【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ウクライナ情勢などの地政学リスクの長期化や世界的なインフレの高止まり、各国の政策金利引き上げによる金融不安等の影響により、先行き不透明な状況が続いております。当社グループの主要事業分野であります自動車関連業界におきましては、半導体供給不足の緩和により生産活動が徐々に回復しつつあるなか、原材料価格の高騰が続いており厳しい経営環境にあります。
当第1四半期連結累計期間におきましては、売上高は24,127百万円(前年同期比7.9%増)、営業利益は20百万円(前年同期は555百万円の損失)、経常利益は323百万円(前年同期比162.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純損失は908百万円(前年同期は270百万円の損失)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(a) 日本
主要顧客の自動車生産台数が前年同期と比べ増産となったことにより、売上高は9,040百万円(前年同期比12.9%増)となり、営業利益は118百万円(前年同期は103百万円の損失)となりました。
(b) 北米
為替変動の影響により、売上高は6,826百万円(前年同期比18.1%増)、営業損失は738百万円(前年同期は1,103百万円の損失)となりました。
(c) アジア
中国における自動車生産台数が減少したことにより、売上高は8,260百万円(前年同期比3.6%減)、営業利益は473百万円(前年同期比21.7%減)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結累計期間において営業活動の結果減少した資金は、991百万円(前年同期は50百万円の減少)、投資活動の結果減少した資金は、347百万円(前年同期比24.4%減)、財務活動の結果増加した資金は、398百万円(前年同期は148百万円の減少)となりました。 この結果、当第1四半期末の現金及び現金同等物の残高は15,174百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、991百万円の減少となりました。これは主として、仕入債務の減少額が1,349百万円、売上債権の増加額が1,325百万円であったものの、棚卸資産の減少額が972百万円であったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、347百万円の減少となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出が370百万円であったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、398百万円の増加となりました。これは主として、短期借入金の純増額による収入が1,121百万円、長期借入金の返済による支出が388百万円、配当金の支払による支出が168百万円であったことによるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発活動に係る費用の総額は453百万円であります。なお、当該金額には既存製品の改良、応用等に関する費用が含まれており、「研究開発費等に係る会計基準」(企業会計審議会)に規定する「研究開発費」は45百万円であります。
また、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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