【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①概要及び経営成績当第3四半期連結累計期間における世界経済は、原材料及び資源価格の高騰や労働需給のひっ迫による世界的なインフレの高進、利上げの継続などを背景に停滞感が強まりました。日本経済においては、政府による水際対策緩和や観光促進策実施を受けたインバウンド需要並びに個人消費の回復が見られた一方で、海外経済の減速や交易条件の悪化、物価上昇による購買力の低下などにより、回復ペースは緩やかなものとなりました。このような状況のなか、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高34,832百万円(前年同四半期連結累計期間対比15.2%増)、営業利益4,114百万円(同16.6%増)、経常利益4,852百万円(同20.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益3,069百万円(同21.1%増)となりました。
(ご参考値)事業部別の状況(単位:百万円)
事業部
(製品区分)
当第3四半期連結累計期間2022年4月1日~2022年12月31日
連結売上高
(
前年同期増減率
)
連結営業利益
(
前年同期増減率
)
エアエナジー事業部
21,464
(
17.1%
)
2,393
(
18.0%
)
圧縮機
19,712
(
16.7%
)
真空機器
1,751
(
21.9%
)
コーティング事業部
13,368
(
12.3%
)
1,720
(
14.7%
)
塗装機器
12,157
(
16.4%
)
塗装設備
1,210
(
△16.8%
)
合計
34,832
(
15.2%
)
4,114
(
16.6%
)
(注)事業部別の連結営業利益は、当社グループ独自の基準により算定しております。
②セグメントの業績当社グループで採用しております所在地別のセグメントの状況は以下のとおりです。なお、第1四半期連結会計期間より報告セグメントの区分を変更しています。詳細は、「第4〔経理の状況〕-1〔四半期連結財務諸表〕-〔注記事項〕」の(セグメント情報等)をご参照ください。
日本売上高は17,532百万円(前年同四半期連結累計期間対比7.2%増)、セグメント利益は2,482百万円(同2.3%増)となりました。圧縮機製品では、補助金の活用に伴い加工機市場が活況となったことから工作機械駆動用途圧縮機の需要拡大や2022年10月の価格改定前に受注した小形圧縮機の納入が完了したことなどにより、売上は伸長しました。真空機器製品では、半導体市場の需要動向の変化に伴い、半導体製造関連装置向け真空ポンプの売上は僅かに減少しました。塗装機器製品では、スプレーガンにおいて、ターゲットを絞った拡販キャンペーンを行い、競合との差別化を図ったことで売上は伸長しました。塗装設備製品では、自動車部品製造向け塗装設備の納入が完了したことで売上は伸長しました。
欧州売上高は5,461百万円(前年同四半期連結累計期間対比26.2%増)、セグメント利益は410百万円(同11.8%増)となりました。圧縮機製品では、搾乳用途向け圧縮機をはじめとした販路開拓が進み、売上が底堅く推移しているほか、医療や車両搭載といった特定市場向け圧縮機の新規顧客開拓も順調に進行しています。真空機器製品では、未開拓エリアにおける新規の顧客及び販路の開拓に注力しており、結果として売上は伸長しました。塗装機器製品では、第2四半期連結会計期間に上市した自動車補修市場向け新型スプレーガンの反響が大きく、受注が拡大したことで売上は好調に推移しています。
米州売上高は4,640百万円(前年同四半期連結累計期間対比17.1%増)、セグメント利益は531百万円(同10.6%増)となりました。圧縮機製品では、ブラジルにおいて欧州に続き搾乳用途向け圧縮機の販売を開始し、南米の販路開拓に着手いたしました。真空機器製品では、装置メーカ開拓を継続しており、真空ポンプの売上は堅調に推移しています。塗装機器製品では、アメリカのホビー市場において需要拡大に一服感が見られたことでエアーブラシの売上は減少したものの、木工製品塗装用の塗装機器並びにブラジルを中心としたエリアにおけるスプレーガンの販売が堅調に推移したことで、売上は伸長しました。
中国売上高は8,119百万円(前年同四半期連結累計期間対比13.8%増)、セグメント利益は628百万円(同44.4%増)となりました。利益の増加は、主に真空機器の販売増加などによるものです。圧縮機製品では、ロックダウン解消とともに回復に転じており、上海斯可絡圧縮機有限公司の輸出を含む販売や燃料電池製造向け圧縮機の販売などが引き続き好調に推移しています。真空機器製品では、好調な半導体製造市場や燃料電池製造市場を背景に、装置メーカ向け真空ポンプの売上が伸長しました。塗装機器製品では、新型コロナウイルス感染症への対応の影響を受け、営業活動が停滞しましたが、自動車製造向け塗装機器の売上は回復傾向に転じました。塗装設備製品では、前連結会計年度に納入した大型設備の反動により、前年同期比で売上は減少しました。
その他売上高は7,074百万円(前年同四半期連結累計期間対比25.5%増)、セグメント利益は1,086百万円(同40.9%増)となりました。利益の増加は、インドにおける主力の圧縮機や東南アジアにおける塗装機器の売上増加などによるものです。圧縮機製品では、インドにおいて一般工業向け及び車両搭載などの特定市場向け圧縮の需要拡大が続いたことや、タイをはじめとした東南アジアにおいても販路開拓の成果が出始めたことで、売上は伸長しました。真空機器製品では、東アジアにおける半導体の生産動向の変化を受けて、前連結会計年度と同水準で推移しました。塗装機器製品では、前連結会計年度において新型コロナウイルス感染症により販売が停滞した反動に加え、タイにおいて自動車補修市場向けスプレーガンの売上が伸長しました。
③財政状態の分析資産は、流動資産が36,803百万円(前連結会計年度比7.2%増)となりました。これは主に、「受取手形及び売掛金」が837百万円増加したことや「原材料及び貯蔵品」が1,170百万円増加したことなどによるものです。固定資産は23,307百万円(同8.4%増)となりました。これは主に、「建物及び構築物(純額)」が641百万円増加したことなどによるものです。その結果、総資産は60,110百万円(同7.7%増)となりました。負債は、流動負債が11,991百万円(同3.2%増)となりました。これは主に、「支払手形及び買掛金」が468百万円増加したことなどによるものです。固定負債は、3,192百万円(同20.0%減)となりました。これは主に、退職給付信託の設定に伴い「退職給付に係る負債」が981百万円減少したことなどによるものです。その結果、負債合計は15,183百万円(同2.7%減)となりました。純資産は、44,926百万円(同11.7%増)となりました。これは主に、円安により「為替換算調整勘定」が2,333百万円増加したことなどによるものです。また、純資産より非支配株主持分を除いた自己資本は39,633百万円となり、自己資本比率は前連結会計年度末の63.8%から2.1ポイント増加し65.9%となりました。
(2)経営方針・経営戦略等3ヶ年にわたる新たな中期経営計画に基づく事業活動を2023年3月期より開始しております。この計画に基づき、成長市場を海外と位置付け、「真の開発型企業」として、「全ての顧客に感動を与える 商品開発」と「高性能・高品質」を提供し続けてまいります。
新中期経営計画の概要
①数値目標
目標(2025年3月期)評価指標(KGI)
連結売上高500億円以上、連結営業利益55億円以上、ROE10%以上
(オーガニック成長を基本。以下、内訳としてのご参考値)
1)エアエナジー事業
連結売上高295億円以上、連結営業利益29億円以上
2)コーティング事業
連結売上高205億円以上、連結営業利益26億円以上
②コンセプト専業メーカである当社にとって、対象市場において社会課題の解決に貢献しうる製品・技術を創造し、社会に幅広く提供することは使命であり、そのように社会的価値を追求し、新たなビジネスチャンスを獲得することが当社の成長につながる。③基本戦略 1)世界で各地域に見合った「ONLY ONE」の商品をつくり、「NUMBER ONE」のシェアを獲得 2)子会社間のシナジーを最大限に活用し効果を発揮 3)日本におけるサービスビジネス拡大とビジネスモデルの変革 4)新規事業の開発 5)サステナビリティ経営の強化a.専業メーカである当社がE,S,Gのそれぞれを大切にしてきたことが2021年度の最高収益達成の原動力であり、その継続・強化が「500&Beyond」の中心にある考え方。「VISION 2030(液体と気体で世界を彩り社会を豊かに)」を掲げマテリアリティの考察、サステナブル・ゴールを設定b.人材への投資と育成・今中計期間には人材への投資を重視し、総人件費マネジメントの採用により「一人ひとりが稼ぐ」力を強化、労働生産性の向上・企業価値向上に向けた、働き方改革の進化と健康経営の継続c.SDGsの観点に立った製品開発と社会への貢献
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針当第3四半期連結累計期間において、当該方針の変更はありません。
(5)研究開発活動当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は593百万円です。その他に製品の改良・改造に使用した379百万円を製造経費としております。報告セグメントは日本、欧州及び中国となり、合計973百万円のうち日本は798百万円です。
(6)従業員数
①連結会社の状況(単位:名)
報告セグメント
日本
欧州
米州
中国
その他
合計
当第3四半期連結累計期間末
622
194
102
408
462
1,788
前連結会計年度末
622
185
104
406
447
1,764
(注)従業員数は就業人員数です。
②提出会社の状況
(単位:名)
当第3四半期累計期間末
599
前事業年度末
612
(注)従業員数は就業人員数です。
(7)生産、受注及び販売の状況
①生産実績(単位:百万円)
報告セグメント
日本
欧州
米州
中国
その他
合計
当第3四半期連結累計期間
13,581
1,681
581
5,593
4,151
25,588
前第3四半期連結累計期間
13,353
1,404
282
5,567
3,507
24,115
(注)米州の増加は、主に圧縮機及び真空機器を製造しているアメリカの子会社実績等によるものです。
②受注及び受注残高(単位:百万円)
報告セグメント
日本
欧州
米州
中国
その他
合計
当第3四半期連結累計期間受注
610
―
7
227
264
1,110
同 受注残高
1,492
―
―
121
207
1,822
前第3四半期連結累計期間受注
1,308
―
1
802
114
2,225
同
受注残高
1,192
―
―
638
192
2,023
(注)1.この受注及び受注残高は、塗装設備製品のものです。塗装設備製品以外は受注から販売までが短期間であり、受注及び受注残高の管理対象としておりません。2.日本の受注の減少は、主に鉄道車両や建設機械の生産に関連した設備投資案件の獲得ペースが緩やかになったことなどによるものです。3.中国の受注及び受注残高の減少は、主に自動車及び楽器の生産に関連した設備投資案件の獲得ペースが緩やかになったことなどによるものです。
③販売実績(単位:百万円)
報告セグメント
日本
欧州
米州
中国
その他
合計
当第3四半期連結累計期間
12,109
5,272
4,318
7,441
5,690
34,832
前第3四半期連結累計期間
11,445
4,082
3,649
6,678
4,373
30,229
(注)1.欧州の増加は、主にドイツやフランスの塗装機器の販売が増加したことなどによるものです。 2.その他の増加は、主にインドの圧縮機の販売が増加したことなどによるものです。
