当金の支払額134百万円であります。
(4)
研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は92百万円であります。
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