【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間における世界経済は、米中貿易摩擦の長期化、ロシアのウクライナ侵攻等の影響により、先行きは不透明な状況となっております。
このような状況の中、当社グループは、2025年度を最終年度とする6カ年の「長期経営構想2025」および2025年度を最終年度とする3カ年の「中期経営計画2025」のもと、試薬・機器事業とCDMO事業を通じ、バイオ創薬基盤技術開発を進め、ライフサイエンス産業のインフラを担うグローバルプラットフォーマーを目指すための取り組みを推進いたしました。
当第1四半期連結累計期間の売上高は、受託および遺伝子医療が前年同期比で増加したものの、試薬および機器は前年同期比で減少いたしました。特に、試薬は新型コロナウイルス感染症の収束や法令上の位置づけの変更等により検査関連試薬の販売が減少いたしました。その結果、売上高は、9,176百万円(前年同期比34.9%減)と減収となりました。売上原価は、売上高の減収等により2,683百万円(同32.5%減)となりましたので、売上総利益は、6,493百万円(同35.9%減)と減益となりました。販売費及び一般管理費は、人件費および研究開発費等が増加し、6,069百万円(同8.6%増)となり、営業利益は、423百万円(同90.7%減)と減益となりました。
営業利益の減益にともない、経常利益は、509百万円(同88.9%減)、税金等調整前四半期純利益は、505百万円(同90.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、319百万円(同91.8%減)とそれぞれ減益となりました。
なお、当社グループは単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(2)財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の総資産は120,662百万円となり、前連結会計年度末に比べて8,539百万円減少いたしました。これは主に、現金及び預金が5,840百万円、受取手形及び売掛金が3,154百万円それぞれ減少したことによるものであります。
当第1四半期連結会計期間末の負債合計は12,454百万円となり、前連結会計年度末に比べて4,292百万円減少いたしました。これは主に、流動負債のその他が2,571百万円、支払手形及び買掛金が1,407百万円それぞれ減少したことによるものであります。
当第1四半期連結会計期間末の純資産合計は108,207百万円となり、前連結会計年度末に比べて4,246百万円減少いたしました。これは主に、円安の進行により為替換算調整勘定が458百万円増加したものの、利益剰余金が4,737百万円減少したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権の減少3,215百万円、減価償却費1,047百万円によるキャッシュ・イン、その他の流動負債の減少2,634百万円、仕入債務の減少1,453百万円によるキャッシュ・アウト等により319百万円の収入と、前年同期に比べて3,447百万円の収入減少となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形及び無形固定資産の取得による支出1,408百万円、定期預金の預入による支出412百万円、定期預金の払戻による収入1,056百万円等により764百万円の支出と、前年同期に比べて469百万円の支出増加となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額4,872百万円等により4,911百万円の支出と、前年同期に比べて1,056百万円の支出増加となりました。
以上の結果、現金及び現金同等物に係る換算差額を含めた当第1四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末より5,239百万円減少し、43,818百万円となりました。
(4)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上および財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定
当第1四半期連結累計期間において、会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は2,240百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況について重要な変更はありません。
(8)経営成績に重要な影響を与える要因
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。
(9)資本の財源および資金の流動性についての分析
「(3)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。