【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間における売上高は、宿泊事業においてコロナ禍からの回復が進み、前年同四半期を大きく上回る1,584百万円(前年同四半期比63.6%増)となりました。宿泊事業における売上高は1,388百万円(前年同四半期比80.9%増)となりました。霊園事業および住宅等不動産開発事業等を行っているその他投資事業の売上高は196百万円(前年同四半期比2.5%減)となりました。売上高が615百万円増加したことおよび継続的なコスト削減に努めたことにより、営業損失は153百万円(前年同四半期は営業損失518百万円)となりました。
また、営業外収益として前年同四半期において計上した新型コロナウイルスによる受取協力金等の計上をしていないこと、営業外費用として為替差損2百万円等を計上したことから、経常損失は199百万円(前年同四半期は経常損失365百万円)となりました。また、特別利益において今井壮に係る固定資産売却益128百万円を計上し、非支配株主に帰属する四半期純損失20百万円を計上したこと等により、親会社株主に帰属する四半期純損失は66百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失427百万円)となりました。
セグメント別の経営成績は以下のとおりです。
①宿泊事業
当第1四半期連結累計期間における宿泊事業部門におきましては、すべての宿泊施設が期間を通じて営業を行いました。各都道府県が実施している「全国旅行支援」のお出かけ需要が好調であった他、円安が進みコロナ禍で抑制されていた消費意欲をもった訪日客利用が回復したことにより、主要なホテル アゴーラ リージェンシー 大阪堺においては売上高533百万円(前年同四半期比54.0%増)、ホテル アゴーラ 大阪守口においては売上高311百万円(前年同四半期比69.9%増)、アゴーラ東京銀座は31百万円から127百万円(前年同四半期比309.7%増)と96百万円増加したことなど、いずれのホテルにおきましても稼働率および客室平均単価が大幅に上昇いたしました。一方、レストラン、宴会部門においては、主に地元企業および個人のご利用を頂いておりますが、円安や物価上昇の影響もあり消費回復が遅れております。宿泊事業部門全体では1,388百万円(前年同四半期比80.9%増)となりました。また、全宿泊施設において稼働に合わせた適正な人員配置を継続しておこない、人件費の圧縮に努めた他、外注費、ビルメンテナンス、修繕についてコントロールした結果、営業損失は99百万円(前年同四半期は営業損失447百万円)となりました。
②その他投資事業
マレーシアにおける霊園事業では、契約高については前年を大きく上回る結果となったものの、前四半期に比べて引き渡しが少なかったため、売上高は28百万円減少し、166百万円(前年同四半期比14.6%減)となりました。証券投資事業においては、主に香港証券市場に上場する株式・社債の評価益15百万円を計上するなどした結果、23百万円の売上高を計上しました。その結果、その他投資事業部門における売上高は196百万円(前年同四半期比2.5%減)となり、営業利益は25百万円(前年同四半期比54.5%増)となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(6)財政状態の分析
(資産)
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べて0.1%増加し、17,044百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べて14.7%増加し、5,045百万円となりました。これは、現金及び預金が557百万円増加したことなどによります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて5.0%減少し11,945百万円となりました。これは、有形固定資産が577百万円減少したことなどによります。
繰延資産は、前連結会計年度末に比べて7.7%減少し53百万円となりました。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて0.8%増加し、11,987百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べて1.8%増加し、8,556百万円となりました。これは、未払金が83百万円増加したことなどによります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて1.5%減少し、3,431百万円となりました。これは、長期借入金が21百万円減少したことなどによります。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べて88百万円減少し、5,056百万円となりました。これは、利益剰余金が66百万円減少したことなどによります。
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