【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。 (1) 財政状態及び経営成績の状況 当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、緩やかな回復基調が続いておりますが、物価上昇や海外経済の減速による影響により、先行きは不透明であります。 このような状況の中、当社グループは、高付加価値製品の開発に取り組み、国内及び海外における営業活動により市場拡大に努めてまいりましたが、半導体市場における生産調整の影響を受けました。 この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高10,035百万円(前年同期比3.2%減)、旅費・減価償却費・運賃など販売費及び一般管理費が増加したことにより、営業利益1,062百万円(前年同期比15.6%減)、経常利益1,152百万円(前年同期比15.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益903百万円(前年同期比4.3%減)となりました。
セグメント別の業績の概要は、次のとおりであります。<金属表面処理剤及び機器等> 金属表面処理剤については、前年度の第3四半期以降、ウクライナ情勢の長期化、世界的なインフレ及び巣ごもり需要の終息などが個人消費へのマイナス要素となり、パソコン、スマートフォン、液晶テレビなどの最終製品に影響を及ぼし、これを受け、電子部品業界においては、減産、生産調整局面となりました。 また、化成処理液自動管理装置等については、スマートフォンやパソコン関連を中心に半導体需要が減少し、生産調整の影響を受けました。 これらの結果、当セグメントの売上高は、4,868百万円(前年同期比10.6%減)、営業利益は、535百万円(前年同期比22.9%減)となりました。
<電 子 材 料> 機能材料加工品は、半導体市況が低迷し、半導体製造装置向けセラミックス及びエンプラの売上が減少しました。 これらの結果、当セグメントの売上高は、328百万円(前年同期比24.9%減)、営業利益は、16百万円(前年同期比44.9%減)となりました。
<自動車用化学製品等> エアコン洗浄剤及びコーティング剤は、取組カーディーラーの拡大を図ったことにより前年を上回りました。また、原材料価格の高騰を受け、カーディーラー向け製品とコンパウンド等の補修用製品について値上げを実施いたしました。一方で、中国における日系カーディーラー向け製品の販売が前年を大きく下回りました。 これらの結果、当セグメントの売上高は、1,895百万円(前年同期比0.2%減)、営業利益は、551百万円(前年同期比11.9%減)となりました。
<工 業 薬 品> 工業薬品は、鉄鋼需要の回復が遅れる中、既存商品の価格上昇とシェア拡大に加え、新規商材の拡販により前年を大きく上回りました。 これらの結果、当セグメントの売上高は、2,942百万円(前年同期比13.8%増)、営業利益は、115百万円(前年同期比29.2%増)となりました。
当四半期連結会計期間の末日における流動資産残高は、前連結会計年度末に比べ588百万円増加し14,191百万円となりました。主な増減は、受取手形及び売掛金の増加354百万円、電子記録債権の増加233百万円等によるものであります。固定資産残高は、前連結会計年度末に比べ31百万円増加し12,933百万円となりました。主な増減は、有形固定資産の増加240百万円、投資有価証券の減少212百万円等によるものであります。負債合計は、前連結会計年度末に比べ291百万円増加し4,896百万円、純資産合計は、前連結会計年度末に比べ329百万円増加し22,229百万円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、5,006百万円となりました。(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金の増減(△は減少)は、税金等調整前四半期純利益1,283百万円、減価償却費240百万円、売上債権の増減額△582百万円、法人税等の支払額△352百万円等により、営業活動によるキャッシュ・フローは507百万円(前年同四半期577百万円)となりました。(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金の増減(△は減少)は、定期預金の払戻による収入980百万円、定期預金の預入による支出△750百万円、有価証券の取得による支出△100百万円等により、投資活動によるキャッシュ・フローは132百万円(前年同四半期52百万円)となりました。(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金の増減(△は減少)は、自己株式の取得による支出△338百万円、配当金の支払額△256百万円等により、財務活動によるキャッシュ・フローは△604百万円(前年同四半期△754百万円)となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は565百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。