【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大による行動制限の段階的な緩和を受け、社会経済活動の正常化が徐々に進みました。しかし、一方では急激な円安、資材価格及びエネルギー価格の高騰とさらにはウクライナ情勢の長期化なども加わり、先行き不透明な状況が続いております。
このような環境のなか、当社グループは、音声認識事業とデジタルマーケティング事業(前連結会計年度までのCRM事業分野)を中核事業とし、各事業のさらなる強化に努めました。
音声認識事業におきましては、大手プラットフォーマーとの差別化を図るための音声認識技術の機能向上と声認証関連技術の開発を行いつつ、拡販活動を継続してまいりました。
結果として、株式会社MIXIの会話AIロボット「Romi」に当社の声認証技術が、株式会社ロゼッタの議事録&翻訳AIツール「オンヤク」に当社の音声認識技術と音声認識モデル自動作成システムが採用されました。また、パートナー企業とともに、音のAI検査・識別(異音検知技術)の事業化に向けた取組みも進めました。
デジタルマーケティング事業におきましては、自社商品であるVisionaryをご利用いただいているお客様へのサポートや個別のカスタマイズにお応えしながら、新商品であるVisionary Cloudの追加機能開発及び販売に向けた準備に継続して注力いたしました。その結果として、2022年12月にはVisionary Cloudのランディングページを公開し、販売活動を開始いたしました。また、株式会社アクタスの会員向けサービスにVisionaryが採用されました。
当社グループの当第3四半期連結累計期間における経営成績としましては、売上高は963,596千円(前年同四半期比17.6%減)、営業損失は288,509千円(前年同四半期は営業利益116,459千円)、経常損失は287,280千円(前年同四半期は経常利益117,114千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は349,074千円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益91,574千円)となりました。
前年同四半期と比較し、売上高は205,865千円、営業利益は404,968千円減少いたしました。売上高の主な変動要因としましては、音声認識事業の売上高は110,933千円増加したものの、デジタルマーケティング事業の売上高が269,569千円減少し、映像制作事業の売上高が51,320千円減少したことによるものであります。営業利益の主な減少要因は、デジタルマーケティング事業の営業利益が411,523千円減少したことによるものであります。同事業においては、前年同四半期にはVisionary Cloudの大型案件の売上が計上されましたが、当第3四半期連結累計期間においては同様の大型案件がなかったことに加え、Visionary Cloudの研究開発投資を行ったことにより営業利益は大きく減少いたしました。
セグメントごとの当第3四半期連結累計期間の経営成績につきましては、次のとおりであります。
セグメントの名称
第22期
第3四半期連結累計期間
(千円)
第23期
第3四半期連結累計期間
(千円)
増減
(千円)
音声認識事業
300,641
411,574
110,933
デジタルマーケティング事業
624,754
355,184
△269,569
映像制作事業
181,511
130,191
△51,320
その他事業
62,553
66,644
4,091
売上高合計
1,169,461
963,596
△205,865
なお、第1四半期連結会計期間の期首から報告セグメントを従来の「ソフトウエア開発・ライセンス事業」「映像制作・メディア事業」及び「その他事業」の3区分から、「音声認識事業」「デジタルマーケティング事業」「映像制作事業」及び「その他事業」の4区分に変更いたしました。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。
このため、前第3四半期連結累計期間のセグメント情報を変更後のセグメントに組替えて記載し、セグメントごとの前年同期比等につきましても変更後の報告セグメント区分・名称により記載しております。
①音声認識事業
売上高は411,574千円(前年同四半期比36.9%増)、営業損失は111,675千円(前年同四半期は営業損失119,024千円)となりました。
前第3四半期連結累計期間と比較し、売上高は主にカスタマイズ及び受託業務に係る売上高が増加したことにより増加いたしましたが、受託業務に係る外注費も増加いたしましたため、営業損失は微減となりました。
②デジタルマーケティング事業
売上高は355,184千円(前年同四半期比43.2%減)、営業損失は185,784千円(前年同四半期は営業利益225,739千円)となりました。
前第3四半期連結累計期間と比較し、売上高は主にVisionary Cloudのライセンス提供に係る売上高が減少したことにより、減少いたしました。
前第3四半期連結累計期間では、Visionary Cloudの大型案件の売上が計上されましたが、当第3四半期連結累計期間においては、同様の大型案件の売上がなかったことに加え、拡販に備えたVisionary Cloudの研究開発費の増加等により、営業損失が増加いたしました。
③映像制作事業
売上高は130,191千円(前年同四半期比28.3%減)、営業損失は9,405千円(前年同四半期は営業損失5,726千円)となりました。
前第3四半期連結累計期間と比較して、売上高が減少し営業損失が増加している主な要因は、2021年8月にメディアジャパンエージェンシー株式会社を連結の範囲から除外したことによるものです。
④その他事業
売上高は66,644千円(前年同四半期比6.5%増)、営業利益は18,357千円(前年同四半期比18.7%増)となりました。主に連結子会社である、株式会社スーパーワンの売上高が増加したことにより、前第3四半期連結累計期間と比較して、売上高、営業利益ともに増加いたしました。
(2) 財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ347,368千円減少し3,521,070千円となりました。
総資産の内訳は、流動資産が2,975,679千円(前連結会計年度末比192,216千円減)、固定資産が545,390千円(同155,151千円減)であります。流動資産の主な変動要因は、現金及び預金の減少45,208千円、受取手形、売掛金及び契約資産の減少36,198千円、有価証券の減少100,000千円、流動資産のその他の減少11,701千円によるものであり、固定資産の主な変動要因は、無形固定資産の減少97,187千円によるものであります。
負債の部では、流動負債が1,131,135千円(同63,553千円増)、固定負債が82,073千円(同3,726千円減)であります。流動負債の主な変動要因は、買掛金の増加30,580千円、短期借入金の増加100,000千円、1年内返済予定の長期借入金の増加2,450千円、賞与引当金の増加18,110千円、前受金の増加8,277千円、流動負債のその他の減少93,644千円によるものであり、固定負債の主な変動要因は、長期借入金の減少4,050千円によるものであります。
純資産の部では、利益剰余金の減少386,505千円等により2,307,861千円(同407,194千円減)となりました。
(3) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
(資金の調達方法及び状況)
当社グループの運転資金につきましては、自己資金で対応することを原則としております。また、必要な資金は銀行等金融機関からの借入により調達しております。
なお、当第3四半期連結会計期間末の有利子負債残高は986,600千円となっております。
(資金需要の動向)
当社グループの運転資金需要の主なものは、売掛金、買掛金の回転期間差異に基づく運転資金及び研究開発資金であります。運転資金については自己資金により対応できておりますが、大規模な設備投資や研究開発への投資の必要性が生じた場合に機動的な対応を可能とするため、一定の流動性資金が必要と判断し、金融機関からの借入を行っております。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第3四半期連結累計期間において、前連結会計年度における仮定から重要な変更はありません。
(6) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(7) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は103,964千円であります。
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