【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、感染症に係る行動制限の解除以降、ウィズコロナの下で徐々に経済活動が正常化に向かい、景気は緩やかに持ち直しています。しかしながら、ウクライナ情勢の影響による原材料費・エネルギー価格の高騰及び人材確保の困難等、依然として先行き不透明な状況が続いています。
当社グループの事業領域である小売・サービスにおいては、個人消費は緩やかに持ち直しています。消費動向の背景をみると、実質総雇用所得は横ばい圏内、また消費者マインドは下げ止まっていますが、外食、旅行等の対面型サービスを中心に回復の兆しがみられます。
このような中、当社グループでは各事業分野において、感染症関連分野の拡充や顧客サービスの向上、販促活動や商圏の拡大及び事業再編に積極的に取り組んでまいりました。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績の概要は以下のとおりとなりました。
イ.財政状態
(単位:百万円)
区分
前連結会計年度
(自 2021年4月1日
至 2022年3月31日)
当連結会計年度
(自 2022年4月1日
至 2023年3月31日)
増減
増減率
(%)
資産合計
39,724
38,735
△988
△2.5
負債合計
17,585
15,531
△2,054
△11.7
純資産合計
22,138
23,204
1,065
4.8
ロ.経営状態
(単位:百万円)
区分
前連結会計年度
(自 2021年4月1日
至 2022年3月31日)
当連結会計年度
(自 2022年4月1日
至 2023年3月31日)
増減
増減率
(%)
売上高
54,924
57,068
2,144
3.9
営業利益
2,760
3,232
472
17.1
経常利益
2,792
3,243
450
16.1
親会社株主に帰属する当期純利益
1,708
2,002
293
17.2
ハ.セグメント経営成績
売上高
(単位:百万円)
セグメント名称
前連結会計年度
(自 2021年4月1日
至 2022年3月31日)
当連結会計年度
(自 2022年4月1日
至 2023年3月31日)
増減
増減率
(%)
クリクラ事業
15,019
14,733
△285
△1.9
レンタル事業
15,916
18,722
2,805
17.6
建築コンサルティング事業
7,449
6,754
△695
△9.3
住宅事業
10,686
10,067
△619
△5.8
美容・健康事業
5,921
6,826
904
15.3
セグメント間消去
△69
△35
34
-
合
計
54,924
57,068
2,144
3.9
営業利益
(単位:百万円)
セグメント名称
前連結会計年度
(自 2021年4月1日
至 2022年3月31日)
当連結会計年度
(自 2022年4月1日
至 2023年3月31日)
増減
増減率
(%)
クリクラ事業
1,269
1,618
349
27.5
レンタル事業
1,621
2,050
428
26.4
建築コンサルティング事業
872
847
△25
△2.9
住宅事業
233
△181
△414
-
美容・健康事業
151
238
87
58.2
その他調整
△1,387
△1,341
46
-
合
計
2,760
3,232
472
17.1
② キャッシュ・フローの状況
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2021年4月1日
至 2022年3月31日)
当連結会計年度
(自 2022年4月1日
至 2023年3月31日)
増減
増減率
(%)
営業活動による
キャッシュ・フロー
2,847
1,709
△1,137
△39.9
投資活動による
キャッシュ・フロー
△1,107
△361
746
-
財務活動による
キャッシュ・フロー
△3,743
△2,555
1,188
-
現金及び現金同等物の
期末残高
12,187
11,029
△1,157
△9.5
③ 仕入、生産、受注及び販売の実績
イ.商品等仕入実績
当連結会計年度の商品等仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (単位:百万円)
セグメントの名称
当連結会計年度
(自 2022年4月1日
至 2023年3月31日)
前年同期比
(%)
クリクラ事業
3,117
87.7
レンタル事業
4,439
103.1
建築コンサルティング事業
1,170
98.3
住宅事業
20
102.5
美容・健康事業
2,376
172.6
合計
11,125
106.5
(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2.商品等仕入実績には、フランチャイザーより賃借しているレンタル商品の当期受入に相当する賃借額及び少額資産購入高を含んでおります。
ロ.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (単位:百万円)
セグメントの名称
当連結会計年度
(自 2022年4月1日
至 2023年3月31日)
前年同期比
(%)
クリクラ事業
2,126
80.1
美容・健康事業
559
240.1
(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2.上記の金額は、製造原価によっております。
3.株式会社トレミーを前第3四半期連結会計期間より損益計上した影響で、美容・健康事業の生産実績は前年同期比で大幅に増加しております。
ハ.受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
受注高
(百万円)
前年同期比
(%)
受注残高
(百万円)
前年同期比
(%)
住宅事業
3,440
70.4
2,077
76.9
建築コンサルティング事業
234
75.9
196
106.3
合計
3,675
70.7
2,273
78.8
(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
ニ.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (単位:百万円)
セグメントの名称
当連結会計年度
(自 2022年4月1日
至 2023年3月31日)
前年同期比
(%)
クリクラ事業
14,730
98.1
レンタル事業
18,720
117.6
建築コンサルティング事業
6,751
90.6
住宅事業
10,067
94.2
美容・健康事業
6,798
116.1
合計
57,068
103.9
(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成にあたり、有価証券、棚卸資産、固定資産に関しては、重要な会計方針により継続的な評価を行っております。
なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 5.会計方針に関する事項」に記載しております。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
イ.経営成績等
・財政状態の分析
(資産合計)
当連結会計年度末における資産総額は、38,735百万円となり、前連結会計年度末と比べ988百万円減少しております。これは主に、販売用不動産が534百万円、受取手形及び売掛金が836百万円増加した一方で、現金及び預金が1,257百万円減少したことによるものであります。
(負債合計)
当連結会計年度末における負債総額は、15,531百万円となり、前連結会計年度末と比べ2,054百万円減少しております。これは主に、長期借入金が647百万円、短期借入金が400百万円減少したことによるものであります。
(純資産合計)
当連結会計年度末における純資産額は、23,204百万円となり、前連結会計年度末と比べ1,065百万円増加しております。これは主に、利益剰余金が1,117百万円増加したことによるものであります。
・経営成績等の分析
(売上高)
売上高は、前期比で2,144百万円増加し、57,068百万円となりました。
クリクラ事業では、加盟店部門におけるサーバー関連商品の販売不振及びプラント関連売上の減少等により、前期比で1.9%減少しました。レンタル事業では、ダスキン事業ケアサービス部門での事業数追加及び株式会社アーネストでの感染症関連事業(厚生労働省が実施する水際対策の支援事業等)の前期に引き続いた奏功等により、前期比で17.6%増加しました。建築コンサルティング事業では、コンサルティング部門において、長期化する建築部資材の高騰や感染症関連融資の返済開始等が、顧客である地場工務店の購買意欲低下を引き起こし、前期比で9.3%減少しました。住宅事業では、株式会社ジェイウッドでの完工棟数減少により、前期比で5.8%減少しました。美容・健康事業においては、株式会社JIMOSの新ブランド「SINN PURETÉ(シンピュルテ)」や「豆腐の盛田屋」の売上高増加や株式会社トレミーでの受注数増加により、前期比で15.3%増加しました。
(売上原価、販売費及び一般管理費及び営業利益)
売上原価は、レンタル事業の株式会社アーネストでの売上高増加に伴う外注費の増加等により、全体では前期比で1,358百万円増加し、29,330百万円となり、売上原価率は前期比で0.5%増加し、51.4%となりました。
販売費及び一般管理費は、前期比で313百万円増加し、24,505百万円となりました。これは、主に株式会社JIMOS及び株式会社ジェイウッドにおいて広告投資を積極的に実施したことで、広告宣伝費及び販売促進費が増加したことによります。
営業利益は、前期比で472百万円増加し、3,232百万円となりました。
クリクラ事業では、クリクラボトルの値上げ及び販促活動の見直しにより、前期比で349百万円増加しました。レンタル事業では、ダスキン事業ダストコントロール部門、ウィズ事業及び株式会社アーネストの売上高増加により、前期比で428百万円増加となりました。建築コンサルティング事業では、売上総利益率の高いコンサルティング部門において売上高が減少したため、前期比で25百万円減少しました。住宅事業では、建築部資材の高騰、株式会社ケイディアイにおける新規出店に伴う費用増加及び株式会社ジェイウッドにおける集客促進を目的として前倒しで実施した広告投資により、前期比で414百万円減少しました。美容・健康事業では、株式会社アップセールの黒字化及び株式会社トレミーの受注数回復に伴う黒字化が寄与し、前期比で87百万円増加しました。
(営業外損益)
営業外損益は、10百万円の利益(前期は32百万円の収益)となりました。
(特別利益)
特別利益は、26百万円(前期は114百万円)となりました。
情報セキュリティ対策費戻入益18百万円等の計上をしております。
(特別損失)
特別損失は、65百万円(前期は171百万円)となりました。
減損損失28百万円に加え、棚卸資産評価損19百万円等の計上をしております。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
税金等調整前当期純利益は、前期比で468百万円増加し、3,204百万円となりました。税金費用は前期比で192百万円増加し、1,202百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は2,002百万円(前期親会社株主に帰属する当期純利益1,708百万円)となりました。
・キャッシュ・フローの状況の分析
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)残高は、前連結会計年度末に比べ1,157百万円減少し、11,029百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は、1,709百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益3,204百万円、法人税等の支払額1,112百万円、減価償却費1,021百万円、売上債権の増加796百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により支出した資金は、361百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出194百万円、投資有価証券の取得による支出178百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により支出した資金は、2,555百万円となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出1,917百万円、配当金の支払額880百万円等によるものであります。
なお、キャッシュ・フロー関連指標の推移は、次のとおりとなっております。
前連結会計年度
(自 2021年4月1日
至 2022年3月31日)
当連結会計年度
(自 2022年4月1日
至 2023年3月31日)
自己資本比率(%)
55.5
59.9
時価ベースの自己資本比率(%)
53.8
55.5
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)
3.1
4.2
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)
45.4
33.5
各指標の算定式は以下のとおりであります。
自己資本比率 : 自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率 : 株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率 : 有利子負債/営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ : 営業キャッシュ・フロー/利払い
(注)1.指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
2.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式総数(自己株式控除後)により算出しております。
3.営業キャッシュ・フロー及び利払いについては連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フロー及び利息の支払額を使用しております。
4.有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。
ロ.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループは、創業の事業であるレンタル事業を中心に、クリクラ事業、建築コンサルティング事業、住宅事業、美容・健康事業の5つの事業体制からなる「複合企業体」として事業運営しております。この5つの事業について、経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討した内容は以下となります。
・クリクラ事業
宅配水業界の市場動向及び食品衛生法等の法規制・各種制度の改正が、クリクラ事業の経営成績に重要な影響を及ぼすと考えられます。また、「ミネラルウォーター」の品質管理も重要な影響を及ぼすと考えられるため、本庄工場ではFSSC22000認証の取得や当社内での研究所で品質検査を実施することで品質維持をしております。市場動向としては、昨今の宅配型サービスの一般化や生活様式の変化による在宅時間の増加等により、引き続き需要が継続していくと考えられ、中でも給水型の浄水サーバーが急速に需要拡大しています。
このような中、クリクラ事業では、顧客数の拡大のため主にショッピングモール等で行うイベント営業への積極的な販促投資を実行してまいります。さらには浄水型ウォーターサーバー「feel free(フィールフリー)」をはじめとした新商品・新サービスの開発・提供を行うとともに、システムインフラ「CrePF(クリクラプラットフォーム)」の加盟店への導入を進め、クリクラブランド全体での効率化を高めてまいります。
・レンタル事業
創業事業であるダスキン事業は、株式会社ダスキンとの資本業務提携契約に基づいたケアサービス部門及びヘルスレント部門のさらなる出店(事業数拡大)等により、今後の事業成長に繋げてまいります。害虫駆除器「with」を主力とするウィズ事業では、主要顧客の飲食店が営業を再開し、停止していた定期納品が回復したことを追い風に、営業活動の強化及び効率化を図ることで顧客件数の拡大に取り組みます。株式会社アーネストでは、厚生労働省が実施する水際対策の支援事業等、感染症関連事業を継続していくとともに、それ以外の分野においても各省庁との連携を強化することで受注獲得に注力してまいります。
・建築コンサルティング事業
地場建築業界の慢性的な職人不足、物流コストの高騰、物価高及び中小企業支援の政策等が、建築コンサルティング事業の経営成績に重要な影響を及ぼすと考えられます。
これらに対応するため、コンサルティング部門では当連結会計年度にリリースしたDXやSDGsを推進する商品の販促活動及び補助金対象商品を活用した営業手法の強化により、販売数を拡大してまいります。さらには無料会員制度の拡充により入口を広げ、会員向けアフターサポートも強化してまいります。エースホーム株式会社では、2023年4月1日にナックスマートエネルギー株式会社を吸収合併し、両事業のシナジーを発揮することで脱炭素社会の実現に向けた新サービスを開発・提供してまいります。なお、合併に伴い、社名をナックハウスパートナー株式会社に変更しております。
・住宅事業
住宅業界の市場動向及び建設業法等の法規制・各種制度の改正等が、住宅事業の経営成績に重要な影響を及ぼすと考えられます。市場動向としては、建築部資材等の高騰により厳しい状況が続いています。
これらに対応するため、株式会社ケイディアイでは、不動産ソリューションを強化し、都内23区を中心とした用地仕入に注力することで事業拡大してまいります。株式会社ジェイウッドでは、JWOOD事業が20周年を迎えることを背景に、様々なキャンペーンを通じて新たな「ファンづくり」を推進してまいります。北海道で展開するKUNIMOKU HOUSE事業では、省エネ住宅等の商品ラインナップを充実させることで顧客獲得に注力してまいります。
・美容・健康事業
通販・化粧品業界の市場動向及び特定商取引法等の法規制・各種制度の改正や、物流コストの高騰をはじめとする事業環境の変化が、美容・健康事業の経営成績に重要な影響を及ぼすと考えられます。化粧品市場の動向としては、マスク着用方針の緩和等感染症の影響が落ち着いたことでメイクアップ商品が需要回復し、業界全体に持ち直しの兆しがみられます。
これらに対応するため、株式会社JIMOSでは、広告投資の効率化を目的としてブランド横断的な組織を新設し、新規顧客獲得を拡大してまいります。また既存商品の価格改定や、新商品・新カテゴリの開発により商品ラインナップを充実させることで、事業拡大を図ります。株式会社ベルエアーでは、創立以来50年続けてきたサプリメント販売の原点回帰を掲げ、人生100年時代を見据えた販路拡大をしてまいります。株式会社アップセールでは、通販事業の取扱商品拡充と積極的な商品開発・仕入により収益性を高めてまいります。株式会社トレミーでは、医薬部外品等の積極的なODM提案により市場競争力を高め、利益率の向上を図ります。
また、生産性向上のため設備及び人的投資を行い、さらには各事業との垂直連携を強化することでメリットの最大化を実現します。
ハ.資本の財源及び資金の流動性
当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、内部資金の活用及び金融機関からの借入により資金調達を行っております。なお、運転資金及び設備資金につきましては、子会社のものを含め当社において一元管理しております。
現在の資金調達力を維持するとともに、健全な財務バランスを追求していく方針であります。
ニ.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社では、更なる成長を目指し、「連結売上高」の拡大を図るとともに、株主利益重視の観点から、「株主資本利益率(ROE)」を高水準に維持していくことを重要な経営目標としております。また、セグメントの業績管理では、セグメントごとの「売上高」「営業利益」を指標として管理しております。
(単位:百万円)
指標
当連結会計年度
(自 2022年4月1日
至 2023年3月31日)
翌連結会計年度(見込)
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
増減
増減率
(%)
売上高
57,068
60,000
2,931
5.1
営業利益
3,232
3,500
267
8.3
親会社株主に帰属する当期純利益
2,002
2,200
197
9.9
株主資本利益率(ROE)(%)
8.8
9.2
0.4
-
なお、指標の分析は、「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 イ.経営成績等 ・経営成績等の分析」に記載のとおりであります。
また、セグメントの指標は、「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 ハ.セグメント経営成績」、セグメントの指標の分析は、「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 ホ.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容」に記載のとおりであります。
ホ.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
・クリクラ事業
宅配水市場は、感染症の影響により法人における消費量減少が続いていますが、宅配型サービスの一般化や災害に備えた食品ストックの認知増加も後押しとなり、個人需要は引き続き増加しました。
クリクラ事業では、新規顧客獲得のため「クリクラあんしん宣言」による商品・サービスの安全性訴求や、データ活用及び効率化を目的としたシステムインフラ「CrePF(クリクラプラットフォーム)」の実証、サステナビリティ戦略に向けた投資等、引き続き販促活動強化に取り組みました。また2022年10月には、昨今の原材料費の高騰や人件費、物流費の上昇等を受け、クリクラボトルの値上げを実施しました。
直営部門は、宅配水「クリクラ」において、昨今の物価高や大手企業の参入により顧客数が減少傾向にあるものの、クリクラボトルの値上げにより、売上高は前期比で微増しました。次亜塩素酸水溶液「ZiACO(ジアコ)」においては、顧客件数が増加傾向にある一方で消費量が減少したため、売上高は前期比で減少しました。結果、直営部門全体の売上高は前期比で同水準(微増)となりました。
加盟店部門では、2022年4月に加盟店へのサーバー販売価格を値上げした影響で関連商材を含む販売数が減少、さらにはプラント関連売上が減少したことで、売上高は前期比で減少しました。
損益面では、クリクラボトルの値上げ及びセールス人員の削減等による販促活動の見直しにより、営業利益は前期比で増加しました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高14,733百万円(前期比1.9%減)、営業利益1,618百万円(同27.5%増)となりました。
資産は、前連結会計年度に比べ886百万円減少し、12,425百万円となりました。
・レンタル事業
レンタル事業では、人生100年時代に向けた各事業の需要増加を見据えて、販売網の拡大やサービス体制の強化に取り組みました。
主力のダスキン事業では、ダストコントロール部門において2022年7月に一部商品の値上げを実施、また家事代行や害虫駆除、花と庭木の管理といった包括的な役務サービスを提供するケアサービス部門において引き続き事業数を増やしたこと(2018年8月に締結した株式会社ダスキンとの資本業務提携後から販促人員を増強して営業活動拡大中)により、売上高は前期比で増加しました。
害虫駆除器「with」を主力とするウィズ事業では、主要顧客である飲食店が営業を再開し、停止していた定期納品が回復したこと、並びに2022年7月に一部商品の値上げを実施したことで、売上高は前期比で増加しました。
法人向け定期清掃サービスを提供する株式会社アーネストでは、前期に引き続き感染症関連事業において、厚生労働省が実施する水際対策の支援事業が奏功し、売上高は前期比で大幅に増加しました。
損益面では、主にケアサービス部門の事業拡大による販売費及び一般管理費の増加を、ダスキン事業ダストコントール部門、ウィズ事業及び株式会社アーネストの売上高増加が補い、営業利益は前期比で増加しました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高18,722百万円(前期比17.6%増)、営業利益2,050百万円(同26.4%増)となりました。
資産は、前連結会計年度に比べ740百万円減少し、8,521百万円となりました。
出店につきましては、当連結会計年度に、ダスキン事業において名古屋支店、ヘルスレント台東ステーション及びヘルスレント江東ステーションを開設しました。
・建築コンサルティング事業
地場建築業界及び市場は、半導体供給不足による住宅設備機器の納入遅延に目処が立ちつつあるものの、慢性的な職人不足や物流コストの高騰に加え、世界的な物価高が追い打ちとなり、引き続き厳しい外部環境となりました。
コンサルティング部門では、DXやSDGs関連の新商品を複数投入、また当第4四半期からはIT導入支援を目的とした補助金対象商品の販売を強化したものの、長期化する建築部資材の高騰や感染症関連融資の返済開始等により、顧客である地場工務店の購買意欲が低下したため、売上高は前期比で減少しました。
省エネ関連部資材の施工及び販売を手がけるナックスマートエネルギー株式会社では、半導体及び各種製造部品の不足に起因する蓄電池及びパワーコンディショナー等の納入遅延・停止が徐々に改善し、滞留していた納品ペースが回復に向かったため、売上高は前期比で同水準(微増)となりました。
住宅フランチャイズ事業を展開するエースホーム株式会社では、加盟店での上棟数減少に伴う卸売り減少により、売上高は前期比で減少しました。
損益面では、ナックスマートエネルギー株式会社において、卸売り中心から工事請負を含めた販売構成にシフトチェンジしたことで売上総利益率が改善しましたが、売上総利益率の高いコンサルティング部門における売上高減少が影響し、建築コンサルティング事業全体の営業利益は前期比で同水準(微減)となりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高6,754百万円(前期比9.3%減)、営業利益847百万円(同2.9%減、エースホーム株式会社ののれん償却額41百万円を含む)となりました。
資産は、前連結会計年度に比べ396百万円増加し、4,480百万円となりました。
なお、エースホーム株式会社は、2023年4月1日を効力発生日としてナックスマートエネルギー株式会社を吸収合併しております。合併に伴い、社名をナックハウスパートナー株式会社に変更しております。
・住宅事業
住宅業界は、国土交通省発表の3月新設住宅着工戸数によると、貸家や分譲住宅を含む全体では2ヶ月連続で減少、当社の事業領域である持家では16ヶ月連続の減少となり、引き続き厳しい状況となりました。
株式会社ケイディアイでは、新規出店を行い営業範囲拡大に努めたものの、都心の土地価格上昇や建築部資材の高騰により土地仕入に苦戦し、また不動産市場全体の鈍化により販売戸数が伸び悩んだため、売上高は前期比で同水準(微減)となりました。
株式会社ジェイウッドでは、1棟あたりの販売単価上昇や大型物件の販売による売上増加があったものの、完工棟数の減少に伴う売上高減少をカバーするには至らず、売上高は前期比で減少しました。
損益面では、株式会社ケイディアイにおいて、建築部資材等の高騰を販売価格に転嫁することで利益確保に努めましたが、吸収しきれなかった部分や新規出店に伴う費用により利益減少する結果となりました。また株式会社ジェイウッドにおいても、建築部資材等の高騰や集客促進のために広告投資を前倒しで実施したため、住宅事業全体の営業損失は前期比で大幅に拡大しました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高10,067百万円(前期比5.8%減)、営業損失181百万円(前期営業利益233百万円、株式会社ケイディアイののれん償却額30百万円を含む)となりました。
資産は、前連結会計年度に比べ128百万円増加し、5,987百万円となりました。
出店につきましては、当連結会計年度に、株式会社ケイディアイにおいて吉祥寺店を開設しました。
・美容・健康事業
化粧品業界は、マスク着用方針の緩和や外食機会の増加等感染症の影響が落ち着いたことで、ファンデーションをはじめとしたメイクアップ商品が需要回復し、業界全体に持ち直しの兆しがみられました。
株式会社JIMOSでは、2021年9月に一部事業を株式会社アップセールとして新設分割したことによる減少分を除くと、前々期に販売を開始した「SINN PURETÉ(シンピュルテ)」の売上高が伸びたことに加え、2022年7月に吸収合併した「豆腐の盛田屋」の売上高も加わり、売上高は前期比で増加しました。
株式会社ベルエアーでは、主力の栄養補助食品における顧客数減少に伴い販売数が減少したため、売上高は前期比で減少しました。
株式会社アップセールでは、2022年1月に医薬品通販事業(主に第三類医薬品を取り扱う事業)を買収し新たな売上が加わりましたが、既存のヘアケア事業において、利益率向上を目的とした値上げや他社との価格競争により販売量が縮小したため、新設分割前の事業単位と比較した売上高は前期比で減少しました。
前期子会社化した化粧品受託製造を主力とする株式会社トレミーは、需要回復に伴い受注数が増加し、売上高は連結後の同期間と比較して増加しました。
損益面では、株式会社JIMOSにおいて、新規顧客獲得のために積極的な広告投資を実施しましたが、株式会社アップセールの黒字化及び株式会社トレミーの受注数回復に伴う黒字化が寄与し、美容・健康事業全体の営業利益は前期比で大幅に増加しました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高6,826百万円(前期比15.3%増)、営業利益238百万円(同58.2%増、株式会社JIMOS、株式会社ベルエアー、株式会社アップセールと株式会社トレミーののれん償却額等202百万円を含む)となりました。
資産は、前連結会計年度に比べ304百万円減少し、4,829百万円となりました。
#C9788JP #ナック #サービス業セクター
