【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。 (1) 財政状態及び経営成績の状況 当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、Withコロナの考え方の下、経済社会活動の正常化が進んだことにより持ち直しの兆しが見られましたが、ウクライナ情勢、原油・原材料価格の高騰が国内・海外経済に与える影響や円安による影響により、先行きは不透明であります。 このような状況の中、当社グループは、高付加価値製品の開発に取り組み、国内及び海外における営業活動により市場拡大に努めてまいりました。 この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高10,369百万円(前年同期比7.9%増)、旅費・減価償却費・運賃など販売費及び一般管理費が増加したことにより、営業利益1,259百万円(前年同期比5.9%減)、経常利益1,363百万円(前年同期比4.1%減)、政策保有株式の売却による投資有価証券売却益が減少したことにより、親会社株主に帰属する四半期純利益944百万円(前年同期比16.9%減)となりました。
セグメント別の業績の概要は、次のとおりであります。<金属表面処理剤及び機器等> 電子部品業界は、普及期に入った5G関連のデータセンター向けなど通信インフラ関連はパッケージ基板を中心に需要拡大があり、金属表面処理剤は好調に推移しました。 一方、化成処理液自動管理装置等については、スマートフォンやパソコン関連が低調に推移したことや設備メーカーの部品調達遅延によりユーザーにおける設備投資が遅延・延期・中止となったことなどにより、機器等の販売は前年を下回りました。 また、自動車関連の減産や雑貨品の減産などにより、装飾用表面処理剤は低調に推移しました。 これらの結果、当セグメントの売上高は、5,447百万円(前年同期比0.0%増)、営業利益は、693百万円(前年同期比15.8%減)となりました。
<電 子 材 料> 機能材料加工品は、半導体市況が好調であり、半導体製造装置及び半導体検査装置向けセラミックス及びエンプラの売上が伸長しました。 これらの結果、当セグメントの売上高は、437百万円(前年同期比17.4%増)、営業利益は、30百万円(前年同期比171.2%増)となりました。
<自動車用化学製品等> エアコン洗浄剤の販売は、2022年4月に一部製品のモデルチェンジを実施し、取組カーディーラーの拡大を図ったことにより前年を上回りました。また、原材料価格の高騰を受け、一部製品の値上げを実施し、値上げ前の駆け込み需要がありました。 これらの結果、当セグメントの売上高は、1,898百万円(前年同期比12.8%増)、営業利益は、626百万円(前年同期比15.4%増)となりました。
<工 業 薬 品> 工業薬品は、市況の上昇及びサプライチェーン強化によるシェア拡大もあり、前年を大きく上回りました。 これらの結果、当セグメントの売上高は、2,584百万円(前年同期比22.7%増)、営業利益は、89百万円(前年同期比0.1%減)となりました。
当四半期連結会計期間の末日における流動資産残高は、前連結会計年度末に比べ991百万円増加し12,873百万円となりました。主な増減は、受取手形及び売掛金の増加436百万円、原材料及び貯蔵品の増加388百万円等であります。固定資産残高は、前連結会計年度末に比べ390百万円減少し13,611百万円となりました。主な増減は、投資有価証券の減少402百万円等によるものであります。負債合計は、前連結会計年度末に比べ507百万円増加し4,897百万円、純資産合計は、前連結会計年度末に比べ93百万円増加し21,588百万円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、4,374百万円となりました。(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金の増減(△は減少)は、税金等調整前四半期純利益1,365百万円、減価償却費268百万円、売上債権の増減額△580百万円、法人税等の支払額△390百万円等により、営業活動によるキャッシュ・フローは577百万円(前年同四半期1,098百万円)となりました。(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金の増減(△は減少)は、有価証券の売却及び償還による収入308百万円、有形固定資産の取得による支出△236百万円等により、投資活動によるキャッシュ・フローは52百万円(前年同四半期858百万円)となりました。(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金の増減(△は減少)は、自己株式の取得による支出△527百万円、配当金の支払額△219百万円等により、財務活動によるキャッシュ・フローは△754百万円(前年同四半期△659百万円)となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は538百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。