【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により社会経済活動が大きく制限されるなか、企業収益や個人消費が減少するなど、総じて厳しい状況で推移いたしました。
パチンコホール業界におきましては、のめり込み防止や依存症対策の一環として過度の射幸性を抑えた遊技機の導入に加えて、店内の換気や消毒・清掃の徹底など新型コロナウイルス感染防止対策を講じており、さまざまな取り組みを通じてファンの皆様がパチンコ・パチスロをより安心・安全に楽しめる環境づくりを推進しております。
また、遊技機業界におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によるパチンコホール様の稼働低迷に加え、旧規則機の撤去期限が延長されたことにより、新規則機の購入を手控える動きがみられ、新台販売は低調に推移いたしました。
このような状況のもと、当社グループにおきましては、安定した経営成績の確保と中長期的な成長の実現に向けて、徹底した市場ニーズの調査とお客様目線の追求による稼働力向上を最重点課題として、新機種の開発に取り組んでまいりました。
遊技機事業につきましては、パチンコ遊技機にて2020年4月に販売した「Pリング 呪いの7日間2」を皮切りに、新たなゲーム性「遊タイム」を搭載した機種を積極的に投入してまいりました。また、新規大型タイトルとして市場投入いたしました「Pとある魔術の禁書目録(インデックス)」につきましては、導入後も好調な稼働を積み重ねることで追加受注をいただくなど、お客様から高い評価をいただき、当社グループの次世代を担う主力タイトルとしての基盤を築きました。
パチスロ遊技機につきましては、6号機市場の低迷および型式試験の適合状況などをふまえ、発売を見送りました。
デジタルコンテンツ事業につきましては、昨今のゲームアプリ市場およびリリース後の収益見通しなどを慎重に検討した結果、ゲームアプリの開発を中止し、経営資源を遊技機事業に集約することといたしました。
以上の結果、当連結会計年度の経営成績につきましては、売上高269億27百万円(対前年同期比7.0%増)、営業利益3億83百万円(前年同期は営業損失20億54百万円)、経常利益4億86百万円(前年同期は経常損失22億79百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益1億22百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失47億19百万円)となりました。
製品別の状況は次のとおりであります。
(パチンコ遊技機)
上半期では、新規タイトルとして「Pリング 呪いの7日間2」(2020年4月発売)、「P遠山の金さん2 遠山桜と華の密偵」(2020年7月発売)を市場投入いたしました。
また、下半期は新規タイトルとして「Pとある魔術の禁書目録(インデックス)」(2020年10月発売)、「P FAIRY TAIL2」(2021年1月発売)、「P戦国†恋姫 Vチャージver」(2021年2月発売)、「P緋弾のアリア ~緋弾覚醒編~」(2021年2月発売)を市場投入したほか、その他シリーズ機種などを継続販売いたしました。
以上の結果、販売台数は70千台(対前年同期比40.8%増)、売上高は269億20百万円(同37.6%増)となりました。
(パチスロ遊技機)
パチスロ遊技機につきましては、当連結会計年度での新機種の発売はありませんでした。
②財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は329億60百万円となり、前連結会計年度末に比べ23億78百万円増加いたしました。これは主に、受取手形及び売掛金が55億75百万円増加したことに対し、現金及び預金が25億35百万円、有価証券が5億円減少したことによるものであります。固定資産は178億34百万円となり、前連結会計年度末に比べ17億58百万円増加いたしました。これは主に、投資有価証券が22億46百万円増加したことに対し、繰延税金資産が4億34百万円、長期前払費用が1億67百万円減少したことによるものであります。
この結果、総資産は507億95百万円となり、前連結会計年度末に比べ41億37百万円増加いたしました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は82億34百万円となり、前連結会計年度末に比べ33億88百万円増加いたしました。これは主に、買掛金が20億82百万円、未払法人税等が4億5百万円、未払金が3億58百万円増加したことによるものであります。固定負債は17億27百万円となり、前連結会計年度末に比べ78百万円減少いたしました。
この結果、負債合計は99億62百万円となり、前連結会計年度末に比べ33億10百万円増加いたしました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は408億33百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億27百万円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益1億22百万円、その他有価証券評価差額金の増加16憶54百万円および剰余金の配当11億19百万円によるものであります。
この結果、自己資本比率は80.4%となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、182億86百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は52百万円となりました。
これは主に、税金等調整前当期純利益4億64百万円、減価償却費22億8百万円、仕入債務の増加額17億71百万円、未払金の増加額5億75百万円などが増加の要因であり、売上債権の増加額54億12百万円、法人税等の支払額2億67百万円などが減少の要因であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は13億63百万円となりました。
これは主に、有価証券の償還による収入6億円などが増加の要因であり、有形固定資産の取得による支出19億20百万円などが減少の要因であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は11億19百万円となりました。
これは、配当金の支払によるものであります。
④生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループは、遊技機事業の単一セグメントにより構成されておりますが、当連結会計年度の製品別に生産実績を示すと、次のとおりであります。
製品別
当連結会計年度
(自
2020年4月1日
至
2021年3月31日)
金額(百万円)
前期比(%)
パチンコ遊技機
26,692
142.3
パチスロ遊技機
0
0.0
合計
26,693
109.6
(注)1.金額は販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注状況
当社グループは、基本的に製品の受注動向を見ながら生産を行っておりますが、生産から納品までが非常に短期間であることなどから、初期受注分については、見込み生産を行っております。また、総受注に占める初期受注分の割合が大半であることから、受注状況の記載は営業実態を表さないため、記載を省略しております。
c.販売実績
当社グループは、遊技機事業の単一セグメントにより構成されておりますが、当連結会計年度の製品別に販売実績を示すと、次のとおりであります。
製品別
当連結会計年度
(自
2020年4月1日
至
2021年3月31日)
金額(百万円)
前期比(%)
パチンコ遊技機
26,920
137.6
パチスロ遊技機
7
0.1
合計
26,927
107.0
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
①重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成にあたって用いた、会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりでございます。
②経営成績の分析
a.売上高
売上高については、前連結会計年度の251億72百万円から17億55百万円増加し、269億27百万円(対前期比7.0%増)となりました。
当連結会計年度の製品別売上高は、パチンコ遊技機において269億20百万円(同37.6%増)、パチスロ遊技機において7百万円(同99.9%減)であります。
なお、各製品別の販売台数は次のとおりであります。
(パチンコ遊技機)
《機種別販売台数》
前連結会計年度
当連結会計年度
Pリング
バースデイ
呪いの始まり
設定付
17千台
Pとある魔術の禁書目録
26千台
P緋弾のアリアⅢ
設定付
10千台
Pリング
呪いの7日間2
11千台
他2機種
15千台
他5機種
28千台
その他
6千台
その他
3千台
計
50千台
計
70千台
パチンコ遊技機については、多様化するファンのニーズにマッチした「ヒト味違う」多種多様なジャンルの遊技機を新たに7機種を市場投入し、販売台数は70千台(対前期比40.8%増)となりました。
(パチスロ遊技機)
《機種別販売台数》
前連結会計年度
当連結会計年度
S喰霊-零-
運命乱
~うんめいのみだれ~
4千台
S地獄少女
あとはあなたが決めることよ
0千台
Sリング
恐襲ノ連鎖
3千台
S地獄少女
あとはあなたが決めることよ
3千台
S呪怨
再誕
AT
2千台
計
13千台
計
0千台
パチスロ遊技機については、当連結会計年度での新機種の発売はなく、販売台数は0千台(対前期比99.9%減)となりました。
b.売上原価
売上原価については、前連結会計年度の119億74百万円から19億74百万円増加し、139億49百万円(対前期比16.5%増)となりました。
また、売上原価率は、前連結会計年度の47.6%から4.2ポイント上昇し、51.8%となりました。
これは、主として材料費率の上昇などによるものであります。
c.販売費及び一般管理費
販売費及び一般管理費については、前連結会計年度の152億52百万円から26億56百万円減少し、125億95百万円(対前期比17.4%減)となりました。
これは、主として研究開発費の減少20億36百万円(同23.5%減)などによるものであります。
また、売上高に占める販売費及び一般管理費の割合は、前連結会計年度の60.6%から13.8ポイント低下し、46.8%となりました。
d.営業利益
営業利益については、売上高の増加などにより、当連結会計年度においては営業利益3億83百万円(前期は営業損失20億54百万円)となりました。
e.営業外収益、費用
営業外収益については、受取配当金や受取賃貸料などにより1億19百万円となりました。
営業外費用については、賃貸収入原価やシンジケートローン手数料などにより16百万円となりました。
f.経常利益
経常利益については、当連結会計年度において経常利益4億86百万円(前期は経常損失22億79百万円)となりました。
g.特別利益、損失
特別利益については、固定資産売却益の計上により8百万円となりました。
特別損失については、投資有価証券評価損や固定資産除却損の計上により30百万円となりました。
h.税金費用
法人税、住民税及び事業税6億31百万円、法人税等調整額2億89百万円の計上により、3億41百万円となりました。
i.親会社株主に帰属する当期純利益
上記aからhの要因により、当連結会計年度においては、1億22百万円の親会社株主に帰属する当期純利益となりました。
③資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの資金需要について、運転資金、設備投資資金ともに、原則として自己資金で賄うことを基本としております。
運転資金需要の主なものは、原材料の仕入、研究開発費、納税による支払などであります。設備投資資金需要の主なものは、機械及び装置、新規金型の取得などであります。これらは、生産性の向上などを目的としており、今後も発生する可能性があります。
これらの資金管理については、販売計画、生産計画、設備投資計画をもとに資金需要に対応すべく資金計画を作成し、管理しております。
また、運転資金の効率的な調達を行うため、取引銀行3行と総額100億円の貸出コミットメント契約を締結しております。なお、当該契約に基づく当連結会計年度における借入実績はありません。
