【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、長期化するロシアのウクライナ侵攻による資源価格上昇、世界的なインフレや円安の進行などによる物価上昇、中国ロックダウンの影響に伴うサプライチェーンの混乱による部品供給不足といった景気の下振れリスクが山積しており、景気の先行きは依然として不透明な状況にあります。当社グループの主要事業分野であります自動車関連業界におきましても半導体供給不足、原材料価格の高騰、国際物流混乱の影響を受け厳しい状況が続いております。
当第3四半期連結累計期間におきましては、売上高は74,210百万円(前年同期比16.9%増)、営業損失は572百万円(前年同期は97百万円の利益)、経常利益は628百万円(前年同期比10.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純損失は278百万円(前年同期は274百万円の損失)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(a) 日本
半導体供給不足による影響が残るものの、得意先の受注増加により売上高は30,176百万円(前年同期比15.1%増)、営業利益は428百万円(前年同期は727百万円の損失)となりました。
(b) 北米
為替影響により売上高は19,996百万円(前年同期比25.6%増)となりましたが、港湾問題による輸送コストの増加により営業損失は2,062百万円(前年同期は697百万円の損失)となりました。
(c) アジア
為替影響により売上高は24,038百万円(前年同期比12.7%増)となりましたが、タイにおける不具合対応費などにより営業利益は1,231百万円(前年同期比29.7%減)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間において営業活動の結果減少した資金は、3,346百万円(前年同期は1,867百万円の増加)、投資活動の結果減少した資金は、1,246百万円(前年同期比44.5%減)、財務活動の結果増加した資金は、1,139百万円(前年同期は1,257百万円の減少)となりました。 この結果、当第3四半期末の現金及び現金同等物の残高は15,880百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、3,346百万円の減少となりました。これは主として、減価償却費が2,170百万円、仕入債務の増加額が1,872百万円であったものの、売上債権の増加額が3,912百万円、棚卸資産の増加額が2,220百万円であったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、1,246百万円の減少となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出が1,351百万円であったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、1,139百万円の増加となりました。これは主として、短期借入金の純増額による収入が2,064百万円であったものの、長期借入金の返済による支出が1,371百万円であったことによるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発活動に係る費用の総額は1,524百万円であります。なお、当該金額には既存製品の改良、応用等に関する費用が含まれており、「研究開発費等に係る会計基準」(企業会計審議会)に規定する「研究開発費」は132百万円であります。
また、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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