【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染者数増加の影響を受けつつも各種制限の緩和等により景気は持ち直しの兆しがみられました。一方で、ロシア・ウクライナ情勢の長期化を背景にした資源価格の高騰、世界的な金融引き締めによる急激な為替変動など、内外経済に与える影響は依然として不透明な状況です。国内の情報サービス業界及び当社グループの関連する人事労務領域においては、政府が推進する働き方改革や新型コロナウイルス感染拡大に伴うテレワークへの急速な取り組み、業務効率化対応に伴うDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進などを背景に、企業の投資需要は引き続き増加しているものの、内外経済に対する影響への懸念から、新規の投資に対する先送りなど、投資に対する動きには慎重さが見られました。このような状況の中、当社グループは、オンラインセミナーやリモート会議などを積極的に活用し顧客の業務効率化並びに付加価値創造を支援し、顧客満足度をより一層高めるべく努めてまいりました。その結果、当第3四半期連結累計期間における業績は売上高2,081,729千円(前年同四半期比3.7%増)、売上総利益980,211千円(前年同四半期比1.7%増)、営業利益118,681千円(前年同四半期比0.3%減)、経常利益124,174千円(前年同四半期比23.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益66,311千円(前年同四半期比5.1%減)となりました。また、当社グループが重要な経営指標と考える自己資本利益率(ROE)は、連結ベースで4.6%(前年同四半期比0.4ポイント減少)、当社単体では6.9%(前年同四半期比2.8ポイント増加)となりました。
各セグメントの業績は、次のとおりであります。
(社労夢事業)社労夢事業は、社会保険労務士事務所、労働保険事務組合及び一般法人における、社会保険、労働保険、給与計算等の手続きをサポートする業務支援ソフトウエアを提供しております。主力製品である社労夢(Shalom)シリーズをはじめ、マイナンバー管理システムの「マイナボックス」、WEB年末調整システム「eNEN」などのクラウドサービスで主に構成されます。働き方改革やテレワーク推進のための業務効率化の必要性を背景に、主要顧客である社会保険労務士市場のみでなく、一般法人市場においてもシステム導入意欲が高まっている一方で、競合による新規参入が散見され、価格面も含め競争の激化が予想されます。社労夢事業では、社労夢(Shalom)シリーズをはじめ、WEB年末調整システム「eNEN」、顧問先アプリケーション「ネットde顧問」などの各製品群の品質向上と機能拡充などを図るとともに、「社労夢(Shalom)V5.0」の次期バージョンとなるシステム、「FOREVER」の開発を進めております。このような中、WEB年末調整システム「eNEN」の新規受注及び利用従業員数の増加、2022年7月に実施した一部製品についての月額利用料の価格改定、毎年多くの引き合いにつながっているIT導入補助金の採択によりハウスプランの契約件数を伸ばしたことなどで、社労夢(Shalom)シリーズをはじめとするクラウドサービスの月額課金の積み上げが順調に推移しました。また、日本最大級の管理部門向け展示会「第10回 HR EXPO人事労務・教育・採用」への出展を行い、新規ユーザーの獲得に努めました。売上高の内訳としましては、クラウドサービス売上高が1,625,805千円(前年同四半期比8.9%増)となり、その内、ストック収益であるASPサービス売上高が1,503,271千円(前年同四半期比12.0%増)、システム構築サービス売上高が122,533千円(前年同四半期比18.5%減)となりました。システム商品販売売上高は67,670千円(前年同四半期比7.8%減)となりました。一方で、一部製品の償却が終了したことなどによりソフトウエア償却費が減少したことや、積極的な採用を控えたことで、全体的にコストが抑えられることとなりました。以上の結果、社労夢事業の売上高は1,713,243千円(前年同四半期比7.5%増)となり、売上総利益は882,506千円(前年同四半期比8.8%増)、営業利益は147,533千円(前年同四半期比52.0%増)となりました。当社グループで重要な経営指標としている売上高に対する営業利益の比率は8.6%(前年同四半期比2.5ポイント増加)となりました。
(CuBe事業)CuBe事業では、大手企業の人事総務部門向けに業務プロセスの効率化を目的として個社毎にカスタマイズしたフロントシステムの受託開発と、大手企業向け受託開発を通じて蓄積したノウハウを活かし、中小企業での利便性を実現したクラウドサービス「GooooN」の提供を行っております。フロントシステムの受託開発においては、顧客となる大企業や自治体などからの保守売上が順調に積み上がった一方、企業内部の制度改正や投資需要のタイミングに左右される新規開発案件については、例年ほど積み上がらない結果となりました。クラウドサービス「GooooN」においては、機能強化及び販売ルートの開拓に努めました。コスト面においては、開発活動における競争力強化や営業活動における販促投資に向けるコストが先行する状況となりました。以上の結果、CuBe事業の売上高は378,920千円(前年同四半期比13.6%減)、売上総利益は98,426千円(前年同四半期比37.3%減)、営業損失は42,243千円(前年同四半期は16,859千円の営業利益)となりました。なお、CuBe事業の営業損失については、のれん償却額29,146千円を反映しております。
(2) 財政状態の分析(資産)当第3四半期連結会計期間末における流動資産の残高は、1,156,041千円(前期比9.4%増)となりました。主な内訳は、現金及び預金622,936千円、売掛金434,152千円となっております。また、固定資産の残高は1,259,821千円(前期比7.2%増)となりました。主な内訳は、ソフトウエア471,305千円、のれん145,732千円、差入保証金162,738千円となっております。以上の結果、総資産は2,415,863千円(前期比8.2%増)となりました。
(負債)当第3四半期連結会計期間末における流動負債の残高は、754,192千円(前期比0.3%増)となりました。主な内訳は、短期借入金200,000千円、1年内返済予定の長期借入金157,256千円、未払金135,381千円となっております。また、固定負債の残高は214,510千円(前期比285.9%増)となりました。主な内訳は、長期借入金210,000千円となっております。以上の結果、負債合計は968,702千円(前期比20.0%増)となりました。
(純資産)当第3四半期連結会計期間末における株主資本は、1,440,384千円(前期比1.6%増)となりました。主な内訳は、資本金219,110千円及び資本剰余金202,122千円、利益剰余金1,019,650千円となっております。以上の結果、純資産は1,447,160千円(前期比1.6%増)となりました。
当社グループの運転資金には、売上原価や販売管理費に計上される対価や納税資金等があります。設備投資資金には、サーバー増設等の大規模な設備投資があります。これらの必要資金の財源は、獲得した利益等により生み出される内部資金で賄っております。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動該当事項はありません。
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