【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、社会経済活動の復調が消費者心理を下支えしたことで個人消費に持ち直しの動きがみられ、景気は緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、足元では物価上昇による実質賃金の伸び悩み、さらには海外主要国における金融引き締めや為替の影響など、景気下振れリスクに注視が必要な状況が続いています。
菓子・飲料・食品業界は、原材料、エネルギー価格が高止まりする環境の中、各種価格上昇の影響による消費者の生活防衛意識の高まりから、低価格志向への対応が求められました。
このような状況下、当社グループは食品製造企業として一貫して品質保証第一主義に徹し、安全で安心な実質価値の高い商品の安定した供給と、消費者ニーズにお応えしたサービスの提供など、顧客満足度の向上に向けた活動を推進してまいりました。具体的には、感染症の影響緩和に伴って高まった行楽、イベント需要に対応した取り組みや、健康志向ニーズにお応えした商品の展開などを行い、求められる価値の実現に機敏かつ柔軟に取り組みました。あわせて、企画提案型の営業活動と店頭フォローを積極的に行い、お客様の笑顔と満足につながる活動を推進してまいりました。
その結果、鶏卵の不足と価格高騰による影響を受けた品目があったものの、ビスケット品目、チョコレート品目が順調に推移し、実質価値観の高さにより「プチ」シリーズにもご好評をいただいたことなどから、売上高は前年同期を上回りました。利益面では、生産性の向上とコストの削減、経費の効率的な使用に取り組んだことに加え、売上高の伸張により営業利益は前年同期を上回りました。一方で、為替差益が減少したことで経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期を下回りました。
営業品目別の概況
菓子の合計売上高は、23,884百万円(対前年同期比109.0%)となりました。
菓子では、ビスケット品目を中心として、豆菓子、キャンデー、デザート、米菓、スナック、チョコレートなどの品目を展開しています。
ビスケット品目は、期間限定商品として「アルフォートチョコバナナ」や「エリーゼバナナラテ」など、バナナのまろやかな甘さを取り入れた商品を展開し活性化を図りました。また、「贅沢ルマンド」シリーズに、宇治抹茶を使用した商品を発売したことに加えて、継続したプロモーションによるブランド認知の向上を図りました。さらには「シルベーヌ」シリーズに、さくらんぼ風味のチョコレートケーキ「シルベーヌフォレノワール」を発売し、付加価値を高めた商品展開を行いました。品目全体では、値ごろ感のあるファミリーサイズ商品群や「チョコあ~んぱん」シリーズ、「エリーゼ」シリーズも順調に推移しました。
チョコレート品目は、「アルフォートミニチョコレート」シリーズに、宇治一番茶を使用し濃厚で香り高い味わいに仕立てた「アルフォートミニチョコレート雅抹茶」を発売しました。「ひとくちルマンド」シリーズでは、さらにサクサクとした食感を高めた「ひとくちルマンドクリスピーソルト」を発売し、シリーズ商品全体の活性化を図りました。
多様な品ぞろえとサイズや量目がご好評をいただいている「プチ」シリーズでは、販促物を活用した売場提案を積極的に行い、イベントや行楽に合わせた展開とキャンペーンの実施によるブランドの活性化に取り組みました。あわせて、夏祭りの屋台の味をイメージした「プチチョコバナナクッキー」「プチ焼きもろこしチップ」などを発売し、品ぞろえ強化による“選ぶ楽しさ”の提供にも努めました。
菓子全体では、前年同期を上回りました。
飲料・食品・冷菓・その他の合計売上高は、965百万円(対前年同期比95.8%)となりました。
飲料品目は、キャラクターをデザインした商品の取り扱いが拡大しミネラルウォーター商品群が順調に推移したことに加え、インバウンド需要が回復傾向にあったことから「おいしいココナッツミルクPET430」がご支持をいただきました。
食品品目は、「のせて焼くフレンチトースト風シート」をはじめとした「かんたんクッキング」シリーズが順調に推移しました。また、機能性食品群では、「スローバー」シリーズが順調に推移したことに加え、不足しがちな栄養素を補える「しっとりソフトクッキーカルシウム」「しっとりソフトクッキー鉄分」を発売し、品ぞろえの強化を図りました。
冷菓品目は、地域特産原料を使用したモナカアイス「久米島の紅いもアイス」を発売しました。「ルマンドアイス」シリーズでは、鮮度にこだわった売場展開を実施しご好評をいただきました。
飲料・食品・冷菓全体では、既存品で伸び悩んだ商品群があったことから、前年同期を下回りました。
その他では、通信販売事業は、季節に合わせた商品展開や催事に向けた企画商品、ECチャネル限定商品などの展開により活性化を図り、継続的な販路拡大とリピーターの増加に取り組みました。
自動販売機事業は、新エリアへの展開と既存設置エリア内での新規開拓に努めるとともに、設置場所の改善や配送の効率化などの収益性向上に継続して取り組みました。
酒類販売事業は、飲食品ルート向け商品や輸出商品の堅調な推移に加え、限定醸造商品を発売したナショナルブランド商品も順調に推移しました。
以上の営業活動により業績の向上に努めてまいりました結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は24,850百万円(対前年同期比108.5%)、営業利益は670百万円(対前年同期比136.7%)、経常利益は876百万円(対前年同期比97.0%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は533百万円(対前年同期比92.6%)となりました。
(2) 財政状態の状況
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は38,146百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,270百万円減少となりました。これは主に、受取手形及び売掛金の減少と商品及び製品の増加があったことによるものです。固定資産は47,300百万円となり、前連結会計年度末に比べ85百万円増加となりました。
この結果、総資産は85,446百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,184百万円減少となりました。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は22,198百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,357百万円減少となりました。これは主に、未払費用の減少と法人税等の支払による未払法人税等の減少、賞与の支給による賞与引当金の減少があったことによるものです。固定負債は9,424百万円となり、前連結会計年度末に比べ110百万円減少となりました。
この結果、負債合計は31,623百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,467百万円減少となりました。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産は53,823百万円となり、前連結会計年度末に比べ282百万円増加となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上および剰余金の配当があったことによるものです。
この結果、自己資本比率は63.0%(前連結会計年度末61.1%)となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は15,987百万円となり、前連結会計年度末(16,183百万円)に比べ195百万円減少となりました。
当第1四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は2,392百万円(前年同期1,607百万円の支出)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益852百万円と売上債権の減少額2,810百万円および未払費用の減少額1,211百万円があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は2,170百万円(前年同期1,018百万円の支出、対前年同期比213.1%)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出1,905百万円があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は449百万円(前年同期423百万円の支出、対前年同期比106.2%)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出77百万円および配当金の支払額312百万円があったことによるものです。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、303百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 主要な設備の新設
当第1四半期連結累計期間において新たに確定した重要な設備の新設計画は次のとおりであります。
会社名
事業所名
(所在地)
セグメント
の名称
設備の
内容
投資予定金額
資金調達方法
着手年月
完了予定年月
総額
(百万円)
既支払額
(百万円)
提出会社
上越工場
(新潟県上越市)
食料品の製造・
販売
菓子製造
設備
979
25
自己資金
及び
借入金
2023年6月
2024年3月
魚沼工場
(新潟県魚沼市)
食料品の製造・
販売
菓子製造
設備
1,039
41
自己資金
及び
借入金
2023年3月
2024年3月
