【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナ感染症が5月に5類に引き下げられたこともあり、
インバウンド需要やサービス消費が持ち直し、緩やかな回復傾向が見られました。一方、原材料コストの高止まりや
人手不足による人件費等固定費の上昇は、特に製造業の収益を圧迫し、投資活動の低迷を含め、先行きが不安視される状況が続いています。
このような環境下、当社グループは生産効率の向上とGHG削減に向けたサステナブル経営の推進を追求して参りました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高75億31百万円(前年同期比5.1%増)、営業利益3億39百万円(前年同期比6.1%減)、経常利益5億70百万円(前年同期比5.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益4億13百万円(前年同期比6.7%減)となりました。
当社グループは、塗料等製造販売の単一セグメントであるため、製品分野別の業績は次のとおりであります。
①車両用塗料分野
コロナ禍による需要減に一定の回復傾向が見られ、水性塗料シリーズと環境配慮型塗料で自動車補修用塗料市場及び大型車両や産業機器などのシェア拡大に努め、売上高は前年同期を上回りました。
②建築用塗料分野
高付加価値製品の拡販に注力し、高付加価値製品の販売は拡大したものの、塗替え需要喚起の営業活動が低調に推移し、売上高は前年同期を若干下回りました。
③工業用塗料分野
工業用塗料は、需要に力強さが欠けておりますが、環境負荷低減製品の粉体塗料を中心に販売が拡大しました。
ラミネート用接着剤は食品包装材向けが低調に推移しましたが、リチウムイオン電池等の産業資材向け販売が拡大しました。これらの結果、売上高は前年同期を上回りました。
④家庭用塗料分野
主力のエアゾール製品の企業関連への出荷が回復基調にあり、売上高は前年同期を上回りました。
(2) 財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、520億83百万円(前連結会計年度末は500億46百万円)となりました。また、負債の合計は、105億9百万円(前連結会計年度末は91億93百万円)となり、純資産は、415億74百万円(前連結会計年度末は408億53百万円)となりました。
この結果、自己資本比率は、79.8%(前連結会計年度末は81.6%)となりました。
(3) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、2億66百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。