【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスによる行動制限も緩和され、経済活動は正常化に向けて動き出しておりますが、円安の進行、エネルギー価格高騰のほか、物価高による消費意欲の低下に加えて、ロシア・ウクライナ情勢の長期化等、地政学的懸念は払拭されず、依然として先行き不透明な状態が続いております。当軟包装資材業界におきましても、原材料価格の高騰や調達が困難な状況に加え、円安の影響により先行きは不透明な状況です。このような状況下、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高は15,603百万円(前年同四半期比9.0%増)、営業利益は1,752百万円(同11.9%減)、経常利益は1,771百万円(同11.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,343百万円(同4.7%減)となりました。増収の主な要因は、以下の部門別概況に記載のとおりであります。減益の主な要因は、原材料価格や海外運送費が上昇したこと等によるものです。なお、2022年9月に公表いたしましたTaisei Lamick Malaysia Sdn. Bhd.の株式譲渡に伴い、関係会社株式売却益を特別利益に計上いたしました。
部門別概況は以下のとおりであります。
[包装フィルム部門]国内市場においては、経済活動が再開し始め、中食・テイクアウト向け商品は引き続き需要が底堅く推移したほか、価格改定による効果により前年同四半期の売上高を上回りました。海外市場においては、米州地域のテイクアウトやミールキット関連の旺盛な需要の継続に加え、船便での輸送遅延を考慮した前倒しの受注や、円安による為替の影響もあり、前年同四半期の売上高を上回りました。その結果、売上高は14,071百万円(前年同四半期比8.7%増)となりました。
[包装機械部門]国内市場においては、販売台数が伸び悩む一方、海外市場においては、順調に販売台数が増加しました。同時に、円安による為替の影響もあり、前年同四半期の売上高を上回り、売上高は1,531百万円(前年同四半期比11.5%増)となりました。
なお、新型コロナウイルスにつきましては行動制限が緩和されつつありますが、引き続き間接部門の在宅勤務・時差出勤等の推進や全従業員に対して出勤時の検温・消毒・マスク着用の徹底等、感染防止対策を十分に行った上で生産体制を維持し供給責任を果たしてまいりました。今後も感染防止対策を徹底し、事業の継続に努めてまいります。
財政状態の状況は以下のとおりであります。① 資産当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比べ181百万円増加し、31,579百万円となりました。このうち流動資産合計は、前連結会計年度末と比べ1,768百万円増加し、18,355百万円となりました。これは主に、商品及び製品が153百万円減少した一方で、流動資産のその他に含まれる短期貸付金が770百万円、現金及び預金が637百万円、仕掛品が472百万円増加したことによるものです。固定資産合計は、前連結会計年度末と比べ1,586百万円減少し、13,223百万円となりました。これは主に、投資その他の資産のその他に含まれる投資有価証券が444百万円増加した一方で、建物及び構築物(純額)が1,108百万円、土地が985百万円減少したことによるものです。② 負債当第2四半期連結会計期間末における総負債は、前連結会計年度末と比べ327百万円減少し、8,232百万円となりました。このうち流動負債合計は、前連結会計年度末と比べ340百万円減少し、7,813百万円となりました。これは主に、買掛金が425百万円増加した一方で、短期借入金が261百万円、流動負債のその他に含まれる未払金が207百万円、1年内返済予定の長期借入金が113百万円減少したことによるものです。固定負債合計は、前連結会計年度末と比べ12百万円増加し、419百万円となりました。これは主に、固定負債のその他に含まれるリース債務が18百万円増加したことによるものです。 ③ 純資産当第2四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比べ509百万円増加し、23,347百万円となりました。これは主に、非支配株主持分が438百万円減少、自己株式が284百万円増加した一方で、利益剰余金が1,115百万円増加したことによるものです。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ637百万円増加し、5,922百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フロ-の状況は、以下のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は931百万円(前年同四半期比27.8%減)となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前四半期純利益1,878百万円、減価償却費508百万円、仕入債務の増加額403百万円等であります。支出の主な内訳は、棚卸資産の増加額544百万円、法人税等の支払額501百万円、その他の流動負債の減少額270百万円、売上債権の増加額152百万円等であります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果得られた資金は1,027百万円(前年同四半期は330百万円の支出)となりました。収入の主な内訳は、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入1,806百万円等であります。支出の主な内訳は、国内生産設備の改修及び生産性向上を目的とした設備導入等に伴う有形固定資産の取得による支出632百万円等であります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は1,452百万円(前年同四半期比81.2%増)となりました。 これは主に、連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出484百万円、自己株式の取得による支出289百万円、短期借入金の返済による支出273百万円等であります。
(3) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は229百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(4) 従業員数当第2四半期連結会計期間末における当社グループの従業員数は、前連結会計年度末と比較して111名減少し、656名となりました。これは主に、当第2四半期連結会計期間において、当社の連結子会社であったTaisei Lamick Malaysia Sdn. Bhd.の株式を譲渡し、連結の範囲から除外したこと等によるものです。なお、従業員数は就業人員数であります。