【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスによる行動制限が解除され、インバウンドを含む人流の回復が進むなど、経済活動の正常化が進展しました。一方で、依然としてロシア・ウクライナ情勢の長期化、物価の上昇継続など、先行き不透明な状態が続いております。当軟包装資材業界におきましては、底堅い需要が継続しているものの、昨年発生しました原材料価格の上昇、海外では物流問題などによる先行需要効果が剥落し、需要拡大に一服感のある状況です。このような状況下、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高は7,370百万円(前年同四半期比9.3%減)、営業利益は566百万円(同45.1%減)、経常利益は548百万円(同48.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は398百万円(同49.2%減)となりました。当第1四半期連結累計期間は、前期より実施した価格改定効果が現れたものの、上述のとおり、軟包装資材の需要調整局面であること、高止まる原材料コストに加え、エネルギーコスト、人件費などの上昇分をカバーするに至らず、減収・減益となりました。
部門別概況は以下のとおりであります。
[包装フィルム部門]国内、海外市場ともに、軟包装資材の需要拡大局面に一服感が出る中、国内市場では前年同四半期の売上高を維持しました。海外市場では、需要調整や為替の影響など複合的な要因に加え、Taisei Lamick Malaysia Sdn. Bhd.(現 Scientex Packaging (Kajang) Sdn. Bhd.)の株式譲渡に伴う売上高の減少分の影響により、売上高は前年同四半期を下回りました。その結果、売上高は6,725百万円(前年同四半期比8.3%減)となりました。
[包装機械部門]国内、海外市場ともに、需要動向に顕著な変化はなく、受注状況は例年並みに推移しました。しかしながら、当第1四半期での包装機械販売の検収時期に一部ずれ込みが発生し、売上高への計上が第2四半期以降に後ろ倒しになった影響などもあり、売上高は644百万円(前年同四半期比18.9%減)となりました。
財政状態の状況は以下のとおりであります。① 資産当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比べ302百万円増加し、31,655百万円となりました。このうち流動資産合計は、前連結会計年度末と比べ177百万円増加し、17,786百万円となりました。これは主に、現金及び預金が271百万円減少した一方で、受取手形及び売掛金が505百万円増加したことによるものです。固定資産合計は、前連結会計年度末と比べ124百万円増加し、13,869百万円となりました。これは主に、投資その他の資産のその他に含まれる繰延税金資産が71百万円減少した一方で、有形固定資産のその他に含まれる建設仮勘定が205百万円増加したことによるものです。② 負債当第1四半期連結会計期間末における総負債は、前連結会計年度末と比べ134百万円増加し、8,130百万円となりました。このうち流動負債合計は、前連結会計年度末と比べ144百万円増加し、7,585百万円となりました。これは主に、賞与引当金が267百万円減少した一方で、買掛金が372百万円増加したことによるものです。固定負債合計は、前連結会計年度末と比べ9百万円減少し、544百万円となりました。これは主に、長期借入金が12百万円減少したことによるものです。
③ 純資産当第1四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比べ167百万円増加し、23,525百万円となりました。これは主に、自己株式が141百万円増加した一方で、利益剰余金が155百万円、為替換算調整勘定が145百万円増加したことによるものです。
(2) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は175百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。