【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況(経営成績の分析)当第2四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年9月30日)における当社グループを取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類感染症への移行により社会経済活動は正常化が進んだものの、ウクライナ情勢の長期化、円安の進行、米中対立等の地政学リスクの高まりや世界的な景気後退による半導体需要の減速の影響もあり、企業の生産活動や設備投資に慎重な姿勢が見られました。こうした環境の下、当社では社員の健康と安心安全を最優先とした対策を行いながら、「もの造りサポーティングカンパニー」として、もの造りを支えるために在庫の整備や受発注体制の強化並びに物流体制の維持に努め、商品の安定供給に努めてまいりました。当社グループの業績につきましては、仕入先からの商品の供給体制は回復基調にあるものの、主力販売先である電気機器・電子部品・産業機械業界において、生産部材の在庫の積み上がりが解消されないことによる受注減や最終ユーザーにおける設備投資の減速による需要減の影響を受けました。併せて、主要顧客におけるシステム入替による稼働日の減少も業績に影響いたしました。以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は27,311百万円(前年同四半期比17.6%減)、営業利益は1,534百万円(前年同四半期比29.9%減)、経常利益は1,694百万円(前年同四半期比29.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,139百万円(前年同四半期比28.8%減)と前年同四半期に比べ減収減益となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。(電機・電子部品販売事業)電機・電子部品販売事業における売上高は27,133百万円(前年同四半期比17.8%減)、営業利益は1,555百万円(前年同四半期比30.6%減)となりました。
なお、当社グループの商品分野別の売上高につきましては、次のとおりであります。・FA機器分野RFID、小型PLC等が増加いたしましたが、センサー、制御盤等が減少し、売上高は16,971百万円(前年同四半期比14.8%減)となりました。・情報・通信機器分野パソコン、モニター等が増加いたしましたが、ルーター、OAアクセサリー等が減少し、売上高は1,895百万円(前年同四半期比26.4%減)となりました。・電子・デバイス機器分野基板、スイッチングパワーサプライ等が増加いたしましたが、コネクタ-全般、EMI対策商品等が減少し、売上高は3,490百万円(前年同四半期比21.8%減)となりました。・電設資材分野計測・測定器、高圧変圧器等が増加いたしましたが、端子台、積算電力計等が減少し、売上高は4,776百万円(前年同四半期比21.3%減)となりました。
(製造事業)製造事業における売上高は177百万円(前年同四半期比59.1%増)、営業損失は21百万円となりました。
(財政状態)・資産当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べて2,347百万円減少し、31,023百万円となりました。流動資産は、前連結会計年度末に比べて2,228百万円減少し、24,949百万円となりました。これは主に、現金及び預金の増加678百万円、受取手形及び売掛金の減少2,218百万円、電子記録債権の減少485百万円によるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に比べて119百万円減少し、6,073百万円となりました。・負債当第2四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末に比べて1,925百万円減少し、12,834百万円となりました。流動負債は、前連結会計年度末に比べて2,453百万円減少し、10,813百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金の減少1,921百万円によるものであります。固定負債は、前連結会計年度末に比べて527百万円増加し、2,020百万円となりました。これは主に、長期借入金の増加530百万円によるものであります。・純資産当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べて421百万円減少し、18,189百万円となりました。これは主に、当第2四半期連結累計期間の親会社株主に帰属する四半期純利益の計上1,139百万円、配当金の支払1,607百万円によるものであります。なお、自己資本比率は58.6%となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末から678百万円増加し、6,747百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。・営業活動によるキャッシュ・フロー営業活動の結果、資金は1,419百万円の増加となりました。(前年同四半期における資金は1,015百万円の増加)これは主に、税金等調整前四半期純利益1,695百万円、売上債権の減少2,704百万円の増加要因、仕入債務の減少1,772百万円、法人税等の支払額886百万円の減少要因によるものであります。・投資活動によるキャッシュ・フロー投資活動の結果、資金は10百万円の増加となりました。(前年同四半期における資金は606百万円の減少)これは主に、有形固定資産の取得による支出5百万円、投資有価証券の売却による収入28百万円によるものであります。・財務活動によるキャッシュ・フロー財務活動の結果、資金は757百万円の減少となりました。(前年同四半期における資金は949百万円の減少)これは主に、長期借入れによる収入1,000百万円、配当金の支払額1,605百万円によるものであります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動該当事項はありません。