【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による景気へのマイナス影響が薄らぎ、緩やかな回復基調が続いておりますが、物価上昇や海外経済の減速による影響により、先行きは不透明であります。 このような状況の中、当社グループは、高付加価値製品の開発に取り組み、国内及び海外における営業活動により市場拡大に努めてまいりましたが、半導体市場における生産調整の影響を受けました。 この結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高4,766百万円(前年同期比7.0%減)、営業利益374百万円(前年同期比43.3%減)、経常利益432百万円(前年同期比41.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益347百万円(前年同期比32.2%減)となりました。
セグメント別の業績の概要は、次のとおりであります。<金属表面処理剤及び機器等> 金属表面処理剤については、前年度の第3四半期以降、ウクライナ情勢、中国におけるロックダウンや世界的なインフレなどが個人消費へのマイナス要素となり、パソコン、スマートフォン、液晶テレビなどの最終製品に影響を及ぼし、これにより電子部品業界においては、減産、生産調整局面となりました。 また、化成処理液自動管理装置等については、スマートフォンやパソコン関連を中心に半導体需要が減少し、生産調整の影響を受けました。 これらの結果、当セグメントの売上高は、2,208百万円(前年同期比20.0%減)、営業利益は、130百万円(前年同期比65.0%減)となりました。
<電 子 材 料> 機能材料加工品は、半導体市況が低迷し、半導体製造装置向けセラミックス及びエンプラの売上が減少しました。 これらの結果、当セグメントの売上高は、161百万円(前年同期比26.8%減)、営業利益は、2百万円(前年同期比81.8%減)となりました。
<自動車用化学製品等> エアコン洗浄剤及びコーティング剤は、取組カーディーラーの拡大を図ったことにより前年を上回りました。また、原材料価格の高騰を受け、カーディーラー向け製品とコンパウンド等の補修用製品について値上げを実施いたしました。 これらの結果、当セグメントの売上高は、921百万円(前年同期比1.3%増)、営業利益は、268百万円(前年同期比11.1%減)となりました。
<工 業 薬 品> 工業薬品は、鉄鋼需要の回復が遅れる中、既存商品の価格上昇とシェア拡大に加え、新規案件の獲得により前年を大きく上回りました。 これらの結果、当セグメントの売上高は、1,475百万円(前年同期比19.4%増)、営業利益は、56百万円(前年同期比22.9%増)となりました。
当四半期連結会計期間の末日における流動資産残高は、前連結会計年度末に比べ82百万円減少し13,520百万円となりました。主な増減は、現金及び預金の減少407百万円、受取手形及び売掛金の増加184百万円、電子記録債権の増加74百万円、仕掛品の増加67百万円等によるものであります。固定資産残高は、前連結会計年度末に比べ87百万円減少し12,814百万円となりました。主な増減は、投資有価証券の減少147百万円、有形固定資産の増加71百万円等によるものであります。負債合計は、前連結会計年度末に比べ42百万円減少し4,562百万円、純資産合計は、前連結会計年度末に比べ128百万円減少し21,771百万円となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は275百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。