【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の収束時期は見えないものの、ワクチン接種等により重症化が抑えられ、経済活動の正常化が進みました。しかし、中国上海市での感染対策による都市封鎖、ロシアのウクライナ侵攻とそれに対する各国の経済制裁などにより、原材料価格や物流コストの高騰が見られました。また、日本と主要国との金融政策の相違により、急速に円安が進行し、景気の先行きは不透明な状況で推移いたしました。
このような状況の中、当社グループの主要販売先である電機・機械・自動車等の製造業におきましては、中国市場では、都市封鎖により一時的な物流の停滞が見られましたが、その後、経済活動は正常化に向かい、設備投資需要が堅調に推移するとともに、国内の設備投資需要も回復基調となりました。その結果、当第3四半期連結累計期間の連結売上高は、155億1千6百万円(前年同期比41.3%増)となりました。損益面では輸出、国内ともに販売が増加したことにより、売上総利益が増加し、営業利益7億2千7百万円(前年同期比175.2%増)、経常利益9億1千7百万円(前年同期比127.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益6億5千2百万円(前年同期比127.2%増)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
(電子機器及び工作機械等)
電子部品実装機を中心とした電子機器は、中国市場では引き続き通信機器や自動車関連の設備投資需要が順調に推移しました。国内でも経済活動の正常化とともに設備投資需要が回復し、工具研削盤等の工作機械の国内販売が増加しました。その結果、当セグメントの売上高は149億9百万円(前年同期比42.3%増)、営業利益は6億4千8百万円(前年同期比208.6%増)となりました。
(光電子装置)
光電子装置の販売は光通信部品、レーザー装置等の販売が堅調に推移し、当セグメントの売上高は6億1千7百万円(前年同期比23.5%増)、営業利益7千6百万円(前年同期比47.4%増)となりました。
(2)財政状態に関する説明
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ4億1千3百万円増加し、150億3千2百万円となりました。これは主として、受取手形、売掛金及び契約資産(前連結会計年度は受取手形及び売掛金)が4億7千万円減少しましたが、商品が8億2千5百万円増加したことなどによるものです。
(負債)
負債合計は、前連結会計年度末に比べ3億8千1百万円減少し、73億3百万円となりました。これは主として、支払手形及び買掛金が12億5千8百万円増加しましたが、短期借入金が8億円減少したこと及び1年内返済予定の長期借入金と長期借入金が合計で5億5千2百万円減少したことなどによるものです。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ7億9千4百万円増加し、77億2千8百万円となりました。これは主として、利益剰余金が5億9千4百万円増加したことと、為替換算調整勘定が1億2千9百万円増加したことなどによるものです。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。