【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における売上高は、前年同四半期を上回る3,348百万円(前年同四半期比48.8%増)となりました。宿泊事業における売上高は2,684百万円(前年同四半期比53.3%増)となりました。霊園事業および住宅等不動産開発事業等を行っているその他投資事業の売上高は663百万円(前年同四半期比33.1%増)となりました。
営業費用については、継続的なコスト削減に努めておりますが、営業損失は1,240百万円(前年同四半期は営業損失1,071百万円)となりました。また、営業外収益として、受取協力金223百万円を計上したほか、為替差益123百万円、豪州の住宅等不動産開発事業に関する持分法による投資利益108百万円を計上したこと等により、経常損失は891百万円(前年同四半期は経常損失1,088百万円)となりました。また、特別損失としてアゴーラ金沢の運営終了に伴う事業撤退損106百万円を計上したほか、非支配株主に帰属する四半期純損失49百万円を計上したこと等により、親会社株主に帰属する四半期純損失は1,077百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失1,254百万円)となりました。
セグメント別の経営成績は以下のとおりです。
① 宿泊事業
当第3四半期連結累計期間における宿泊事業部門におきましては、前年同四半期連結累計期間において休業していた宿泊施設も営業を再開いたしました。そのような中、レストラン、宴会部門では回復の遅れも認められるものの、ビジネス利用を中心とした宿泊需要の回復により、主要なホテル アゴーラ リージェンシー 大阪堺においては売上高1,237百万円(前年同四半期比38.9%増)、ホテル アゴーラ 大阪守口においては売上高617百万円(前年同四半期比50.4%増)となり、宿泊事業部門全体では売上高2,684百万円(前年同四半期比53.3%増)となりました。全宿泊施設において稼働に合わせた適正な人員配置を継続して行い、人件費の圧縮に努めたほか、外注費の削減、ビルメンテナンス、修繕の見直しなどのコスト削減策に継続的に取り組み、売上高増加に伴うホテル運営利益(GOP)は、146百万円(前年はホテル運営損失(GOL)2百万円)となりました。
また、前年同四半期連結累計期間においては、緊急事態宣言およびまん延防止等重点措置の対応として休業した宿泊施設の家賃や食材の廃棄費用などの売上原価の一部を新型コロナウイルス感染症による損失207百万円として特別損失に計上しておりました。しかし、当第3四半期連結累計期間においては、当該施設の営業再開に伴い、それらの費用を売上原価等として計上したこと等により、営業損失は1,069百万円(前年同四半期は営業損失895百万円)となりました。また、2022年6月26日をもってアゴーラ金沢の運営を終了し、アゴーラ金沢の運営終了に伴う事業撤退損106百万円を特別損失として計上しております。
② その他投資事業
マレーシアにおける霊園事業の売上高は堅調に増加し、639百万円(前年同四半期比33.7%増)、営業利益141百万円(前年同四半期比86.7%増)となりました。これは、当第3四半期連結累計期間においても霊園の新規契約数は好調に推移し、引き続き既契約案件の引渡しも堅調に進捗したことによります。証券事業は営業損失88百万円(前年同四半期は営業損失20百万円)となりましたが、その他不動産の賃貸収入等により、その他投資事業部門における売上高は663百万円(前年同四半期比33.1%増)、営業利益70百万円(前年同四半期比28.0%増)となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(6)財政状態の分析
(資産)
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べて0.9%増加し、16,802百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べて1.1%減少し、4,281百万円となりました。これは、有価証券が192百万円減少したことなどによります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて2.4%増加し、12,458百万円となりました。これは、建設仮勘定が528百万円増加したことなどによります。
繰延資産は、前連結会計年度末に比べて61.2%減少し、62百万円となりました。これは、開業費が98百万円減少したことなどによります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて7.6%増加し、11,377百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べて12.9%減少し、3,845百万円となりました。これは、1年内返済予定の長期借入金が1,136百万円、短期借入金が81百万円減少し、未払金が558百万円増加したことなどによります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて22.4%増加し、7,531百万円となりました。これは、長期借入金が1,387百万円増加したことなどによります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べて10.9%減少し、5,425百万円となりました。これは、利益剰余金が1,077百万円減少し、非支配株主持分が324百万円増加したことなどによります。
(資本の財源及び資金の流動性)
当社グループの資金需要のうち主なものは、運転資金のほか主力事業である宿泊事業における新規ホテル等の設備投資に係る資金であります。これらの財源につきましては、営業活動によるキャッシュ・フローのほか、金融機関からの借入金等による資金調達を基本としております。また、資金調達に際しては、財務の健全性や安全性の確保を目指しております。
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