【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による影響が徐々に緩和されつつあります。しかしながら、世界的な金融引き締め等を背景とした金融資本市場の変動リスクや、エネルギー価格の高騰などにより、景気の先行きは依然として不透明な状況であります。 精糖業界においては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で落ち込んだ消費が十分に回復できておらず、さらに資源高などによる物価上昇が加わった厳しい事業環境が続いております。 この様な環境下、当社グループでは、品質管理の徹底を図り、顧客満足度を高めるため、精糖は製品の安定供給に取り組み、機能性素材は高付加価値提案型の販売活動に引き続き、取り組んでまいりました。 以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高17,180百万円(前年同期比11.5%増)、営業利益1,597百万円(同16.9%増)、経常利益1,879百万円(同18.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,490百万円(同10.2%増)の増収増益となりました。 セグメントの業績は、次のとおりであります。① 精糖 精糖事業においては、新型コロナウイルス感染症の影響が緩和されたことにより、製品の荷動きは活況になりつつありましたが、資源高による物価上昇などで需要が戻りきっていない分野もあり、販売数量は前年同期を下回りました。利益面では海外原糖相場の上昇により製品出荷価格の引き上げを行ったものの、エネルギーコスト、物流コストの上昇に国内製品市況が追い付かず、減益となりました。 以上の結果、精糖事業の業績は、売上高8,836百万円(前年同期比5.3%増)、営業利益866百万円(同13.4%減)の増収減益となりました。② 機能性素材 機能性食品素材事業のイヌリンについては、原材料コスト、エネルギーコストが上昇するなか、海外販売において販売数量が増加し、さらに出荷価格の引き上げを行ったことなどにより、増収となりました。切花活力剤「キープ・フラワー」は、昨年の巣ごもり需要の反動により、家庭用製品の販売が前年割れの減収となりました。連結子会社ユニテックフーズ㈱は、新型コロナウイルス感染症の影響が緩和されたことにより、CVS商材向けの主力商品販売が伸長し、増収となりました。 以上の結果、機能性素材事業の業績は、売上高7,536百万円(前年同期比19.2%増)、営業利益956百万円(同58.6%増)の増収増益となりました。③ 不動産 不動産事業の業績は、売上高430百万円(前年同期比0.1%減)、営業利益400百万円(同0.3%減)の減収減益となりましたが、引き続き安定収益確保に貢献いたしました。④ その他食品 その他食品事業は、タイでの食品関連事業が中心でありますが、業績は売上高378百万円(前年同期比41.6%増)、営業利益29百万円(前年同期比48.0%増)の増収増益となりました。
(2) 財政状態の分析当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ12.5%増加し、27,832百万円となりました。 当第3四半期連結累計期間における各財政状態の変動状況は、次のとおりであります。① 資産資産につきましては、流動資産で前連結会計年度末に比べ23.6%増加し、14,148百万円となりました。これは主に現金及び預金、受取手形、売掛金及び契約資産の増加等によるものであります。 また、固定資産は前連結会計年度末に比べ2.9%増加し、13,684百万円となりました。これは主に投資有価証券の増加等によるものであります。② 負債負債につきましては、流動負債で前連結会計年度末に比べ50.6%増加し、5,158百万円となりました。これは主に買掛金、短期借入金の増加等によるものであります。 また、固定負債は前連結会計年度末に比べ7.9%減少し、1,479百万円となりました。これは主に長期借入金の減少等によるものであります。③ 純資産純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ7.5%増加し、21,194百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加等によるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間における研究開発費等に係る会計基準による研究開発活動の総額は、57百万円であります。 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社の研究開発活動に重要な変更はありません。
(5) 従業員数当第3四半期連結累計期間において、連結会社及び提出会社の従業員数に著しい増減はありません。
(6) 生産、受注及び販売の実績当第3四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績に著しい変動はありません。
(7) 主要な設備当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい異動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画についての著しい変更はありません。