【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績の状況及び分析当第1四半期累計期間(以下、「当第1四半期」)におけるわが国経済は、ウィズコロナへの移行が進み、人流の拡大やインバウンド需要の回復もあり、景気は緩やかに持ち直しています。しかしながら、世界的な金融引締めに伴う影響による景気下振れリスクに加え、物価の上昇や供給不安、金融資本市場の変動等のリスクなど先行きは依然不透明な状態が継続しています。キャンディ市場におきましては、飴カテゴリーは、人流回復による食シーンの拡大下、昨年からのオミクロン株感染拡大の影響や花粉飛散量増加により、のど飴を中心に前年同期比で増加しております。グミカテゴリーは好調が継続しており、前年同期比で大きく増加し、キャンディ市場全体の伸長を牽引しております。このような事業環境において、当社は企業パーパス「Sweeten the Future 心がひとつぶ、大きくなる。」の下、3ヶ年計画の2年目となる「中期経営計画2024」の3つの事業戦略(「価値創造」・「ESG経営」・「事業領域の拡大」)を着実に推し進めた結果、当第1四半期の売上高は、前年同期比15億22百万円(25.4%)増収の75億15百万円となりました。飴は、のど飴及びZ世代向け商品を含むファンシーカテゴリーを中心に袋形態が増加すると共に、ウィズコロナ下においてスティックやコンパクトサイズ形態の需要も回復し、前年同期比6億98百万円(21.5%)増収の39億50百万円となりました。製品別では、ノンシュガーのど飴シリーズの「ノンシュガー果実のど飴」、「ノンシュガースーパーメントールのど飴」に加え、テレビコマーシャルを実施した「健康のど飴」シリーズが好調に推移しました。グミは、発売20周年の昨年に大きく伸長した主力ブランドである「ピュレグミ」が牽引し、堅調な「カンデミーナグミ」の成長とも相俟って前年同期比8億30百万円(32.1%)増収の34億17百万円となりました。素材菓子は、前年同期比8百万円(5.3%)減収の1億45百万円となりました。一方で、安定供給の観点から、一部製品については休売等の対応を実施しており、生産体制の整備への取組みを進めてまいります。利益面では、昨年9月から段階的に実施した価格改定に続き、3月より一部商品の価格改定及び内容量の変更を実施いたしました。継続する原材料価格の上昇により変動費率は上昇したものの、販売数量増加と生産性向上による限界利益の増加により、売上総利益は前年同期比7億66百万円(31.1%)増益の32億33百万円となりました。営業利益はテレビコマーシャル実施による広告宣伝費の増加、人員増加等による人件費の増加に加えて、事業領域拡大への施策経費を含む一般費の増加により前年同期比4億88百万円(69.7%)増益の11億89百万円となりました。経常利益は、前年の損害金収入の反動もあり前年同期比4億52百万円(61.2%)増益の11億92百万円となり、四半期純利益は、前年同期比3億43百万円(68.7%)増益の8億42百万円となりました。
(2) 財政状態の分析当第1四半期会計期間末の総資産は、前事業年度末に比べ7億41百万円(3.3%)増加し230億57百万円となりました。これは主に現金及び預金が4億81百万円、売掛金が3億93百万円増加しましたが、繰延税金資産が2億20百万円減少したことによるものです。負債の部は、前事業年度末に比べ1億74百万円(1.8%)増加し99億34百万円となりました。これは主に短期借入金が5億円、買掛金が2億88百万円増加しましたが、賞与引当金が4億81百万円、未払法人税等が1億69百万円減少したことによるものです。純資産の部は、前事業年度末に比べ5億67百万円(4.5%)増加し131億22百万円となりました。これは主に四半期純利益8億42百万円の計上と、配当金2億73百万円の支払いによるものです。
(3) 研究開発活動当第1四半期累計期間における研究開発費の総額は1億90百万円であります。